昭和から平成への改元は昭和天皇の崩御に伴うものだったので、暗かった。しかし平成の幕引きは明仁陛下の生前退位のためむしろ明るい。だから生前退位で良かったかなと思っている。
2015年1月に大相撲を見に行った日が明仁陛下のご観戦と重なった。結びの相撲を見終わってすぐに国技館入り口のスペースに陣取り陛下ご夫妻のお見送りをした。笑顔で手を振ってお帰りになるお姿を拝見できたことは、その日の取組の結果より、ずっと印象に残った。そして私にとっても一生の記念となった。

新元号の令和と私が生まれた昭和、ともに和が使われているが、この字が私は好きだ。何故なら人の心に癒やしを与える意味(和やか・温和・柔和)、人の心を結びつける意味(和気藹々・調和)、そして日本を表す意味(和食・和風・和服)など良い意味で使われることが多いからだ。たし算の答えを和と言うのも日本人の優しい心の積み重ねではないかと思う。

令和が明るい時代であって欲しいとつくづく思う。