中国の3月の製造業活動を測る政府の指数は前月から上昇し、予想を上回った。春節(旧正月)連休が終わり、工場の操業が季節的な停滞から回復したほか、貿易戦争の恐れがある中で輸出需要が持ち直した。

  国家統計局が31日発表した3月の製造業購買担当者指数(PMI)は51.5。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想では50.6が見込まれていた。2月は50.3だった。

  サービス業と建設業をカバーする非製造業PMIは3月に54.6。2月は54.4だった。





  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の楊宇霆エコノミスト(香港在勤)は「輸出企業は一部製品に対する高関税を回避しようと出荷を増やす可能性がある」と指摘。「今回のPMIは1-3月(第1四半期)の国内総生産(GDP)にとって良い兆しであり、成長率は当局目標の6.5%を上回ることになるだろう。実際にそうなれば、金融のレバレッジ削減を中心に改革をより大胆に進めることができる」と述べた。