本屋が大好き。背表紙のタイトルをみて、気になる本を片っ端から手に取る。

 

これ、至福。

 

だから、代官山の蔦屋書店は一度入店したら、帰宅しなければならない時間も忘れてしまうほど私の大好きな場所。

 

そういえば、学生の頃、卒論執筆の際にも教授が、言ってたな。「まずは図書館で片っ端から気になる本を手に取ってみてください。それが皆さんの興味があることで、その中にこそ、卒論にしたいと思うテーマがあるはずです」と。

 

子ども達だって同じだよな~と。

毎年「選定図書」って、好きじゃなかったな。

 

私が子どもなら読書好きにはならない法則の一つだ。

 

それでも、宿題だからね・・とりあえず選定図書が示されているプリントの中から、子どもと選ぶ。

はい、つまらない読書感想文の出来上がり

子ども達が読書感想文で賞をいただいた時の共通点は、

「ジャンルを問わず、自分で選ぶこと」、

「自分の体験と少しだけでも重なることがあること」の二つだけ。

 

実は子どもの本選びを後ろから眺めるのも好きだった。(えっ、何でこれ?大丈夫?えっ!まさか何か考えこんでる?って思う本も多々あったけど、今彼らが、興味があることはこんなことなのね~。と顔には出さず黙してレジに)。

 

塾の夏期講習とか始まる学年になって多忙な時期からは、「こんな本があるよ」と、あらすじだけ伝えて、最終的にはたくさんの小説の中から子ども達が自分で選ぶ。勉強の合間に寝そべって読んで、少しずつ進んだあたりで、

「泣きそうになったところあった?」

「そっかーそこねー。何で、泣きそうになったの?」

「なるほどね~、じゃあ付箋貼って理由も書いておく?」って。

だって読書の感想だから、それで良し。

 

「感動したところ、なぜそこに感動したのか、自分だったらどうなのか? どうだったら良かったのか?」を書けたら、もはや宿題じゃない。自分と対話し自分をよく知り、親子で話した夏の思い出になる読書体験なる。

 

子どもの、「ここ、めっちゃ、心が動いた!」って部分こそが

大切にしてあげたいところだと思うから、「選定図書」は、やっぱり重い重い、

ただの宿題なんだよな・・。

「選定」って誰が「選定」するの?何を選定するの?

 

大人が本屋に入ったら好きな本を手に取るように、

子どもにも好きな本を手に取らせてあげたい。

だって、「決められる」のって大人も子どもも心は踊らないからね。

夏休み後半戦、

蔦屋書店にて親子で涼しく楽しい時間もなかなか良いです。

車でも行けます!