オリジナル創作⇒ハーフエンジェル⇒小説⇒第1話「天使見習い」 | ミにならないブログ~ゲーマー主婦のお絵描きと子宮体癌~

ミにならないブログ~ゲーマー主婦のお絵描きと子宮体癌~

ゲーム攻略、プレイ日記、二次創作、イラスト、小説、声優関連、作品レビュー、海外ドラマ「24」、ブログネタ、徒然日記など。【注意】ネタバレ、BL、微エロ、死ネタあり!!

オリジナル創作「ハーフエンジェル」


「ハーフ☆エンジェル」


第1話~天使見習い~




「時は満ちた

 未来のミカエル、ガブリエルよ

 そなたたちの15歳を祝うとともに

 天使見習いとして、人間界で3年間の修行にゆくのだ

 そこで人間1人の夢を叶えてくるのだ

 期待しておるぞ」


聖天使アズライ-ル様のお告げにより

天使界では毎年能力の高い15歳になった子供を

人間界に送り修行させた後、天界で位につくのが慣わしだった


この年に天使見習いとして人間界に送られたのは

ミカエルとガブリエルの子供であった


ミカエルの子は白羽香枝、

ガブリエルの子は天羽利恵、

という人間界での名前をもらい

故郷を離れ、天使の輪と天使の羽をおろし

人間界へと修行に向かうのだった…



キーンコーンカーンコーン


「起立、礼、着席」


「今日はみんなの仲間になる転校生を紹介する

 白羽くん、自己紹介を」


「はい、えっと…白羽香枝です

 ヨロシクお願いします」


「みんな拍手」


パチパチパチ


「では白羽くんは真ん中の一番後ろの空いてる席へ」


「はい」


「では朝のホームルームはこれでおしまい

 1時間目の授業すぐ始まるから用意しておけよ~

 白羽くんはまだ教科書が届いていないから

 隣の人に見せてもらいなさい」


白羽は一番後ろの空いてる席に座りまわりを見渡した

右隣はちょっと悪そうな男の子

左隣はまじめそうな男の子だった


白羽ははじめての下界で人間と話すのもはじめてで

戸惑っていた


「白羽さん…だよね、僕はこのクラスの学級委員の

 澤村康則だよ、よろしくね

 教科書僕の見てもらっていいから

 ほら机くっつけるね」


クラスで一番に話しかけてきたのが学級委員の男子だった


「あ、ありがと」


そういうと机をくっつけた


「私は前島誠子、困ったことがあったら何でも言ってね」


と明るく話しかけてきたのは前の席の女子だった


「ちっ…どいつもこいつも偽善者なこと」


舌打ちをしながら話し出したのは右隣の席の男子だった

一瞬嫌な空気が流れたが

その後1時間目のチャイムがなり授業が始まった



一方

天羽利恵は別のクラスでその美貌からクラスメイトから大歓迎を

受けていた

放課後にはクラスメイトが取り囲んで質問攻め

先走った男子はいきなり告白するなんてこともあったり

天羽は一気にクラスの人気者になったのだ


放課後

白羽は天羽のクラスへ行き一緒に帰ることにした

もちろん家も別々に用意されており

それぞれの家族構成もすべて天界の人が人間になり用意されている


「利恵、どうだった?」

「えぇ、皆様素敵な方ばかりで楽しくやっていけそうよ

 香枝は?」

「うん…私もなんとか…やっていけそうかな?」

「そう?お互い頑張らなきゃですわ」

「そうだね」


この広い人間界に突然放り込まれた天使見習いの二人は

白羽も天羽もそれなりの一軒屋に住む1人の女子高生となったのだ


本当の天使になるため

人間界での天使見習いは始まったばかりである

ここから高校3年間の間、

修行の日々が待ち受けているのであった…


⇒第2話へ

⇒オリジナル総合トップページへ


2013年3月20日執筆
栗林なお 拝