―東京駅―
2006年12月24日 晴れ
愛のあるSEX・・・。俺はそう思っていた。
「あなたは愛のないSEXが・・・できるの?」
別れは訪れた。突然に。
― デパートの販売店員として仕事をしている俺は、
日曜日の24日に、会社に無理をいって休みをもらった。
前々から行きたかったイタリアンレストランは半年前からの予約。
ホテルも給料をはたいて、そこそこランクの高いホテルを取っていた。
東京駅。
もちろん雪は今年もお預け。 ここ最近は気温も高く、冬の訪れが肩をすぼめている。
時間通り。
律儀な慶子は、待ち合わせの時間ちょうどにやってきた。 時計の針と同じ。同じタイミングだ。
『慶子。』
「しんちゃん。」
― 俺たちの出会いは職場だった。
あるデパートで、紳士服の売り場でショップ店員をしていたころ、一つ下のフロアでテナントの
アルバイトとして入社していたのが慶子だ。
― お互い仕事が忙しく、同じに日に休日が合わずに、それがもとで、一度別れた事がある。
その日は、お互いクリスマスプレゼントを鞄に隠していつ出そうかとタイミングも楽しんでいた。
予約したイタリアンレストランで、日頃は頼まないシャンパングラスにを傾けて楽しい時間を
過ごしていた。
周りを見ても、まったく同じ光景が広がる。
いたって平和な・・・安らぎと愛ある風景だった。
「しんちゃん、これから私たちどうするの?」
『一緒にいるよ』
「違うの・・・将来のこと」
・・・待ってた! このタイミング! このドラマチックなタイミング!
自分でカメラを回したくなる瞬間だ!
『慶子と一緒にいるよ! ずっと一緒にいる』
「。。うん。」
・・・うん? ・・・
『結婚しようと』
俺は大事な言葉を言い切らないうちに
慶子は
「ちょっと待って」
「しんちゃん・・・別れようと思っているの。」
なんだーーーー
『どどどうしたの?』
後で気づいた。今日はクリスマスイブ。
「SEXが・・・できないの。。。」
『えっ?」
・・・え?
どうゆうこと?
『どうしたの・・・何の理由?・・・』
「ごめんね、しんちゃん・・・
できないの・・・。」 涙
―続く―
