ロンドン在住働くアラフォーシングルマザーがマッチングアプリ”Tinder”を使って見るとどんな(イタイ)事がおきるのか、自らの時間と労力を切り売りしてさあ実験!それで素敵な出会いがあれば儲けもん、というやぶれかぶれなテーマでお送りしております
カリスマシングルマザーティンダー50人斬り(仮題)
一体何故?が気になる方はこちら↓でゆっくり、
http://ameblo.jp/heathrowterminal5/entry-12184292075.html
さて大変お待たせしました12人目は、イギリス生まれだけどアメリカ育ち、名門UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)を卒業して最近ロンドンに移住してきたショーンさん(仮名)36歳。NGOで活躍する国際弁護士です。
プロフィール写真はアメリカンらしく歯並びが綺麗な笑顔、ファッション的にはどちらかというと男っぽいアメリカンカジュアル系。見ていくとキャップにサングラスで大量の丸太に登ってなにやらメモを取っている仕事中っぽい一枚もあり。飾らないけど世のため人のため、充実してる人生!な雰囲気がひしひしと伝わってきて、これはどっから見ても
ザ、いい人。
プロフィールの文面からも正義感と知性がほとばしる感じ。ロンドンに来たてで知り合いも少ないという事で、出会いを求めているそうな。
うわー、きたよ、キタ きた!超ハイスペックかつ素朴な男。こういうの待ってました。
そんなショーンさん、送ってくるメッセージはまるで手紙のやり取りのような決してチャットとは呼べない長文。天気の話、ロンドンの公園の比較お勧めの話題から入り、ボードゲーム、子供時代に自分が受けた家庭教育にまでどんどん話が広がりました。人間として興味を持ってくれている感じが伝わってきます。わー、何コレ、素朴でウソみたいにいい人じゃん!
チャットが長文。これはがり勉タイプの人によく見られる傾向ではあるのですが、一日一通のペースで、お互いの事を少しづつ開示していく感じはけして下品ではなく、高感度は高し。ちょっと古風でアメリカンな正攻法ですね。
めちゃくちゃスケジュールがキツイ私に時間を合わせてくれるという事で、私が友人の芝居を見に行く夜、芝居の前に空いている時間に合わせて夕食を誘って頂きました。
私に丁度都合の良い場所で、お勧めの美味しいレストランがあるんだってー、やったー素敵!
ていうかウソみたいにザ、いい人なんですけど。こんな人ティンダーにいるんだ!
これはまさかの素敵な運命の出会いってやつがとうとう来ちゃう感じ?50人斬る予定だったのに12人目で打ち止めとかになっちゃうのかしら?いやーんどうしよう困っちゃうぅ。
、、、今振り返ると、そうですね、まず一回後ろ回し蹴りでノックダウン、その後バケツいっぱいの氷水をぶっかけて一気に目を覚まさせたい、それほどあの時は内心うかれていたんですよね。
、、、ところがですよ。
こんな風にうきうきはしゃいだのもつかの間、この直後から、少しづつ、認めたくはないんですけどね、ええ、、、やっぱりなんだかおかしな事に、少しづつ、少しづつ、、、、なっていくわけなんですよね、、、、。
スペックと人間性だけではどうにもならない、これぞ恋愛の妙ってやつなんすかね。
いえ、私はそもそもね、初対面だしその日は食事デートで軽く終わらせて、その後の芝居は一人で見に行くつもりだったんです、親友も、久しぶりに顔を見る知り合い妊婦も来てるはずだったし。ガールズトークもしたかった。
だから芝居を見に行く事は説明したものの、敢えてそちらには誘わずにその前の時間が空いている、と言ったんですよ。
しかし!ところが!何故にどうして!?
ここでショーンさん、なんと芝居にも同席したいと言ったかと思うと、丁重にお断りする隙も与えないスピードで、ネットでさっさとそのお芝居のチケットを私の分を含め二人分購入してしまったのでした。
えっ、、、あ、、、、ありがとう、(友達のお芝居だから、多分チケットもらえたと思うんだけど)、、。まあ芝居はパブリックなものだし、彼が来ちゃいけない理由はないし、友人の芝居の売り上げが増えるのはありがたいことではあるわけだし、、、。
予定とは違うけど、ま、いっか。
ちょっと頑張ってポジティブに流してはみたものの、、、、言ってみれば、知らぬ間に私のお気に入りのダイニングテーブルにぺったり張られた子供のシールのようにひっそりとこびりついてぬぐいきれない小さな違和感、、。しかも愛する子供に対して感じる、んもうしょうがないなぁうふふ的な暖かい気持ちはもちろんあるわけもなくそこにあるのはスペース侵害の違和感のみ。当たり前ですよね、いくら正義感溢れるイケメン国際弁護士とはいえ、基本知らない人ですから。
しかしこれはほんのプロローグ、この小さな違和感はこの後少しづつ、すこしづつどんどんどんどん大きくなって行くのでした。
当日レストランで盛り上がった話題の一つに、私の映像記憶能力に関する(情報が多すぎて疲れるため、スイッチオフするため普段は敢えてコンタクトを外して生活しているという)話。ショーンさんはこれにくらいついてきました。いや、今コンタクト外してるんで周りがぼやけてるんですよってだけなんすけど。どうやら頭のいい人が好きみたいです。正直10代の時とくらべて脳みそに限っては完全にぶよぶよなのでそこに注目されてもね、、、。とほほ。
興味をもってもらうのは嬉しいのですが、自分のアイデンティティーとずれた所に異様に興味をもたれると、違和感感じません?いや、いいんですけどね。
なんか会話も頭が硬い感じで、、、私のいう事がなかなか伝わら無いというか彼の語り口が熱すぎてキャッチボールがスムーズにいかないというか、、、。
芝居は満員御礼。当日券を買う人たちの行列を横目に、買っておいて大正解でしたねと大変得意そうな彼。もう一回いいますけど、お友達の芝居だから、どの道チケットは手に入ったはずなんでね、、、、うーん。
芝居を見た後には友人とちょっとお喋りしたいので皆と一緒のパブに行きませんかと申し出る私をけん制、いやせっかくだからこれから二人でどこかで一杯飲みましょうよと笑顔で言い張るのも、どうなんでしょう。
いい男風ではあるけれど、やっぱりなんか違和感あるんですよね、、、コミュニケーションがなりたたないというか、、、、。押しが強いというか、一方的っていうか、、、。彼が楽しんでいるのは伝わってくるけどなんか疲れる。
でもここまできてもらったんだし、チケットも買ってもらっちゃったし、(再三言いますが多分只で手に入ったはずなんだし誘ってないけど)せっかくだから感想を聞きがてら送り出すぐらいするのが礼儀かなと頑張って思いなおし、適当なパブを捜して夜のロンドンをヒールでコツコツ歩きながら、今見たお芝居の観想を述べあったのですが、、、。
なんとショーンさん、事もあろうか私を相手にマンスプレイニングを始めてしまったのです。
マンスプレイニング。相手の知識が自分より絶対的に少ないという大前提でえらそうに持論を押し付けてしまう事ですね。
これは下手するとえらい恥ずかしい目にあうんですよ、しかもよりによって私を相手に、芝居の事で、マンスプレイニングとは、ああショーンさん、何故。
なんてったってロンドンは芸術の都。ロンドン生活が長い私にとって世界中からの芝居を含め、各種パフォーマンス、映画や音楽、アート全般はとても身近なもの。それについての自分の意見を持つ事は極当たり前の事です。しかも友達の芝居ですからね、前知識もそりゃありますよ。それなのに、なぜ、なぜここでわざわざ私を相手にマンスプレイニング、、、、いやどう考えてもリスキーすぎやしませんか?
いらっとしつつも、しかしながらこの人は知性もある訳だし、思いっきり鼻をへし折る様な意見をぶつけても、私の思いもよらない様な面白いところに話を発展させられるのかも、と無理に希望的観測をひねり出し、私の見解をさらっと述べてみましたよ。
さて会話は発展したでしょうか。
いえ、ショーンさん、うっとなってしまい、暫く黙って、しょんぼり折れて終わってしまいましたとさ。
ちーん。
マンスプレイニングからの撃沈。デート中の出来事としては一番痛い感じですね。
あーあ
今回の痛い感じをあえてポジティブな視点で捕らえてみましょう。
今回、マンスプレイニングの危険性を改めて確認出来、大変貴重な経験となりました。
パブについてからも彼は何度も私がそろそろ友人達のところに戻りますね、とさり気なく切り出すのをかわしては必死こいて会話を続けようとし、とっくに彼は法学部出身って話題が出ていたのにもかかわらず
私、、、言ってませんでしたけど実は弁護士なんですよね、ははっ
とか言っちゃったりして、(いや仕事の具体的内容を聞けば国際弁護士ってトコまでの見当ぐらいつきますけどね)
会話の内容は紳士的かつ素朴で悪くないし、子供達の話題にも興味を持ってくれ、子持ちを相手にする心構えはがっつり出来てる感も発言からビッシビシ伝わってくる。
確かに教科書通りの完璧なグッドボーイである事は間違いないのだけど、、、、でもね、そもそもね、、、、
気持ちの盛り上がりという点で勇み足感が半端なさ過ぎて、、、、もう今日はお腹いっぱい。
私の心のベクトルはもう完全に親友の待つ別のパブに向いてしまいました。
とうとう私は我慢できなくなって、わざわざ小道具まで持ち出し鳴ってもいない電話をチェックするふりをしながら、
すみません、実は親友の旦那さんの浮気が発覚したらしく、今夜芝居が終わった後に相談にのって欲しいといわれてて、その親友の事が心配なので、今日はそろそろ切り上げますね。
という弁護士の彼にとってインパクトのありそうな台詞をゆっくりはっきり言いました。
そこではっとした彼はあわてて無理に引き止めた事をあやまってきました。
いいんです。きっと心が綺麗すぎて女遊びの経験が少なく、女性の扱いに慣れてないだけ、舞い上がってしまってて色々気付かないだけなのでしょう。
また仕切りなおしてもっと彼にお任せどっぷりデートという心構えを持てばもうちょと楽しい時間がすごせるのかもしれないし。友達としてはありの素敵な感じの人だし何せ頑張る気満々の正統派グッドボーイを逃す手はないし。こちとらバツ付きコブ付きのアラフォーっすからね。有難いと思わなきゃ。
しかしスペックが高いっていいっすね。色々と大目に見てもらえて。
と、さよならを言う前にショーンさん、頑張って次に会う約束をあせった様子を丸出しにしてねじ込んで来ました。
そ、、、、それがなんと
既にチケットを購入済みのコンテンポラリーダンスの公演。
えっ、、、、逢う前にセカンドデートの準備、、、、してたんだ?しかも結構お高いチケット、、。
うう、、、、、。
こ、、、、ここまでくると、、、、必死すぎっていうか、先走りすぎっていうか、その用意周到っぷりが一方的すぎてある種の恐怖感すら覚えるというか、、ナンすかこれ。
だめ、無理、なんかもう爆発的な違和感しかない。その公演も特に好きなカンパニーでも無いし、しかも当たり前だけど多分空いてないしその日。
取り敢えず一旦退却の心構えで、ごめんなさい、引越しとかがあって暫く忙しいんです、と丁重にお断りすると今度は
引越し!?それは大変でしょう、僕手伝いに行ってあげます、箱でも家具でも棚でも片付けでもなんでも手伝います。何時ですか、何処ですか?
とこの後に及んでまさかの追い討ち!!!!
さらにそういいながら、夜道は危険ですからとまた友人が待つ別のパブまでの道を送ろうとして来るのでもういたたまれなくなって、キャブを捕まえささっとさよならして乗り込み逃げ切った私は車の中で大きくため息をつきながら心のなかで叫びました。
このハイスペックで心が綺麗なKYイケメン弁護士に、お願いだから誰か教えてあげて!!!
駄目、どんなにスペックが高くてイケメンでもだめ。
駆け引きとかのレベルじゃなくてね、ここまで一方的だと、、、、そちらが真剣に、一所懸命になればなるほど重くなってしまって、
まるで自分の意思に反して追い詰められてる様な恐怖しか感じないから!!!
時には相手の盛り上がりを観察し、引く、せめてタイミングを待つ思いやりも覚えないと、いくらボーナスライフが人一倍あるハイスペック男子でも、、、、
あっという間にゲームオーバーっすよ。
あーもうせっかく真面目なハイスペックイケメン弁護士だったのに、、、逃げてほっとしている只のシングルマザーな私って一体何様なわけ?これぞ恋愛の妙ですかね、、、、、ああ、、もう、がっくし。
、、、、ばさっ。
デートのおさそいまでのメッセージのやりとり:12往復
デートの時間:芝居も入れると4時間半
かかったお金:0
タイプ度★★★★☆
会話の面白さ★★★☆☆
ドキドキ感★☆☆☆☆
痛いお言葉:なし
うれしいお言葉:貴女は物事の本質を言葉で正確に表現する事に長けていますね。
残り:38人
失恋からの回復度 20%
