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メディカルスクールライフ アメリカ研修医生活

2007年アメリカ人の旦那と結婚。
2010年自由の国アメリカで医師になりたいと決意。
2019年念願のメディカルスクール入学。
2025年内科医研修医になる。

アメリカで研修医になるには、いくつかのステップがあります。わたしは2025年のレジデンシープログラム(研修医プログラム)に出願したので、そのステップを紹介します。

 

研修医になるまでのタイムライン

 

メディカルスクール3年生から出願まで:クリニカルローテーション中に担当医から推薦状を書いてもらえる様に努力する。

 

2024年始め:Personal Statementの内容を考え始める。

 

2024年4月〜6月:Medical Student Performance Evaluation (MSPE)を学校に申請する。

 

2024年6月〜7月:ECFMGを通し、ERAS (The Electronic Residency Application Service) Residency Tokenを習得する。

 

2024年6月〜9月24日: USMLE STEP2を受け、スコアレポートを取得しておく。ERASに必要書類をアップロードし、希望する研修医先の病院へアプライする。

 

2024年9月25日:レジデンシープログラムがあるアメリカ全土の病院がERASにアクセスし、面接をオファーする学生を決める。

 

2024年10月〜2025年1月中旬:面接シーズン。

 

2025年1月〜3月初旬:NRMP (National Resident Matching Program)に登録し、行きたい研修医先の病院をランク付けする。

 

2025年3月17日:研修医プログラムとマッチングしたかの連絡がNRMPからEmailで連絡が来る。(研修医になれるかどうかの連絡)

 

2025年3月21日:研修医先の病院発表がNRMPよりEmailで届く。

 

2025年7月1日:研修医として働き始める。

 

アメリカの医学生にとって行きたい研修医先のプログラムとマッチングすることが、医学部4年間の中で最大のイベントだと思います。わたしはカリブ海のメディカルスクールからアメリカのマッチングプロセスに出願したので少しだけやる事が多かったのですが、プロセスの順序はアメリカ本土の医学生と殆ど同じです。マッチングプロセスは医学部3年生のクリニカルローテーションから始まっています。ERASにアップロードしないといけない書類は何種類かあるのですが、その中で特に大切になって来るのが、クリニカルローテーション中の担当医からの推薦状です。わたしは内科のレジデンシープログラムに出願したので、推薦状はどのプログラムも大体4つ必要でした。推薦状はれジデンシープログラムによって変わって来るのですが、大体4つ以上あれば安心だと思います。もし2つ以上の科に出願する場合(内科と家庭医科)、2倍の推薦状が必要になります。担当医から推薦状を書いてもらえる様、ローテーション中も真剣に頑張りました。

 

USMLE STEP2のスコアは、アメリカ全土の病院がERASにアクセスできる前日までにアップロードできておいた方が良いです。STEP2のスコアは遅くても12月の年末までにアップロードすれば良いとの意見もあるのですが、STEP2のスコアがERASにアップロードされるまで面接はしないという病院もあります。STEP2のスコアがない為に面接が遅れてしまったり、面接の機会を失ってしまう可能性があるので、STEP2のスコアは早めに取得しておくのが大切です。STEP2は医学部4年生の初め頃に受けます。6月から8月のうちに受けておくのが一般的です。

 

アプライする病院の数なのですが、わたしはカリブ海のメディカルスクール出身なので出願する病院数は多く、約130の病院のプログラムに出願しました。そのうち10の病院から面接を受けさせてもらえました。コロナ禍以降、面接はオンラインが多く、わたしの場合も2つの病院は現地での面接だったのですが8つの病院はオンラインでの面接でした。NRMPに病院をランク付けする場合、面接を受けた病院をランク付けします。面接を受けていない病院をランク付けする事は可能ですが、ランク付けをしてもその病院とマッチングする可能性はないに等しいと思います。研修先病院もNRMPを通して雇いたい医学生をランク付けするので、面接をしていないとなれば、その病院もその医学生をランク付けしてくれないからです。

 

研修医になれるかどうかの発表日はその年によって変わるのですが、今年は3月17日の10時(東部時間)でした。わたしの住んでいる場所は太平洋時間なので朝7時に通知が来る予定でした。6時55分頃からかなりソワソワして待っていると、6時58分にメールが届きました。Congratulations, you have matched!を見た瞬間とても嬉しかったのを覚えています。研修先の病院の発表は3月21日の12時(東部時間)でした。わたしはラッキーな事に、一番行きたかったプログラムとマッチングしました。

 

研修医として正式に働き始めるのは7月1日なのですが、多くのプログラムはその1〜2週間前からオリエンテーションが始まります。わたしの病院も来週からオリエンテーションが始まります。アメリカで医師となって初めて病院で働きます。わたしは社会人経験が何年かあり、新しい会社で働く初日を何度か経験したのですが、医師となって初めて病院で働くのは何とも言えない気持ちです。嬉しい気持ちも大きいのですが、それよりも患者さんの命を預かる仕事にとても緊張しています。少しでも多くの患者さんの不安を取り除き、安心感を持ってもらえるお医者さんになれる様に頑張ります。