世界は急激な変化を余儀なくされた。

それは生き残るため。

けれどふと思うのだ。
元々さして外に出ない僕にとって何が変わるんだろう、と。

同時に改めてそこまで生きていたいと思ってもいない自分がいるなと。

でも他者を巻き込む死に様は美しくない。

逝くならひっそりと逝きたい。

立つ鳥跡を濁さず。

だからその時までは意地汚く生きるしかない。

多くの人が絶望の縁に立ち、さてどうしようかと考えている。

自分もこれからのことを考えてみてはいるけど何もビジョンが見えてこない。

でも今に始まったことではなくて随分前から僕にはビジョンがない。

それに愕然としてしまった。

どこかでずっと諦めていたのだ。

だって自分のことが嫌いだから。

出来ることなら消えてしまいたいから。

自分に出来ることなんて全然なくて、何が出来るっていうんだろうって、ぐるぐる考えて。

だから消えても大丈夫なように準備する。

それくらいしか出来ない。

こんなことを言ってる割に、生にしがみついてるんだから。

それなりに生きてやろう。

負けるなっていうけど、そもそも勝負したくないんだ。

勝負せずに済むならそれが一番。

けど世の中、意図せずとも生き死にで溢れてる。

生きたい、勝ちたい、前へ。

何を持って勝ちなのか。
それは価値があるのか。

人に寄って違う。

違うのは当たり前。

だからそれで良い。これでも良いんだって思えるように。

こんな時だからこそ、弱いながらも強く在りたい。