ウェスティンホテルでは、抗酸化力が高く、ヘルシーな食材「SuperFood」を取り入れたメニューを世界的に推進していますが、大阪のウェスティンの「アマデウス」では、からだに優しい、健康な料理をテーマにした「ナチュール」を独自に展開しています。
現在、「ナチュール」で提供されるメニューは、根菜料理と玄米ご飯の「マクロビオティック基本食」と、ヘルシーな食材で構成されたイタリアンのコース「グランナチュール」の2種類です。
今回は「グランナチュール」を頂いてきました。昼、夜いずれでも5,300円です。
レセプションと同じ1階にある「アマデウス」入口です。
ガラス張りのアトリウムは、吹き抜けの空間で開放感たっぷりです。
窓際のお席からはホテルに隣接した「中自然の森」が臨めます。
コースは、 三年番茶からスタート。添えられた梅と生姜ソースはお茶に入れてもスッとは溶けないので、スプーンで混ぜます。
梅の香りはともかく、あんまり生姜の風味がしない…?と思ったら、粒々の生姜が底に沈んでいました。
アンティパストの取り合わせ。白味噌漬け有機豆腐とフルーツトマトのカプレーゼ風、ズッキーニのグリルとカポナータ、クスクスと赤軸水菜のサラダの3品です。
カプレーゼ仕立てのお豆腐がしっかり濃厚で、沢山あしらわれたジェノベーゼソースにも負けない存在感があります。
パン。これは、まあ普通かな。
オリーブオイルと一緒に。
スープは「春キャベツと新じゃがのポタージュ 空豆を浮かべて」。
ポタージュはベースになっている豆乳の風味がいっぱい。たくさん入った空豆の香りと食感も嬉しいです。
パスタの「オーガニック・ホラーサーン小麦のスパゲティ アーリオ・オーリオ 山菜を添えて」。
スパゲティは、アルデンテで歯応えしっかり。ガーリックも効いたアーリオ・オーリオに、ワラビなど春の山菜が風味を添えています。
メイン1品目、「たけのことテンペ 有機おからの湯葉包み焼き オーガニックトマトのソース」。
おからのぽろぽろフワッとした食感に、トマトソースの甘味が意外にマッチした、素朴な風合いの一皿。エシャレットと菜の花の香りも楽しいです。
メイン2品目はお魚料理、「紀州梅まだいのスチーム ホワイトアスパラガスと春野菜 浜名湖産青のりの香るソースと共に」。
梅まだいは、梅から抽出したエキスを加えた飼料で育てることで、養殖とは言え、天然モノにも劣らない色と味が実現するとか。
鯛そのものの美味しさは勿論ですが、青のりのソースがすばらしい。アグレッシブさとは無縁の優しい風味ながら、何とも豊潤な香りです。
あと、付け合わせのホワイトアスパラ、エンドウ豆、それにほんのりお酢を聞かせた白い新ゴボウも春らしい。土臭さとは無縁の瑞々しさです。
最後にデザート「ミント香るアンコールオレンジのクレームタルト 苺と豆乳ジェラートを添えて」。飲み物は穀物コーヒーを頂きました。
穀物コーヒーはあまり飲む機会がないですが、後に残る苦み、渋みがないし、香ばしくて好きです。
そしてデザートは、このコースで一番好きな一皿でした。パータ・フィロの薄いパリパリ皮に、甘みたっぷりのオレンジが最高!
フィロの皮の底に詰まったねっとりしたクレームは、ジャムのようですが、甘いだけでなく、オレンジの風味が活きた爽やかな仕上がりです。
品数をたくさん頂いたので満腹感は勿論ありますが、やはり野菜とお魚のコースですので、変に重かったり、もたれたりしないのが嬉しいです。
ここ「アマデウス」は、朝、昼、夜とビュッフェが中心のレストランだと思いますが、たまにはこんな軽やかなコースメニューを頂くのもいいんではないでしょうか。女子会なんかにも向いていそうです。
ごちそうさまでした!