前回の『クマノミ』と名前が非常に似ていますが、
今回は全く違う生物で、
『クマムシ』の雑学です。
「あったかいんだからぁ~」でブレイクした「クマムシ」ではなく、
緩歩動物のクマムシです。
およそ1000種類以上存在すると言われている緩歩動物ですが、
8本の足を使って緩く歩く姿から緩歩動物。
ずんぐりむっくりした体型が熊に似ているところからクマムシと呼ばれています。
体長はなんと50マイクロメートルから1700マイクロメートル。
つまり大きいものでも、物差し1メモリ分。
小さいものだと普通じゃ見えないくらい小さいです。
生息域は主にどこでも。本当にどこにでもいます。
陸上でも水中でも海の中でも深海でもありとあらゆる場所にいます。
このクマムシと呼ばれる小さい生き物の凄いところは何と言ってもその生存力。
その生存力の強さから、『何をしても死なない虫』や『長命虫』等と呼ばれています。
具体的には、
151℃の高温であったり、マイナス273.14℃というほぼ絶対零度。
真空から75000気圧。
紫外線やX線、ガンマ線といった放射線。
他には強酸性の液体等も耐える事が出来るそうです。
こういった過酷な状況に耐える事が出来るため、
「何をしても死なない」であったり、「不死身のムシ」と呼ばれる事があるのですが、
こういった不死身の状態になる為に、
クマムシは乾眠(かんみん)と呼ばれる状態に入る必要があります。
クマムシ達は周囲が乾燥するにしたがい徐々に体を縮めて丸くなります。
そうして自身の身体をだんだんと乾燥させていき、
乾眠という状態になります。これがいわば無敵の状態ですね。
なんとこの乾眠状態の時のクマムシは呼吸もしなければ、食事もしません。
つまり生きるために必要な行為を一切しなくなるのです。
「それは死んでいるのではないか?」
という至極当然の質問が出ると思いますが、
この状態のクマムシは水をかけると再び動き出します。
それも何事も無かったようにです。
10年間乾眠状態で保存していたクマムシが普通に動き回っているそうですし、
なんなら乾眠状態になって120年後の標本に水を掛けたところ、
体の一部が動いたという記録もあります。
ただ、その個体が生きていたかどうかは定かではありません。
これに関しては常温だとクマムシの身体は酸化してしまうので、
乾眠の前の状態に戻る事は難しいそうです。
そういった事から極低温や無酸素状態で保管すれば、
理論上は半永久的に生存可能ではないかと言われています。
さすがは、長命虫と呼ばれるだけあります。
ただ、普通に生きているクマムシの寿命は半年程度だそうです。
そこまで長寿ではない。
更に言えば、乾眠状態でないクマムシは、
ちょっと熱いお湯を掛ければ死んでしまいます。
なんなら指でプチッっと潰しても死にます。
意外と簡単にぽっくり逝きます。
なので乾眠状態でないクマムシは意外と脆いというわけです。
それでは!