はじめに、あくまでも将棋のことを駒の動かし方とルールしか知らない素人の感想なので、お許しを。
昨日対局のあった王位戦第2局。
これまで藤井七段の対局は地元の棋士ということもあって結果や記録は知ってるけど、内容を見たことはなかった。
そもそもそんなに将棋にどっぷりとハマっている訳でもないし、ルールを知ってるよ程度なので、見てもあまりわからないと思ってたので。
しかし、タイトル戦に挑むと聞き、片手間ではあったが棋聖戦、王位戦とAbemaTVで見始めた。
棋聖戦の2局目まではあまり内容もわからず淡々と見ていた。
「連勝したんだ。すごいな。」程度の感想を持ったぐらいだ。
ただ相手の渡辺三冠の感想で「訳がわからない間に気づいたら負けていた。」みたいなことを話しているのを聞いて、タイトルを3つ保持している名棋士がそこまで話すとはどんなのだろうと興味を持っていた。
そして、昨日の王位戦第2局。
いわずもがな将棋の対局は先手番が有利とされている。
そのため、タイトル戦は1局ごとに先手番、後手番が入れ替わる。
第2局は木村王位の先手番で進んでいき、1日目は藤井七段が封じ手をして、終わった。
その時点ではやや木村王位が優勢かなと感じる程度。ただ、先手番なので当然といえば、当然なのだろう。
2日目が始まる。
徐々に木村王位が優勢に進めていき、夕方ごろは素人目でもわかる程度に木村王位が優勢だった。
「これはちょっと厳しいのかな。これで1勝1敗の五分か」と思いながら見ていた。
実際、プロ棋士の解説者も木村王位優勢と評価していたし、「あとはどうやって王を詰むかですね。」と話していた。
ただ、解説の方がいざ予想手をやってみて詰もうとするのだが、「ん、優勢にはなるけど、決定的ではないのかな。」と言いながら、あーだ、こーだ手を変えてやってみるのだが、なかなか見当たらず「木村王位が優勢なんですけど、ちょっと難しいのかな。」と言い始めた。
それでも自分としては残り持ち時間が10分を切りそうな藤井七段と20分近く余裕のある木村王位と現在の盤面(あくまでも素人目)を見ると木村王位が優勢だなと思った。
そこから仕事やら、家のことやらをやっていたので、中継から離れていた。
8時過ぎに負けた結果を確認しようとネットを開けると「藤井七段逆転勝利」という一文が目に入った。
「えっ、うそ。」
慌ててAbemaTVを開くと、終局した後に行われる感想戦の最中だった。
そこにはいつも通りの藤井七段とどこか心ここにあらずといった木村王位の姿があった。
どうしてあそこから負けた?
どうしてあそこから勝った?
同じようで違う感情が同時に沸き、勝因と敗因をどちらも知りたくなった。
ほどなくしてテレビで始まった、初手からの振り返りにかじりついた。
序盤は藤井七段が仕掛けようとするものの、その誘いに木村王位はあまり応じず、自分の形へと持ち込んでいく。
中盤から木村王位の得意の形となり、解説の方が言うにはわざと相手の飛車を成らせて、引かせる形は木村王位独特の戦法だそうだ。
完全に終盤にかけて藤井七段よりも木村王位が優勢でそれは持ち時間の上でも、持ち駒の上でもわかった。
実際、終局後の藤井七段のコメントで自分でも劣勢だというのを承知しているようだった。
しかし、そこからただ守りにまわるわけではなかった。
常に相手の駒にプレッシャーをかけながら守っていた。
木村王位が優勢に進めていくものの、決定的な詰みを見いだせない。
その中で守りながらも狩りのように一手でも間違えばすぐそこを突く圧迫感を感じさせる藤井七段。
気づけば藤井七段よりも先に持ち時間を使い果たし、1分将棋へと入ってしまった木村王位。
そこからは藤井七段のプレッシャーと時間のプレッシャーを凌ぐ戦いへと入っていた。
その中でも木村王位は攻めて、同じように食いつけば一気に詰めへと繋げる手を打つ。
ただ、それに藤井七段が食いつくことなく、いつの間にか藤井七段が木村王位の王を詰んでいた。
どの手が良くて、どの手が悪いかもいまいちわかっていない素人だが、将棋の怖さ、藤井七段の恐ろしさをまじまじと感じた。
最終的に藤井七段は少しだが持ち時間を残していた。
何よりすごいと感じたのは序盤、中盤にまずい手はあったかもしれないが、終盤、藤井七段は少なくなる時間の中で間違えることなく指し続けていたそうだ。
正直、受けていた藤井七段がどのタイミングで攻めに転じていたのかわからなかった。
もしかしたら木村王位も同じように思ったのだろうか。
だから終局後、放心していたのだろうか。
すごい対局だと感じた。
ただ負けたとはいえ、木村王位が藤井七段の封じ手に不備があることに気づき、すぐに教えてあげた姿勢は好感が持てたし、終盤まで優勢に進めた指し方は素晴らしいと感じた。
AIよりも最善手を見つけるのが上手いといわれ、何より百折不撓といわれる木村王位の逆襲もあると思う。
気持ち的には地元の藤井七段にタイトルを取ってもらいたいが、何よりどちらもベストを尽くした上で最終局まで見られたら良いと思う。
#王位戦 #藤井七段