究極のランチ
花レッスンのお仲間で、月に一度グルメツアーをしている。今日集まったのは、コロンビア大使、キューバ、アルゼンチン、グアテマラ、エクアドル、コスタリカ、ノルウェー、カザフスタン、マダガスカルの大使夫人、そして座長は鳩山幸さんだ。場所は、六本木ミッドタウンのはずれ。看板も出ていない知る人ぞ知る、トスカーナ料理の店、「ベッカッチャ」。桜スペシャリストの倉島素直氏が、特別の思いを込めてはじめたレストランだ。料理にも客にもこだわりがあるらしく、その理由から看板を出していないのだ。初めての人にはとうてい行き着かない不安があり、待ち合わせ場所をリッツ・カールトンの車寄せにした。冷たい雨の中、夫人たちが次つぎと到着。順番にレストランに案内し、始まったランチは。。。まずは、ベリーを使ったシャンパンで乾杯。そこに雉のカルパッチョが出てきた。鶏肉と思えない味。いわれなければ白身魚と思ってしまいそうな軽いタッチ。ナッツソースがよく合う。次に白ワインが出された。イタリアのトスカーナ地方のワイン。シャトーにもこだわる倉島氏。桜とワインのつながりは?と聞くと、「土壌が両方ともとても大事なんです。どのような土壌にどのようなぶどうが育つのか。それを研究するのが私の専門です」とのこと。よい桜、ぶどうの木を見る目は確か。どうりでワインのセレクションは最高だ。次に500年前の「レオナルド・ダ・ヴィンチ」のレシピから作ったスープを味わう。オレンジの酸味がきいたスープで、コンソメを濃くした味だ。ダ・ヴィンチは、偉大なる画家であり、発明家であり、また料理人としても優れていた。当時に想いをはせながら、味わうスープは格別だ。「おもしろい味ね」と一言、幸さん。次に出てきたのが、黒トリュフのリゾット。絶品の味だ!トリュフは茸の一種だが、とても高価な食材だ。日本でいえば松茸といったところか。それにしてもこんなにふんだんにトリュフが使われているなんて、贅沢のきわみだ。メイン料理は、神戸牛のステーキか、鹿のステーキ。どちらも、このレストランのために、特別に育てられているという。鹿は北海道産で、倉島さんの大のおススメ。トライしてみることに。食べてみるとビーフよりあっさりしていて食べやすい。そしてワインは、ロマネコンチと同種の赤ワイン。その説明を聞いて、流石にお値段が心配になった。「大丈夫です。ロマネコンチは、数が限られているので高価なのですが、このワインはそれよりはずうっと多く生産されていますから。しかし一般売りはしていないのです」との倉島氏の説明。パーティー慣れしている夫人たちも「このワインはとても美味しいわ」と絶賛していた。デザートは、フレッシュクリームのミルフィーユ。上品な甘さといい、パイの食感といい、私好み。そして用意されたおススメのグラッパは、レモンとゆず味の二種類。ゆずのグラッパは、このレストランならではのオリジナル。最後を飾るにふさわしかった。美味しい料理と最高級のワイン、そして、何より倉島氏の説明が、それぞれの味を引き立てた。ブラボーなランチ。さて次はどこに行く?だんだん、期待のハードルは高くなっていく。幸さん、期待しています! Walking Embassy : SSブログ より引用