某餃子専門店だが、名前に大阪がつく方の話だ。

大阪で生を受け、これまで大阪で生きてきた私はそれはもう、何度も足を踏み入れたものだ。
しかし、満足のいく事はこれまでに一度もなかった。

何故かと言うと、注文からテーブルまでが長い。
テーブルもグラスも器も汚いし何か浮いてるし、それに不味いしすえた臭いや酸っぱい味がどうも腐っている感じがしてね。
総てでは無いと思うが、少なくとも幾つかは目にも余る汚さや不味さであった。
付き合い上行く機会が幾度もあったが、自分の意思では二度と行くまい。
心地好い音、快音。
私の快音は「本をめくる音」だ。
本と共に生きてきたような私だ、寝る前の読書に慣れ親しんだ所為かいつの間にか心地好い音となっていた。

アナタガーターノカイオーントーワーナンディースカー。
ちびっこが笑顔で私を見る事がある。
何故だか胸が締め付けられる。

勿論、恋ではない。

喪失感が掻き立てられる。
より、穴が大きくなる。

何かと苦しいもんだ。