昨日は我が子が一時保育に行っていたので映画を観てきたよ。

日本の作家・山田太一さんの「異人たちの夏」が原作の「異人たち」というイギリスの映画。

ゲイを公表しているアンドリュー・ヘイ監督がアレンジした物語だけど、内容は孤独を抱えている人または抱えた事がある人すべてに刺さると思う。

作家が故郷に向かうと亡くなったはずの両親に会える、住民が２人しか居ないロンドンのタワーマンション、映像の美しさも相まって幻想的で奇妙なシチュエーション。

子を持ったせいか、子を残して若くして亡くなってしまった両親の気持ちがよく分かる。上手に生きるのが苦手だったから、主人公アダムやもう一人の住民ハリーの疎外感や孤独感にも感情移入する。グスグス涙を溢しながら鑑賞した。

感動的な中にもサスペンス要素が含まれていてちょうど良い塩梅。

こういった作品が地方都市のシネコンで観られるのはすごく有り難い。

異人たち。