プロローグ
今日も,冴えない顔をした俺に笑顔で注文を聞くマスター。
何を飲みますか?
俺は昨日と同じ席に座り、昨日と同じビールを頼んだ。
毎日、同じ電車に揺られ.....同じ道を歩き......同じ同僚の顔たちに合い.....
そう、今の俺にはこの「同じ」ってヤツが何か物足りない反面、結局は一番楽だったりしてた。
はい、お待ちどうさま。
しかし、マスターは何故この仕事を選んだのだろう.......
笑顔で差し出すビールの泡の向こうに見えるマスターの本当の姿をまだ知るよしもなかった。
いらっしゃいませ!!
ふぅ~、気がつけば41歳。去年の今頃は40歳になるのがあんなに悲観的だったのに......。
『40歳すぎたら早いぞ!』 ずいぶん前に他人事のように聞いた言葉に面白いように納得させられ
ひとり缶ビールを飲み干す。
残りの人生、このままサラリーマン生活で終わっていいのだろうか......
