まりあーなの日々ミラクルの山

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パリ五輪真っ最中ですが。
柔道の阿部詩選手の敗戦後の号泣に賛否が分かれているとか。
ん?賛も否もなくないか?
諸々の気持ちも感情もそれの表現の仕方も、個々人のものでしょ。
他人がどうこう言えるものでもなし。
そっとしておいてあげればと思うばかり。

その上で、ふと思い出したのが、レスリングの吉田沙保里さんが現役の時、同じく号泣していたシーン。
五輪ではなかったけど、長い連勝記録が途絶えた時に、ちょっと尋常じゃない号泣をしていた。
それはもう子供のように。
しかも『お父さんに怒られる』と。
それまで、強くて強くて誇らしげに勝ち続けていた姿しか見たことなかったから、ちょっとこの人大丈夫かなと心配になったりもした。

その時の吉田さんと今回の阿部詩選手の姿が重なって、ド凡人の私が想像したのは、この人達にとって『敗れること』は凄まじい恐怖なんだろうなという仮説。
あの泣き方は、悔しいなんてレベルのものではなくて、それこそ生命の危機くらいの恐怖心からの発動なんじゃないか。

あとは、強いばかりでいると、やっぱりバランスがおかしくなるというか、こういう『脆い』部分も持ってないと、たぶん人間としての領域が保てないのであろうとも思う。
ある種のセーフティーシステムとでも言ったらいいのかな。
成人している武道家・アスリートがあそこまでの姿をさらすのは、もはや自分でもコントロールできない『何か』の作用としか思えないもの。

いずれにしても、凡人が到底できないような努力の末に今日の位置に上り詰めた方々の心理は、凡人の理解を遥かに超えているのである。