3月18日の記事、
「きみの友だち~You've Got A Friend - 大切な友達に贈りたい一曲」
で取り上げた、キャロル・キングとジェームス・テイラーが、
先週、東京と横浜で来日公演を行っていましたね。
3月に行った、ジャクソン・ブラウンの時みたいに、
金曜の夜突撃で行くというわけには今回はいかず、
土曜の横浜公演も、所要で行くことができず、
残念ながら、今回のコンサートは見られませんでした。
「めざましテレビ」でちらっとコンサートの様子が映ってましたが、
「きみの友だち」をデュエットする二人の姿、とても素敵でした。
単独来日は、今後もあるかもしれないけど、
この組み合わせで来てくれるというのは、今後望めそうにないし、
残念だったなあ。
ところで、キャロル・キングと言えば、
シンガーとして活躍する以前から、
当時の旦那さんであった、ジェリー・ゴフィンと組んで、
ヒット曲ライターとして、いくつもの作品を残しています。
なんといっても有名な曲と言えば、広い世代の誰もが知ってる曲。
「ロコ・モーション」
もともとは、1962年のリトル・エヴァのために書かれた曲が、
スタンダードなポップスヒットとして、色々なアーティストにカバーされ、
60's、70's、80'sの三世代にわたって、Billboard Hot100の、
トップ3ヒットとなった大ヒット曲です。
今回のライブでも、アンコールラストナンバーで演奏していたようですよ。
①まずはオリジナルのリトル・エヴァ。
ジェリー・ゴフィン、キャロル・キング夫妻の娘のベビーシッターだった彼女に、
歌わせた曲がこの曲でした。
1962年の8月25日に全米No.1ということで、ボクの生まれてすぐにNo.1だった
曲ということになるんですね。^^
☆Little Eva "The Loco-Motion"
1962年Billboard Hot100 最高位1位(8/25)
②74年にアメリカのハードロックバンド、グランド・ファンクがカバーして
やはり全米No.1となった大ヒットバージョン。
「輝くグランド・ファンク(Shinin' On)」というアルバムからのシングルで、
最近では、SMAP出演のソフトバンク携帯のCMソングとしてもおなじみですね。
こちらはオリジナル音源。
☆Grand Funk "The Loco-Motion" from the album "Shinin' On"
1974年Billboard Hot100 最高位1位(5/2,5/9の2週間)
・グランド・ファンクは、やっぱり迫力のライブバンドであるので、
ライブバージョンでもどうぞ。
③そして、80'sはなんといっても、ユーロビートの歌姫、カイリー・ミノーグ。
ストック・エイトキン。ウォーターマンのPWLプロデュースによるサウンドで、
87年に母国オーストラリアでは、このカバーがデビュー曲であり、
英米では88年に「ラッキー・ラブ(I Should Be So Lucky)」に続くヒット曲でした。
アメリカではこの曲が彼女の最大のヒット曲になっています。
☆Kylie Minogue "The Loco-Motion" from the album "Kylie"
1988年Billboard Hot100 最高位3位
Everybody's doin' a brand-new dance, now
(Come on baby, do the loco-Motion)
I know you'll get to like it
If you give it a chance now
(Come on, baby, do the loco-Motion)
My little baby sister can do it with ease
It's easier than learning your A-B-C's
So come on, come on, do the loco-Motion with me
You gotta swing your hips, now
Come on, baby
Jump up
Jump back
Well now, I think you've got the knack
Whooa, whooa, whooa
Now that you can do it, let's make a chain, now
(Come on, baby, do the loco-Motion)
A chug-a, chug-a motion like a railroad train, now
(Come on, baby, do the loco-Motion)
Do it nice and easy, now, don't lose control
A little bit of rhythm and a lot of soul
Come on, come on, do the loco-Motion with me
Yeah, Yeah, Yeah, Yaaa
Move around the floor in a loco-Motion
( Come on, baby, do the loco-Motion )
Do it holding hands if you do get the notion
( Come on, baby, do the loco-Motion )
There's never been a dance that's so easy to do
It even makes you happy when you're feeling blue
So come on, come on, do the loco-Motion with me
( Come on ) you got to swing your hips, now
( Come on ) that's right
( Do the loco-Motion )
You sure is fine
( Come on, do the loco-Motion )
Come on, baby
( Come on, do the loco-Motion )
Mmmm, mmmm, mmmm
Jump up ( come on ) jump back
( Do the loco-Motion )
You're looking good
( Come on ) mmmm, mmmm, mmmm
( Do the loco-Motion )
Jump up ( come on ) jump back
( Do the loco-Motion )
…
で、この曲の和訳なのですが、
日本でこのリトル・エヴァのバージョンをカバーした、
60's和製ポップス3人娘の一人、伊東ゆかりが歌っている、
日本語カバーの歌詞が、ほぼそのままの訳詞でもあるので、
ぜひこのバージョンも聴いてみてください。
(日本語詞:あらかわひろし)
いわゆる、ロックンロールをベースにしているけど、
それこそ、子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで、
誰でも歌うことのできる、また歌い継がれている、
わかりやすい、楽しい曲ですよね。
ところで、2000年代に入って、ORANGE RANGEが出した、
「ロコローション」。
当初は、彼らのクレジットのみでしたが、
やはり、「C'mon baby do the loco-motion」という節を
そのまんま使ってしまったことで、問題になったのでしたが、
結局、曲のクレジットにジェリー・ゴフィン、キャロル・キングの
名前が入って、日本語カバーというかリメイクということに、
なっちゃったんですよね。
当時、自らパクリ発言したりしていたのもあって、
大きな問題になったのだけど、
実際に使われているこの部分も去ることながら、
オープニングの「Uh-ooh」の部分は、
シャンプーの「トラブル(Trouble)」の雰囲気そのままだし、
全体のアレンジはオフスプリングだったりと、
むしろ、そちらのほうが気になる曲でした。
ちょうど、岡本真夜さんの「そのままの君でいて」を、
ほんとにそのまんまパクってしまった上海万博のテーマも、
問題になって、一時使用差し止めになったところ、
岡本さん側からカバーとして使用許可が出たということで、
あまりわかりやすいパクリはちょっと・・・ね。
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