2012年も折り返しの7月に入りました。
ここで、今年前半の音楽を振り返りたいと思います。
といって、どうしても最初に思いつくのは、
多くのトップスターたちが、天に召されたこと。
2月のホイットニー・ヒューストン、モンキーズのデイビー・ジョーンズ、
5月のドナ・サマー、ビージーズのロビン・ギブは、
ブログでも取り上げましたが、
1月には、R&Bブルースシンガーのエタ・ジェームス、
3月には、ドゥービー・ブラザーズのドラマー、マイケル・ホサック、
ハードロックバンド、モントローズのギタリスト、ロニー・モントローズ、
4月には、メン・アット・ワークのサックス奏者グレッグ・ハム、
ザ・バンドのシンガーだったリヴォン・ヘルム、
Dragon Ashのベーシストだった、馬場育三さん、
5月には、ブルース・ブラザーズなどで活躍したベーシストのドナルド・ダック・ダン、
ビースティ・ボーイズのラッパー、MCAこと、アダム・ヤウク、
「また逢う日まで」で知られた、尾崎紀世彦さん、
6月には、フリートウッド・マックのメンバーでもあったシンガーのボブ・ウェルチ、
ザ・ピーナッツの伊藤エミさん。
自分が聴いてきたシンガー、ミュージシャンから届く訃報に、
今年ほど、驚かされ、悲しんだ年はなかったかもしれません。
一方で、ヒットチャートを次々とニュースターたちが席巻していく一方、
ベテランたちの新作、復活の話題も相次いでいます。
中でも、結成から50年以上を過ぎ、
今年、2月のグラミー賞でのパフォーマンスに続き、
6月には、ついにおよそ20年ぶりとなるオリジナルニューアルバムから、
すばらしいサウンドとハーモニーが復活しました。
ザ・ビーチ・ボーイズ「ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ」
①この曲の歌詞で創られたビデオなのですが、
その作りが実におしゃれでかっこいいので、
まずはこれを見ながら雰囲気に浸りましょう。
②こちらがこの曲のPVのようです。
いわゆるイメージビデオ的なものですが、
最後にちらっとメンバーも登場しています。
③ニューヨーク、ビーコンシアターで披露されたライブから。
ブライアン・ウィルソン主体に、こんなおじいちゃんたちでも、
こんなにかっこいいハーモニーが聴けるんだぞという感激のステージです。
☆The Beach Boys "That's Why God Made The Radio"
from the album "That's Why God Made The Radio"
Tuning in the latest star
From the dashboard of my car
Cruisin' at 7
Push button heaven
Capturing memories from afar
In my car
>> お気に入りのスターにチューニング
>> ボクの車のダッシュボードから
>> 7時になると
>> 天国へのボタンを押すんだ
>> あの日の想い出を閉じ込めるために
>> ボクの車の中にね
That's why God made the radio
So tune right in everywhere you go
He waved his hand, gave us rock'n'roll
The soundtrack of falling in love
(fallin' in love, oh)
That's why God made the radio
>> それが神がラジオを創りたもうた理由
>> 君の行くところどこだって素敵なチューンが流れる
>> 神はその手によって、ボクらにロックンロールを与えてくれる
>> 恋に落ちていく音の玉手箱さ
>> (恋に落ちていく、おお)
>> それが神がラジオを創りし理由なのさ
Feel the music in the air
Find a song to take us there
It's paradise when I
Lift up my antenna
Receiving your signal like a prayer
Like a prayer
>> この空気の中で音楽を感じるんだ
>> ボクらをそこに連れていく歌を見つけるんだ
>> そこはパラダイス
>> ボクがアンテナを立てるとね
>> 祈りのような君のシグナルを受け取っているのさ
>> 祈りのようなね
That's why God made the radio
So tune right in everywhere you go
He waved his hand, gave us rock'n'roll
The soundtrack of falling in love
(fallin' in love, oh)
That's why God made the radio
>> それが神がラジオを創りたもうた理由
>> 君の行くところどこだって素敵なチューンが流れる
>> 神はその手によって、ボクらにロックンロールを与えてくれる
>> 恋に落ちていく音の玉手箱さ
>> (恋に落ちていく、おお)
>> それが神がラジオを創りし理由なのさ
Making this night a celebration
Spreading the love and sunshine
To a whole new generation
Whole new generation
>> 今夜は祝いの時
>> 愛と太陽の光を一杯に浴びて
>> 全ての新世代に向けて
>> 全ての新世代へと
That's why God made
That's why God made
That's why God made the radio
>> それが神の創りし
>> 神の創りし
>> 神の創りしラジオだってことなのさ
That's why God made the radio
That's why God made the radio
(For fallin' in love)
That's why God made the radio
That's why God made the radio...
(repeat and chorus)
>> それが神の創りしラジオ
>> それが神がラジオを創りたもうた理由
>> (恋に落ちていくために)
>> それが神の創りしラジオ
>> それが神の創りしラジオ...
彼らの曲の中では、
「サーファー・ガール」系の甘くゆったりしたバラード。
うれしくなるくらい、ビーチボーイズそのままの音。
それでいて、ち密なコーラスワーク、
泣かせるリリック。
たとえ、メンバーの平均年齢が70歳に近くなった今でも、
変わらぬ若さと巧みさを兼ね備えた完璧なまでの曲に魅せられました。
これこそが、多くのロックバンド、ロックスターたちが慕い、
日本でも、グループサウンズに、加山雄三に、桑田佳祐に、
山下達郎に、チューブに・・・と受け継がれてきた、
「ポップミュージック」なんですよね。
今回の再結成では、
グループの中心であり、かつ一番グループを悩ませた一人である、
ブライアン・ウィルソンが正式に復帰。
自らの完璧主義から来る、精神的苦悩や他メンバーとの確執で、
70年代以降、中心となって作品に参加することの少なかった彼。
80年代後半からは、裁判沙汰も含め、
グループ活動は行われているものの分裂状態が続いていました。
この再結成で、オリジナルメンバーの中で、
すでに他界している、デニス・ウィルソン、カール・ウィルソンを除く、
ブライアン、アル・ジャーディン、マイク・ラブ、ブルース・ジョンストンの、
4人のオリジナルメンバーに、
途中何回かの参加のある、デヴィッド・マークスを加えた5人で、
見事な新作アルバムを作り上げました。
シングルとしては、
「アイ・ゲット・アラウンド(I Get Around)」(1964)
「ヘルプ・ミー・ロンダ(Help Me Rhonda)」(1965)
「グッド・バイブレーション(Good Vibrations)」(1966)
「ココモ(Kokomo)」(1988)
の4曲が全米No.1となっている彼らも、
実はアルバムでは、数々の名作を残しながらも、
オリジナルアルバムでは、1度も全米1位を獲得していない彼ら。
(1974年にコンピレーションアルバム「エンドレス・サマー」が、
全米No.1になっています)
しかし、今回の再結成、2月のグラミー賞出演、
4月からのワールドツアーを受け、
同タイトルの最新アルバム「ゴッド・メイド・ザ・ラジオ」は、
全米3位と、アメリカでも大ヒットを記録しています。
そして、このワールドツアーの一環として、
ビーチボーイズが33年ぶりに千葉、名古屋、大阪で来日公演を行います。
ブライアンは、この1979年のビーチボーイズ江の島公演が、
初来日だったのですが、
ステージ的にはあまり活躍していなかったらしく、
今回、中心として活躍することになると、
まさに夢のステージということになるのです。
しかも、オープニングアクトとして、
「名前のない馬」「ベンチュラ・ハイウェイ」などで知られる、
アメリカもやってくるというのです。
正直、このメンツでの来日は最後と考えてもいいかとは思うのですが、
ぜひとも素晴らしいステージを期待したいところです。
ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ/ビーチ・ボーイズ
¥2,500
Amazon.co.jp
さて、ほかのベテラン組の動向はというと・・・
同じく、結成50周年を迎えているローリング・ストーンズは、
50周年オリジナルロゴの発表や、写真集の発売の話、
そして、日本では、サントリーの「ストーンズバー」という
アルコール飲料のCMとして、彼らのロゴが商品に使われたり、
1972年のアルバム、
「メインストリートのならず者(Exile On Main Street)」
収録曲の「ロックス・オフ(Rocks Off)」がCM曲に使用されたりで、
この曲を含む5曲入りのミニベストが発売になってますね。
ところが、肝心の新作アルバムとか、50周年記念ツアーとかの話は、
いまだ具体的になっていないようで、
色々な噂が出ては、メンバーが否定して回るという、
バタバタした状態が続いているようです。
ロックス・オフ/ザ・ローリング・ストーンズ
¥1,500
Amazon.co.jp
今年2月のグラミー賞の時には、ライブパフォーマンスとともに、
ポール・マッカートニーやブルース・スプリングスティーンの
新作アルバムの発売があるという話を書きましたが、
今年の大ベテラン復活組の中で、大いに喜ばせてくれたのが、
ヴァン・ヘイレンに、デイヴ・リー・ロスがボーカルで復活して、
2月に新作アルバム、
「ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース(A Different Kind Of Truth)」
をリリースし、Billboardアルバムチャート初登場2位を記録。
シングル「タトゥー(Tattoo)」も、彼らとしては17年ぶりの
Billboard Hot100入り(最高位67位)を記録しています。
そして、彼らもまた11月に大阪と東京での来日公演が決まっています。
デイヴ・リー・ロスのボーカルでの来日もまた1979年以来33年ぶり。
エディ&アレックスのヴァンヘイレン兄弟と、
エディの息子、ヴォルフガング・ヴァンヘイレンの4人でのステージも、
貴重なステージになりそうです。
「ジャンプ」も「パナマ」もデイヴのボーカルで聴けるんですよね。
デイヴの髪が短くなったのと、ベースがエディの息子になった以外、
なんかほとんど変わってないと思いません?
エディ親子、なんとなくですが、親父の方が見た目若いような(笑)
エディは昨年、また舌ガンが再発したようで、切除の上様子見状態とのことです。
そういったことからも、ぜひ見ておきたいステージですね。
ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース-デラックス・エディション(初回生産限定盤)(D.../ヴァン・ヘイレン
¥3,400
Amazon.co.jp
もうひとつ、こちらは8年ぶりの新作アルバムとなる、エアロスミス。
「ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション(Music From Another Dimension)」が、8月に発売予定です。
先行シングル「レジェンダリー・チャイルド(Legendary Child)」は、
5月に放映された「アメリカン・アイドル・シーズン11」のステージで、
世界初披露されたのち、すでにラジオでも大量オンエアされており、
映画主題歌になることも決定しています。
こちらが、その「アメリカン・アイドル」でのライブ映像です。
Music From Another Dimension/Aerosmith
¥992
Amazon.co.jp
これだけ、大ベテランロックバンドが次々と動き出している中、
90年代組のそろそろベテランにというバンドたち、
とりわけ日本での人気の高いリンキン・パーク、オフスプリング、
ガービッジの新作が次々とリリースされています。
リンキン・パークの「リヴィング・シングス(Living Things)」は2年ぶり。
シングル「バーン・イット・ダウン(Burn It Down)」は、
相変わらずメロディアスでせつなくて、
個人的に最近のヘヴィローテーションの1曲です。
リヴィング・シングス/リンキン・パーク
¥2,580
Amazon.co.jp
オフスプリングの4年ぶりの新作、
「デイズ・ゴー・バイ(Days Go By)」。
アルバムタイトル曲を聴いていると、
ずいぶん大人のバンドになったなあという印象だったのだけど、
ラジオで良くかかっている、
「クルージング・カリフォルニア(Cruising California)」
では、やっぱりヤンチャな「Aha Aha」の彼らが聴けます。
デイズ・ゴー・バイ/オフスプリング
¥2,310
Amazon.co.jp
そして、実に7年ぶりの新作となったのがガービッジ。
体調不良や活動休止などいろいろありましたからね。
アルバム「ノット・ユア・カインド・オブ・ピープル(Not Your Kind Of People)」
から、ラジオでも人気の高かった、
「ブラッド・フォー・パピーズ(Blood For Poppies)」
ノット・ユア・カインド・オブ・ピープル/ガービッジ
¥2,520
Amazon.co.jp
21世紀組の人気グループも次々と新作を発表しています。
個人的に気に入ってるのが、トレイン、ジョン・メイヤー、
そして、マルーン5も新作アルバムが発売されたばかり。
「オーヴァーエクスポーズド(Overexposed)」
ファーストシングルの、
「ペイフォン feat. ウィズ・カリファ(Payphone)」は、
現在Billboard Hot100で、アイドル勢の活躍する中、
2位と健闘していて、1位になるかどうか・・・。
銃撃戦、カーチェイスとかなり派手目なPVです。
初期のまったりした雰囲気の音からずいぶん変わった印象ですが、
独特のポップさでぐいぐい引き付けてくれるいい曲ですね。
日本盤のアルバムのボーナストラックには、
昨年全米No.1になっているシングル、
「ムーヴズ・ライク・ジャガー feat. クリスティーナ・アギレラ(Moves Like Jagger)」
が入っています。
(前作アルバム「ハンズ・オール・オーヴァー」のスペシャルエディションにも
入ってますね)
オーヴァーエクスポーズド-デラックス・エディション(初回限定盤)(DVD付)/マルーン5
¥3,200
Amazon.co.jp
というわけで、
後半は、なんとなく大サービス新作ご紹介コーナーみたいに
なってしまいましたが(笑)、
ハイパーダンス系中心だった洋楽シーンにも、
少しロックな変化が表れて欲しいなという願いも込めて、
ロック系中心に選曲紹介しました。
上半期のヒットチャート状況他は、
またの機会にでも。
7月はいよいよロンドンオリンピックの開催が迫ってきてますね。
ということで、ブリティッシュ系強化月間として、
イギリス、アイルランド系アーティスト、グループ中心に、
紹介していきたいと思います。
ここで、今年前半の音楽を振り返りたいと思います。
といって、どうしても最初に思いつくのは、
多くのトップスターたちが、天に召されたこと。
2月のホイットニー・ヒューストン、モンキーズのデイビー・ジョーンズ、
5月のドナ・サマー、ビージーズのロビン・ギブは、
ブログでも取り上げましたが、
1月には、R&Bブルースシンガーのエタ・ジェームス、
3月には、ドゥービー・ブラザーズのドラマー、マイケル・ホサック、
ハードロックバンド、モントローズのギタリスト、ロニー・モントローズ、
4月には、メン・アット・ワークのサックス奏者グレッグ・ハム、
ザ・バンドのシンガーだったリヴォン・ヘルム、
Dragon Ashのベーシストだった、馬場育三さん、
5月には、ブルース・ブラザーズなどで活躍したベーシストのドナルド・ダック・ダン、
ビースティ・ボーイズのラッパー、MCAこと、アダム・ヤウク、
「また逢う日まで」で知られた、尾崎紀世彦さん、
6月には、フリートウッド・マックのメンバーでもあったシンガーのボブ・ウェルチ、
ザ・ピーナッツの伊藤エミさん。
自分が聴いてきたシンガー、ミュージシャンから届く訃報に、
今年ほど、驚かされ、悲しんだ年はなかったかもしれません。
一方で、ヒットチャートを次々とニュースターたちが席巻していく一方、
ベテランたちの新作、復活の話題も相次いでいます。
中でも、結成から50年以上を過ぎ、
今年、2月のグラミー賞でのパフォーマンスに続き、
6月には、ついにおよそ20年ぶりとなるオリジナルニューアルバムから、
すばらしいサウンドとハーモニーが復活しました。
ザ・ビーチ・ボーイズ「ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ」
①この曲の歌詞で創られたビデオなのですが、
その作りが実におしゃれでかっこいいので、
まずはこれを見ながら雰囲気に浸りましょう。
②こちらがこの曲のPVのようです。
いわゆるイメージビデオ的なものですが、
最後にちらっとメンバーも登場しています。
③ニューヨーク、ビーコンシアターで披露されたライブから。
ブライアン・ウィルソン主体に、こんなおじいちゃんたちでも、
こんなにかっこいいハーモニーが聴けるんだぞという感激のステージです。
☆The Beach Boys "That's Why God Made The Radio"
from the album "That's Why God Made The Radio"
Tuning in the latest star
From the dashboard of my car
Cruisin' at 7
Push button heaven
Capturing memories from afar
In my car
>> お気に入りのスターにチューニング
>> ボクの車のダッシュボードから
>> 7時になると
>> 天国へのボタンを押すんだ
>> あの日の想い出を閉じ込めるために
>> ボクの車の中にね
That's why God made the radio
So tune right in everywhere you go
He waved his hand, gave us rock'n'roll
The soundtrack of falling in love
(fallin' in love, oh)
That's why God made the radio
>> それが神がラジオを創りたもうた理由
>> 君の行くところどこだって素敵なチューンが流れる
>> 神はその手によって、ボクらにロックンロールを与えてくれる
>> 恋に落ちていく音の玉手箱さ
>> (恋に落ちていく、おお)
>> それが神がラジオを創りし理由なのさ
Feel the music in the air
Find a song to take us there
It's paradise when I
Lift up my antenna
Receiving your signal like a prayer
Like a prayer
>> この空気の中で音楽を感じるんだ
>> ボクらをそこに連れていく歌を見つけるんだ
>> そこはパラダイス
>> ボクがアンテナを立てるとね
>> 祈りのような君のシグナルを受け取っているのさ
>> 祈りのようなね
That's why God made the radio
So tune right in everywhere you go
He waved his hand, gave us rock'n'roll
The soundtrack of falling in love
(fallin' in love, oh)
That's why God made the radio
>> それが神がラジオを創りたもうた理由
>> 君の行くところどこだって素敵なチューンが流れる
>> 神はその手によって、ボクらにロックンロールを与えてくれる
>> 恋に落ちていく音の玉手箱さ
>> (恋に落ちていく、おお)
>> それが神がラジオを創りし理由なのさ
Making this night a celebration
Spreading the love and sunshine
To a whole new generation
Whole new generation
>> 今夜は祝いの時
>> 愛と太陽の光を一杯に浴びて
>> 全ての新世代に向けて
>> 全ての新世代へと
That's why God made
That's why God made
That's why God made the radio
>> それが神の創りし
>> 神の創りし
>> 神の創りしラジオだってことなのさ
That's why God made the radio
That's why God made the radio
(For fallin' in love)
That's why God made the radio
That's why God made the radio...
(repeat and chorus)
>> それが神の創りしラジオ
>> それが神がラジオを創りたもうた理由
>> (恋に落ちていくために)
>> それが神の創りしラジオ
>> それが神の創りしラジオ...
彼らの曲の中では、
「サーファー・ガール」系の甘くゆったりしたバラード。
うれしくなるくらい、ビーチボーイズそのままの音。
それでいて、ち密なコーラスワーク、
泣かせるリリック。
たとえ、メンバーの平均年齢が70歳に近くなった今でも、
変わらぬ若さと巧みさを兼ね備えた完璧なまでの曲に魅せられました。
これこそが、多くのロックバンド、ロックスターたちが慕い、
日本でも、グループサウンズに、加山雄三に、桑田佳祐に、
山下達郎に、チューブに・・・と受け継がれてきた、
「ポップミュージック」なんですよね。
今回の再結成では、
グループの中心であり、かつ一番グループを悩ませた一人である、
ブライアン・ウィルソンが正式に復帰。
自らの完璧主義から来る、精神的苦悩や他メンバーとの確執で、
70年代以降、中心となって作品に参加することの少なかった彼。
80年代後半からは、裁判沙汰も含め、
グループ活動は行われているものの分裂状態が続いていました。
この再結成で、オリジナルメンバーの中で、
すでに他界している、デニス・ウィルソン、カール・ウィルソンを除く、
ブライアン、アル・ジャーディン、マイク・ラブ、ブルース・ジョンストンの、
4人のオリジナルメンバーに、
途中何回かの参加のある、デヴィッド・マークスを加えた5人で、
見事な新作アルバムを作り上げました。
シングルとしては、
「アイ・ゲット・アラウンド(I Get Around)」(1964)
「ヘルプ・ミー・ロンダ(Help Me Rhonda)」(1965)
「グッド・バイブレーション(Good Vibrations)」(1966)
「ココモ(Kokomo)」(1988)
の4曲が全米No.1となっている彼らも、
実はアルバムでは、数々の名作を残しながらも、
オリジナルアルバムでは、1度も全米1位を獲得していない彼ら。
(1974年にコンピレーションアルバム「エンドレス・サマー」が、
全米No.1になっています)
しかし、今回の再結成、2月のグラミー賞出演、
4月からのワールドツアーを受け、
同タイトルの最新アルバム「ゴッド・メイド・ザ・ラジオ」は、
全米3位と、アメリカでも大ヒットを記録しています。
そして、このワールドツアーの一環として、
ビーチボーイズが33年ぶりに千葉、名古屋、大阪で来日公演を行います。
ブライアンは、この1979年のビーチボーイズ江の島公演が、
初来日だったのですが、
ステージ的にはあまり活躍していなかったらしく、
今回、中心として活躍することになると、
まさに夢のステージということになるのです。
しかも、オープニングアクトとして、
「名前のない馬」「ベンチュラ・ハイウェイ」などで知られる、
アメリカもやってくるというのです。
正直、このメンツでの来日は最後と考えてもいいかとは思うのですが、
ぜひとも素晴らしいステージを期待したいところです。
ゴッド・メイド・ザ・ラジオ~神の創りしラジオ/ビーチ・ボーイズ
¥2,500
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さて、ほかのベテラン組の動向はというと・・・
同じく、結成50周年を迎えているローリング・ストーンズは、
50周年オリジナルロゴの発表や、写真集の発売の話、
そして、日本では、サントリーの「ストーンズバー」という
アルコール飲料のCMとして、彼らのロゴが商品に使われたり、
1972年のアルバム、
「メインストリートのならず者(Exile On Main Street)」
収録曲の「ロックス・オフ(Rocks Off)」がCM曲に使用されたりで、
この曲を含む5曲入りのミニベストが発売になってますね。
ところが、肝心の新作アルバムとか、50周年記念ツアーとかの話は、
いまだ具体的になっていないようで、
色々な噂が出ては、メンバーが否定して回るという、
バタバタした状態が続いているようです。
ロックス・オフ/ザ・ローリング・ストーンズ
¥1,500
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今年2月のグラミー賞の時には、ライブパフォーマンスとともに、
ポール・マッカートニーやブルース・スプリングスティーンの
新作アルバムの発売があるという話を書きましたが、
今年の大ベテラン復活組の中で、大いに喜ばせてくれたのが、
ヴァン・ヘイレンに、デイヴ・リー・ロスがボーカルで復活して、
2月に新作アルバム、
「ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース(A Different Kind Of Truth)」
をリリースし、Billboardアルバムチャート初登場2位を記録。
シングル「タトゥー(Tattoo)」も、彼らとしては17年ぶりの
Billboard Hot100入り(最高位67位)を記録しています。
そして、彼らもまた11月に大阪と東京での来日公演が決まっています。
デイヴ・リー・ロスのボーカルでの来日もまた1979年以来33年ぶり。
エディ&アレックスのヴァンヘイレン兄弟と、
エディの息子、ヴォルフガング・ヴァンヘイレンの4人でのステージも、
貴重なステージになりそうです。
「ジャンプ」も「パナマ」もデイヴのボーカルで聴けるんですよね。
デイヴの髪が短くなったのと、ベースがエディの息子になった以外、
なんかほとんど変わってないと思いません?
エディ親子、なんとなくですが、親父の方が見た目若いような(笑)
エディは昨年、また舌ガンが再発したようで、切除の上様子見状態とのことです。
そういったことからも、ぜひ見ておきたいステージですね。
ア・ディファレント・カインド・オブ・トゥルース-デラックス・エディション(初回生産限定盤)(D.../ヴァン・ヘイレン
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もうひとつ、こちらは8年ぶりの新作アルバムとなる、エアロスミス。
「ミュージック・フロム・アナザー・ディメンション(Music From Another Dimension)」が、8月に発売予定です。
先行シングル「レジェンダリー・チャイルド(Legendary Child)」は、
5月に放映された「アメリカン・アイドル・シーズン11」のステージで、
世界初披露されたのち、すでにラジオでも大量オンエアされており、
映画主題歌になることも決定しています。
こちらが、その「アメリカン・アイドル」でのライブ映像です。
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¥992
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これだけ、大ベテランロックバンドが次々と動き出している中、
90年代組のそろそろベテランにというバンドたち、
とりわけ日本での人気の高いリンキン・パーク、オフスプリング、
ガービッジの新作が次々とリリースされています。
リンキン・パークの「リヴィング・シングス(Living Things)」は2年ぶり。
シングル「バーン・イット・ダウン(Burn It Down)」は、
相変わらずメロディアスでせつなくて、
個人的に最近のヘヴィローテーションの1曲です。
リヴィング・シングス/リンキン・パーク
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オフスプリングの4年ぶりの新作、
「デイズ・ゴー・バイ(Days Go By)」。
アルバムタイトル曲を聴いていると、
ずいぶん大人のバンドになったなあという印象だったのだけど、
ラジオで良くかかっている、
「クルージング・カリフォルニア(Cruising California)」
では、やっぱりヤンチャな「Aha Aha」の彼らが聴けます。
デイズ・ゴー・バイ/オフスプリング
¥2,310
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そして、実に7年ぶりの新作となったのがガービッジ。
体調不良や活動休止などいろいろありましたからね。
アルバム「ノット・ユア・カインド・オブ・ピープル(Not Your Kind Of People)」
から、ラジオでも人気の高かった、
「ブラッド・フォー・パピーズ(Blood For Poppies)」
ノット・ユア・カインド・オブ・ピープル/ガービッジ
¥2,520
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21世紀組の人気グループも次々と新作を発表しています。
個人的に気に入ってるのが、トレイン、ジョン・メイヤー、
そして、マルーン5も新作アルバムが発売されたばかり。
「オーヴァーエクスポーズド(Overexposed)」
ファーストシングルの、
「ペイフォン feat. ウィズ・カリファ(Payphone)」は、
現在Billboard Hot100で、アイドル勢の活躍する中、
2位と健闘していて、1位になるかどうか・・・。
銃撃戦、カーチェイスとかなり派手目なPVです。
初期のまったりした雰囲気の音からずいぶん変わった印象ですが、
独特のポップさでぐいぐい引き付けてくれるいい曲ですね。
日本盤のアルバムのボーナストラックには、
昨年全米No.1になっているシングル、
「ムーヴズ・ライク・ジャガー feat. クリスティーナ・アギレラ(Moves Like Jagger)」
が入っています。
(前作アルバム「ハンズ・オール・オーヴァー」のスペシャルエディションにも
入ってますね)
オーヴァーエクスポーズド-デラックス・エディション(初回限定盤)(DVD付)/マルーン5
¥3,200
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というわけで、
後半は、なんとなく大サービス新作ご紹介コーナーみたいに
なってしまいましたが(笑)、
ハイパーダンス系中心だった洋楽シーンにも、
少しロックな変化が表れて欲しいなという願いも込めて、
ロック系中心に選曲紹介しました。
上半期のヒットチャート状況他は、
またの機会にでも。
7月はいよいよロンドンオリンピックの開催が迫ってきてますね。
ということで、ブリティッシュ系強化月間として、
イギリス、アイルランド系アーティスト、グループ中心に、
紹介していきたいと思います。