私の胃癌に対する化学療法が始まったのは2019年9月7日。そこから全11回の行程が始まった。倦怠感をはじめとする様々な副作用を味わった。その化学療法が2020年8月末で終わった。
そして昨日9月4日、レントゲン、血液検査のあと主治医による診察を受けた。結果は「再発転移は認めず」、である。胃切手術を行ったのが2019年7月3日だから1年と2ヶ月、再発転移なしで生存していることになる。58年7ヶ月生きた。私の父は58年と1ヶ月だった。
2005年から乗り続けている。10万キロを走破。これからも一緒に!
私は父より半年長生きしている。人生のお手本である父より長生きしている私。この先どうすればいいのか分からない(笑)。が、幸いなことに私には、その生き様に憧れた人が何人かいる。不思議なことにその多くが凡そ一回り年上の方々。
私はそんな方々の生き様に憧れ、見よう見まねで生きてきた感がある。その憧れた人、職業も出会った時期も異なるが、共通していることがある。皆、潔い人であり、次世代の人を考えてくれている人。そして筋を通す人。これでは憧れないわけがない。
更に私を惹きつけて止まないのは、時々無茶をされること。それがまた、カッコいい。四角四面の堅苦しさがないところがいい。要するに「器」がデカいっということなのだと思う。
そんな大人がいつも身近にいたから、父を亡くしたあとも何とか生きてこれた。父から学ぶこともあったが、その人たちから多くを学んだ。喧嘩の仕方も仕事の仕方も遊び方、人生の楽しみ方も、である。
嬉しいことに、憧れの対象となる人物に出会えた。文章の達人。出会える人より別れる人の数が増えてきたにも関わらず、ましてや己れが冥土に逝きそうになってからである。これも己れが2年前に社長を辞任しなければ、そして1年前に胃癌にならなければ絶対に出会うことはなかったであろう。世の中には「絶対」はないはずだが、そう確信できる。
とはいうものの、リアルにお会いしたわけではない。今のご時世らしくFacebook上で、である。いずれリアルにお会いし、教えを請いたいと願っているが、それは今後のお楽しみである。
未だに副作用は強く残っている。倦怠感に味覚異常、浮腫、貧血、免疫力低下等々。しかしながら少しずつ気力は回復しているような気がする。何か新しいことを始めたくなってきている。何かがウズウズしている。どういうわけであろうか。
暑い日、味覚障害が酷い日には素麺がちょうどいい。
肉じゃがを作るも、味覚障害では味付けができないことに気づく(汗)
「欲望」とは違う気がする。世の中の役に立ちたいというか、私を必要としている人のために命を使いたいというか、とにかく行動したいのである。今は心身のバランスが悪いから気ばかり先行して焦るだけだと思う。もう少し身体的に回復してから行動を開始すべきとも思う。身の丈に応じて動かねばと思う。でなければ自分自身も楽しめない。それどころか人に世間にご迷惑をおかけする。
化学療法も終わったし、焦らずぼちぼち行こか、である。
「再発転移を認めず」
第二の人生のスタートはお気に入りのカプチーノで!
ウエスティン都ホテル京都 メイフェアに於いて




