2015年も早くも1カ月がすぎ、
海外ではエンターテインメントの大きなイベントが立て続けて行われています。

今年のスーパーボウルも肝心の試合結果もさることながら、
試合に先駆けてのアメリカ国歌を、
「レット・イット・ゴー」のイディナ・メンゼルが歌い、
注目のハーフタイムショーには、ケイティ・ペリーが登場。
まだニュース映像等で何カ所か見ただけですが、
かなり大がかりで華々しいショーでしたね。
ゲストのレニー・クラヴィッツや、
久々の大舞台の登場となったミッシー・エリオットとの共演も楽しそうで
いずれかの機会に動画を見てみたいところです。


アメリカでは、ポピュラーミュージック界の大きな賞レースとして、
前年12月にはアメリカン・ミュージック・アワード(AMA)、
そして例年1月末~2月初めにかけての時期に開催されるのがグラミー賞です。

今年第57回目を迎えるグラミー賞授賞式コンサートは、
昨年と同じく、ロサンゼルスのステイプル図センターで、
現地時間の2月8日午後(日本時間2月9日午前)に、
これも昨年と同じくLL・クール・Jの総合司会で開催されます。

通常は70年代80年代といった時代の洋楽をメインに紹介している当ブログでも、
毎年この時期は、Billboardの年間チャートの紹介や、
グラミー賞関連の話題を紹介していて、

実は、昨年のこの時期、
第56回グラミー賞のノミネート時の
主要4部門受賞の予想記事は掲載したものの、
肝心の受賞結果を紹介していませんでした。

昨年の予想記事⇒こちらから

ということで、まずは昨年2014年に発表された第56回グラミー賞、
主要4部門のみになりますが、
それぞれの受賞結果を紹介しておきます。

※予想マーク(◎:本命、○:対抗、▲:穴)
 受賞者はWIN!マーク&太字

☆最優秀レコード賞(Record Of The Year)
WIN!○・ダフト・パンク「ゲット・ラッキー feat. ファレル・ウィリアムス」
 Daft Punk featuring Pharrell Williams "Get Lucky"


 ・イマジン・ドラゴンズ「レディオアクティブ」
 Imagine Dragons "Radioactive"
◎・ロード「ロイヤルズ」
 Lorde "Royals"
▲・ブルーノ・マーズ「ロックド・アウト・オブ・ヘブン」
 Bruno Mars "Locked Out Of Heaven"
 ・ロビン・シック「ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪ feat. T.I. & ファレル」
 Robin Thicke featuring T.I. and Pharrell "Blurred Lines"


☆最優秀アルバム賞(Album Of The Year)
WIN!○・ダフト・パンク「ランダム・アクセス・メモリーズ」
 Daft Punk "Random Access Memories"


 ・サラ・バレリス「ブレスド・アンレンスト」
 Sara Bareilles "The Blessed Unrest"
 ・ケンドリック・ラマー「グッド・キッド、マッド・シティー」
 Kendrick Lamar "Good Kid, M.A.A.D. City"
◎・マックルモア&ライアン・ルイス「ザ・ハイスト」
 Macklemore & Ryan Lewis "The Heist"
▲・テイラー・スウィフト「レッド」
 Taylor Swift "Red"


☆最優秀楽曲賞(Song Of The Year)
WIN!◎・ロード「ロイヤルズ」
 Lorde "Royals"


▲・P!NK「ジャスト・ギヴ・ミー・ア・リーズン feat. ネイト・ルイス(FUN.)」
 P!nk featuring Nate Ruess "Just Give Me A Reason"
 ・ブルーノ・マーズ「ロックド・アウト・オブ・ヘブン」
 Bruno Mars "Locked Out Of Heaven"
 ・ケイティ・ペリー「ロアー~最強ガール宣言!」
 Katy Perry "Roar"
○・マックルモア&ライアン・ルイス「セイム・ラヴ feat. マリー・ランバート」
 Macklemore & Ryan Lewis featuring Mary Lambert "Same Love"


☆最優秀新人賞(Best New Artist)
WIN!◎・マックルモア&ライアン・ルイス (Macklemore & Ryan Lewis)

 ・ジェイムズ・ブレイク (James Blake)
 ・ケンドリック・ラマー (Kendrick Lamar)
▲・ケイシー・マスグレイブス (Kacey Musgraves)
○・エド・シーラン (Ed Sheeran)


去年の受賞予想に対しての結果は、
本命的中が最優秀楽曲賞のロードと、
最優秀新人賞のマックルモア&ライアン・ルイス。
最優秀レコード賞と最優秀アルバム賞は、
対抗予想のダフト・パンクとなり、
予想的にはまあまあよかったというところでしょうか。

何と言っても、賞としてもショー的にも、
ダフト・パンクが大活躍だった昨年のグラミー賞の印象でした。

①最優秀レコード賞をとった「ゲット・ラッキー(Get Lucky)」のパフォーマンスでは、
 この曲でボーカルをとった、ファレル・ウィリアムスと、
 ギターに御大ナイル・ロジャースが参加したほかに、
 スティーヴィー・ワンダーまで参加した楽しいショーでした。



②こちらは、オリジナルPVです。



☆Daft Punk featuring Pharrell Williams & Nile Rodgers "Get Lucky"
 from the album "Random Access Memories"
 2013年Billboard Hot100 最高位2位


Like the legend of the phoenix
All ends with beginnings
What keeps the planet spinning (uh)
The force of love beginning

>> まるでフェニックスの伝説のように
>> すべての終わりは始まりへと続く
>> それこそがこの惑星が回り続けられる
>> 愛が始まる時の力なのさ

(Look)

We've come too far to give up who we are
So let's raise the bar and our cups to the stars

>> ボクらはもうボクらでいられないほど遠くまで来てしまったんだよ
>> だからもっと最高の場所目指して星に杯を掲げようじゃないか

She's up all night 'til the sun
I'm up all night to get some
She's up all night for good fun
I'm up all night to get lucky

>> 彼女は日が昇るまでずっと起きているのさ
>> だからボクだってうまくいくまで一晩中起きているのさ
>> 彼女は最高の楽しみのために一晩中起きているのさ
>> ボクだってラッキーをつかむため一晩中起きているのさ

We're up all night 'til the sun
We're up all night to get some
We're up all night for good fun
We're up all night to get lucky

>> ボクら日が昇るまでずっと起きているのさ
>> ボクらうまくいくまで一晩中起きているのさ
>> ボクら最高の楽しみのために一晩中起きているのさ
>> ラッキーをつかむため一晩中起きているのさ

We're up all night to get lucky
We're up all night to get lucky
We're up all night to get lucky
We're up all night to get lucky

>> ラッキーをつかむため一晩中起きているのさ
>> ラッキーをつかむため一晩中起きているのさ
>> ラッキーをつかむため一晩中起きているのさ
>> ラッキーをつかむため一晩中起きているのさ

The present has no ribbon
Your gift keeps on giving
What is this I'm feeling?
If you wanna leave I'm ready (ah)

>> プレゼントにリボンなんてついてないけど
>> 君はずっと贈り続けてくれるよね
>> この気持ちは何なんだろう?
>> 君が出て行くっていうならいつだってOKさ

We've come too far to give up who we are
So let's raise the bar and our cups to the stars

>> ボクらはもうボクらでいられないほど遠くまで来てしまったんだよ
>> だからもっと最高の場所目指して星に杯を掲げようじゃないか

She's up all night 'til the sun
I'm up all night to get some
She's up all night for good fun
I'm up all night to get lucky

>> 彼女は日が昇るまでずっと起きているのさ
>> だからボクだってうまくいくまで一晩中起きているのさ
>> 彼女は最高の楽しみのために一晩中起きているのさ
>> ボクだってラッキーをつかむため一晩中起きているのさ

We're up all night 'til the sun
We're up all night to get some
We're up all night for good fun
We're up all night to get lucky

>> ボクら日が昇るまでずっと起きているのさ
>> ボクらうまくいくまで一晩中起きているのさ
>> ボクら最高の楽しみのために一晩中起きているのさ
>> ラッキーをつかむため一晩中起きているのさ

We're up all night to get lucky
We're up all night to get lucky
We're up all night to get lucky
We're up all night to get lucky

>> ラッキーをつかむため一晩中起きているのさ
>> ラッキーをつかむため一晩中起きているのさ
>> ラッキーをつかむため一晩中起きているのさ
>> ラッキーをつかむため一晩中起きているのさ

(We're up all night to get
We're up all night to get
We're up all night to get
We're up all night to get)

(We're up all night to get (together)
We're up all night to get (let's get funked again)
We're up all night to get funky
We're up all night to get lucky)

(We're up all night to get lucky
We're up all night to get lucky
We're up all night to get lucky
We're up all night to get lucky)

(We're up all night to get lucky
We're up all night to get lucky
We're up all night to get lucky
We're up all night to get lucky)

We've come too far to give up who we are
So let's raise the bar and our cups to the stars

>> ボクらはもうボクらでいられないほど遠くまで来てしまったんだよ
>> だからもっと最高の場所目指して星に杯を掲げようじゃないか

She's up all night 'til the sun
I'm up all night to get some
She's up all night for good fun
I'm up all night to get lucky

>> 彼女は日が昇るまでずっと起きているのさ
>> だからボクだってうまくいくまで一晩中起きているのさ
>> 彼女は最高の楽しみのために一晩中起きているのさ
>> ボクだってラッキーをつかむため一晩中起きているのさ

We're up all night 'til the sun
We're up all night to get some
We're up all night for good fun
We're up all night to get lucky

>> ボクら日が昇るまでずっと起きているのさ
>> ボクらうまくいくまで一晩中起きているのさ
>> ボクら最高の楽しみのために一晩中起きているのさ
>> ラッキーをつかむため一晩中起きているのさ

We're up all night to get lucky
We're up all night to get lucky
We're up all night to get lucky
We're up all night to get lucky
...

>> ラッキーをつかむため一晩中起きているのさ
>> ラッキーをつかむため一晩中起きているのさ
>> ラッキーをつかむため一晩中起きているのさ
>> ラッキーをつかむため一晩中起きているのさ


フランス人のトーマとギ・マニュエルの2人による
エレクトロダンスユニットである、ダフト・パンク。

90年代から活動を開始し、
ヨーロッパではファーストアルバムから大ヒットを記録。
このグラミー賞のステージでも見せたように、
ステージでのライブパフォーマンス時には、
鉄仮面のようなものをかぶって登場して、
人前には素顔は見せないようですね。

松本零士氏のマンガ、アニメのファンだったことから、
彼らの代表作ともいえる、2001年のセカンドアルバム、
「ディスカバリー(Discovery)」では、
アルバムジャケットに松本氏のイラストが使われ、
日本でも大ヒットを記録したシングル、
「ワン・モア・タイム(One More Time)」のPVでは、
松本氏のオリジナルキャラによるアニメーションが使われ、
彼らの名を一躍世界的なものにしました。

2013年にリリースされた、4枚目のオリジナルアルバム、
「ランダム・アクセス・メモリーズ(Random Access Memories)」では、
ナイル・ロジャースやジョルジオ・モロダーといった
大物プロデューサーとしても知られるミュージシャンや、
N.E.R.D.でも活躍するファレル・ウィリアムス、
ストロークスのジュリアン・カサブランカスといったボーカリスト、
オマー・ハキム、ネイサン・イースト、ポール・ジャクソンJrといった
大物ミュージシャンたちが参加し、
これまでの機械的サウンドからより生に近いポップダンスミュージックを
作り上げてきました。

彼らはこの主要2部門を含め、ノミネートされた5部門すべてで受賞しました。
日本でも2013年、もっともオンエアされた洋楽曲が「ゲット・ラッキー」であり、
よく売れた洋楽アルバムが「ランダム・アクセス・メモリーズ」であったことで、
この受賞はこうしてみると至極妥当な結果だったのかもしれません。

それにしても、このグラミー賞での彼らのパフォーマンスの間、
客席で踊っているスーパースターの皆さん、
何人わかりましたか?


ランダム・アクセス・メモリーズ/ダフト・パンク

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この曲でボーカルをとった、ファレル・ウィリアムスは、
2014年さらなる大飛躍を遂げたことは、
ご存知の方も多いかと思います。

ここからは、まもなく授賞式の行われる、
第57回グラミー賞の主要4部門のノミネートの紹介となります。

本来ならその結果である
2014年のBillboard年間チャートをまず紹介してから、
グラミー賞予想を行うのが通常の流れなのですが、
作成途中で、グラミー賞授賞式までに間に合いそうもないので、

個別の曲紹介などは改めて場を設ける予定ですが、
とりあえずは、2014年Billboard 年間Hot100ダイジェスト動画を。
20分以上あるのでお時間のある方はご覧になってみてください。




最優秀レコード賞ノミネート曲など、
この後紹介する今年のグラミー賞のノミネート曲が、
年間チャート上位にも数多くチャートインしていますので、
気になる方はYoutubeなどでご覧になってみてください。


それでは、2015年第57回グラミー賞、
主要4部門のノミネートを、
例年通り予想と共にご紹介します。
(◎:本命、○:対抗、▲:穴)

☆最優秀レコード賞(Record Of The Year)
 ・イギー・アゼリア「ファンシー feat. チャーリーXCX」
 Iggy Azalea featuring Charli XCX "Fancy"
▲・シーア「シャンデリア」
 Sia "Chandelier"
◎・サム・スミス「ステイ・ウィズ・ミー~そばにいてほしい」
 Sam Smith "Stay With Me"
 ・テイラー・スウィフト「シェイク・イット・オフ~気にしてなんかいられないっ!!」
 Taylor Swift "Shake It Off"
○・メーガン・トレイナー「オール・アバウト・ザット・ベース~私のぽちゃティブ宣言!」
 Meghan Trainor "All About That Base"


☆最優秀アルバム賞(Album Of The Year)
 ・ベック「モーニング・フェイズ」
 Beck "Morning Phase"
 ・ビヨンセ「ビヨンセ」
 Daft Punk "Random Access Memories"
▲・エド・シーラン「×(マルティプライ)」
 Ed Sheelan "X"
○・サム・スミス「イン・ザ・ロンリー・アワー」
 Sam Smith "In The Lonely Hour"
◎・ファレル・ウィリアムス「ガール(G.I.R.L.)」
 Pharrell Williams "G.I.R.L."


☆最優秀楽曲賞(Song Of The Year)
 ・メーガン・トレイナー「オール・アバウト・ザット・ベース~私のぽちゃティブ宣言!」
 Meghan Trainor "All About That Base"
▲・シーア「シャンデリア」
 Sia "Chandelier"
 ・テイラー・スウィフト「シェイク・イット・オフ~気にしてなんかいられないっ!!」
 Taylor Swift "Shake It Off"
◎・サム・スミス「ステイ・ウィズ・ミー~そばにいてほしい」
 Sam Smith "Stay With Me"
○・ホージア「テイク・ミー・トゥ・チャーチ」
 Hozier "Take Me To Church"


☆最優秀新人賞(Best New Artist)
○・イギー・アゼリア (Iggy Azalea)
▲・バスティル (Bastille)
 ・ブランディ・クラーク (Brandy Clark)
 ・ハイム (Haim)
◎・サム・スミス (Sam Smith)


ノミネーション全体的に若手ミュージシャン中心で、
時々見られる超マニアックなアーティストのノミネーションは
割と少なくて、ヒットチャートからまあまあ素直に選ばれた印象が強い
今年のエントリーです。

中でも注目されているのが、主要4部門すべてにノミネートされている、
イギリスのブルーアイドソウルのシンガーソングライター、サム・スミス。
甘く切ない歌声が魅力の彼は、この4部門も含めて、
6部門にノミネートされています。

主要4部門すべてノミネートは、一昨年第55回のファン.以来、
もしすべて受賞となると、1980年のクリストファー・クロス以来となります。
(2002年ノラ・ジョーンズも主要4部門受賞であるが、
最優秀楽曲賞は作曲者のジェシー・ハリスが受賞対象)

予想としては、彼中心の予想ではありますが、
アルバム部門が大混戦の予想。
ファレルが実のところ思ったほどのノミネーションがなかったのが意外だったのもあり、
アルバム賞の本命にしましたが、
どの作品が受賞してもおかしくないと思います。

他の部門もサム・スミスが絶対的存在とは必ずしも言えず、
授賞式を楽しみに待ちたいと思います。

授賞式コンサートでは、
・リアーナ、カニエ・ウェスト、ポール・マッカートニー(話題のあの曲ですね)
・トニー・ベネット、レディー・ガガ(デュエットアルバム再現ですね)
・ホージア、アニー・レノックス(個人的に大注目)
・アダム・レヴィーン(マルーン5)、グウェン・ステファニー
・コモン、ジョン・レジェンド
といったコラボレーションステージが予定されているほか、
マドンナ、アリアナ・グランデ、ファレル・ウィリアムス、
ケイティ・ペリー、サム・スミス、シーア、エド・シーランなどの
ノミネートアーティストや、
AC/DC、ジェフ・リンといったレジェンドアーティストも登場予定です。

また、この授賞式の翌日には、
スティーヴィー・ワンダーのトリビュートコンサートが行われる予定で、
こちらも気になるところです。


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