〜 光る君へ 十一夜「まどう心」〜

前回の兼道に騙されての出家、そして廃位という悲劇に引き続き、今夜は、新帝、一条天皇即位を呪詛する先帝・花山天皇の壮絶な姿が描かれるわけです
それは、もう、ドラマ中の花山は哀れなわけです。が、果たしてそうだったのだろうかという話が伝わります
本文へ
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〜 光る君へ 十夜「月夜の陰謀」〜

 

この夜は柄本道長とまひろ式部との恋愛と、いわゆる「寛和の乱」と称される花山天皇を騙しての出家・退位「せめおろし」が描かれます
それにしても、月の夜の、どこかあばら屋での道長とまひろの逢瀬のシーンは美と官能が入り混じり迫ってくるのです
本編へ、、、

 

 

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〜 光る君へ 九夜「遠くの国」〜



オープニング。先週放映された散楽一座が、盗賊を働こうと忍び込んだ東三条殿で捕らえられたシーンが再び。
家人たちへ「検非違使へ連れていけ」と、その後の処理を命ずる道長の姿に、バッハ無伴奏チェロ組曲が

本編へ、、、

 

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〜 光る君へ 第8回「 招かれざる者」〜

さて、道長、倫子婿入り問題です。

何回前でした、すでに触れましたが、今回描かれているように、道長姉・東三条院詮子、そして倫子の母・繆子がふたりを結ぶことに積極的で、倫子父・源雅信は反対であったという構図は、道長、倫子婿入り問題についての古くからの物語です

ただし、その発端は、花山天皇側近、権中納言に昇進した藤原義懐の専横を牽制する目的で、左大臣・源雅信との連携を強くするべく、ひいては雅信にその娘倫子への道長の婿入りを求めた段田兼家だという設定では話が、ちと、違うのです

『栄花物語』によると、、

兼家は、道長が未だ三位中将であることから「位などまだいと浅きが、かたはらいたき事」と、左大臣家の倫子の婿に道長を出すことに躊躇があったようで

一方、雅信は道長のことを「口わき黄ばみたる主」つまり、クチバシ黄色い未熟者だと。「あなもの狂をし」、ばかばかしとまで言っています。雅信は人として道長を嫌ったようです、、

一方、雅信奥様の繆子は、道長は買い!、だと「この君、ただならず見ゆる君なり」・「われに任せたまへれかし」と、ふたりの結婚を「ただ急がせ給う」たそう。それで止むなく雅信も了解したのだといいます

道長姉・東三条院詮子は、倫子とのあいだだけではなく、第二夫人・源明子との縁もたぐりよせます
倫子は宇多天皇曽孫、明子は醍醐天皇孫。道長と詮子姉弟は、一族ごとを天皇外戚に高めたのです、、、

で、ふたりの馴れ初めについては「この三位殿、この姫君をいかでと心深う思ひきこえ給ひて」とあり。道長が倫子を見染めたという、第八夜、今回の「光る君へ」とは逆の恋の形を伝えます、、、

まひろ式部と柄本道長の恋の行方を「光る君へ」は通奏低音として奏でます。道長が倫子へ首ったけでは物語が破綻しますから、ね、、

はて、

柄本道長には、本人の意思とは別に婚礼の話が進むなか、まひろ式部は、仇を前に琵琶をかき鳴らすのです。それでなくても重い音をだす琵琶。道兼 を前にまひろ式部が奏でる音は、重さに闇、そして悲しみの溝をくわえたものでした、、、、、

次回は、遠い国へ、、、。
まひろと岸谷為時には、海が見える国、遠くの国への旅が待つのですが、、、

道長、倫子婿入り問題/仇を前に琵琶、、、


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〜 光の君へ 〜次回予告Movie

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〜 光の君へ 第7回「 おかしきことこそ」〜
花山天皇中宮・忯子薨去ではじまる今回。寛和元年985.七月一八日。忯子は、寵愛をうけた花山天皇を遺して世を去ります。事実としてあった、二人の関係は『源氏物語』第一帖〜桐壺〜に描かれる、桐壺帝と光源氏の母・桐壺更衣との物語のモデルといわれます、、本編へ

 

〜光の君へ 第6回「 ふたりの才女」〜

冒頭、水鏡に映る道長の顔に見入る、まひろ式部。
『源氏物語』には、政敵、右大臣六女、東宮時代の朱雀帝の寵愛を受けた「朧月夜」との恋愛が原因で、須磨へ流されるごとく隠退を余儀なくされた源氏へ、妻の紫の上が贈る歌があります、、
女でも役に立つ平安社会・道長「望月の歌」への暗喩・式部日記から元輔セリフ・伊勢物語・万葉集から

 
別れても 影だに止まる ものならば 鏡を見ても慰めてまし
(たとえお別れしても、あなたの影がとどめる鏡をのぞき、お会いできない寂しさを慰めます)

為時が「そなたが男であれば」と嘆き、「女でも役に立つことが」と、まひろが答えます。倫子のサロンへ通うことを続ける意思を
まひろが明らかにする場面

女として女房・紫式部が重要な役割を担っていたことは、藤原実資が日記『小右記』長和二年五月二十五日 条に伝えています

資平を去んぬる夜密々皇太后に参らしむ。東宮 御悩みの間、仮により不参の由を啓せしむ。今朝帰り 来たりて云わく、去んぬる夜、女房に相逢う(越後守 為時の女。此の女を以て前々雑事を啓せしむるのみ)。 彼の女云わく、東宮の御悩み重きにあらずと雖も、猶 御尋常ならざる内、熱気いまだ散じたまわず。亦左府(道長)聊か患いの気あり、てへり」

こうして、実資は越後守為時の女である女房つまり、紫式部を通じて、皇太后(一条天皇母・彰子)に雑事を申し上げていたこと、左府・道長についての情報を得ていたこと、を、記録しています

兼家が、唐突に道長に対して源倫子の婿になれと進めます。この時代、結婚は嫁取り婚ではなく、婿取り婚が一般的でした。道長が倫子と結ばれたのは事実です.その仲人役について「光の君へ」は、兼家を設定するわけですが、道長姉詮子・東三条院だといわれています
女でも役に立つ平安社会・道長「望月の歌」への暗喩・式部日記から元輔セリフ・伊勢物語・万葉集から

倫子父・左大臣源雅信は、道長を婿にとることに反対だったようですが、母・穆子は道長の才を見抜き倫子が道長と結ばれることを強く願ったと『栄花物語』は述べます

隆家邸で催された漢詩会では、藤原公任作について、まひろ式部と今回が初登場となる桔梗納言の評が示されます
女でも役に立つ平安社会・道長「望月の歌」への暗喩・式部日記から元輔セリフ・伊勢物語・万葉集から

「白楽天のような歌いぶりでございました」とまひろ。「むしろ、白楽天の無二の親友だった元微之のような闊達な歌いぶり」と桔梗納言。ここでふたりが名をあげた唐の詩人・白楽天と元微之については、『小右記』に実資が記録して、今に伝わる道長の「望月の」云々の歌との関わりが暗喩としてあるやうな、、、。白楽天、元微之の名をだしての、ふたりの評に隠される喩えについての答は、これから触れられることもあるかもしれません

父・清原元輔が桔梗納言にたいして、「出しゃばるな」的なことを言います。
これは、『紫式部日記』に

清少納言こそ、したり顔にいみじうはべりける人。さばかりさかしだち、真名書き散らしてはべるほども、よく見れば、まだいと足らぬこと多かり。かく、人に異ならむと思ひ好める人は、かならず見劣りし、行末うたてのみはべれば、艶になりぬる人は、いとすごうすずろなる折も、もののあはれにすすみ、をかしきことも見過ぐさぬほどに、おのづからさるまじくあだなるさまにもなるにはべるべし。そのあだになりぬる人の果て、いかでかはよくはべらむ

清少納言は得意に漢字を使うが、漢文の知識は未熟。勘違いで「自分は人と違うん」と思い込んでいるだけで見劣りする。ひとときの間ちやほやされても、そのうちにおわる

と、式部が書く清少納言への評価を、かわりに元輔に言わせています

漢詩会での、はからずもの久しぶりの再会に道長がまひろ式部へ贈った歌は、

ちはやぶる神の斎垣も越えぬべし 恋しき人のみまく欲しさに

『伊勢物語』
ちはやぶる 神の斎垣も 越えぬべし 大宮人の 見まくほしさに
(神が敷く結界も破り、都人であるあなたに会いたい)
『万葉集』
ちはやぶる 神の斎垣も越えぬべし 今はわが名は 惜しけくも無し
(神が敷く結界も破り、あなたに会おう。わたしの名などどれほどのものか)

からの元歌取り。ドラマオリジナルの歌作のようです

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〜光の君へ 第5回「告白」〜

月の夜、三郎道長とまひろ式部が再会するのは、満月照る森深い社殿の一角のような場

『源氏物語』〜五十四帖 夕顔〜に身分を隠しての、夕顔という女性との光源氏の逢瀬が描かれます
「八月十五夜、隈なき月影、隙多かる板屋」での逢瀬で、源氏の夢にもののけがあらわれると、夕顔は、はかなく息を絶やすのです、、

出会って以来、身分を隠してきた二人が、それぞれ右大臣・兼家三男道長、従七位下(前後の設定か?)散位・為時娘と、改めて確認する場も満月の夜が用意されたワケです。月光が足元を照らすなか、、本編へ、、

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ウメ咲く福岡城の「福岡城命名3つの異説」

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「初春令月、風和ぎ梅咲く旧暦元日」jrと渡船で香椎・宇美・志賀海三社詣

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〜光の君へ 第4回「五節の舞姫」〜


「五節の舞」に立つまひろ式部が、段田安則兼家以下、藤原北家九条流父子が居並ぶなかに、忘れもしない母の命を奪った玉置玲央道兼がいることに気づく第4夜

『源氏物語』「少女(をとめ)」の巻には筑紫の五節の舞姫を光源氏が懐かしみ、歌を贈る場面があります
五節の舞は十一月に行われる新嘗祭や大嘗祭の豊明節会に舞われる舞

舞姫たちは、中丑日に内裏の常寧殿に設営された五節所に夜になり参入。参入の儀と舞姫たちの予行演習である帳台試、天皇の前で行う御前試、天皇や上層貴族が舞姫に付き従った童女を見る童女御覧、等々の儀式がおこなわれるなかで、最もゆかしい儀典として舞われます、、、本編へ、、

 

 

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〜光の君へ 第3回「謎の男」〜
 

まひろ式部父為時・岸谷五郎が、左大臣源雅信の動きを知りたいという、主兼家の希望に応えて、まひろをスパイがわりに、赤染衛門が主催する左大臣家でのサロンへ送り込む



初回、前回と為時は友人である蔵之介宣孝から、その融通の利かなさ、世渡り下手を揶揄われる場面があった。今回は豹変をみせて娘を情報収集のために左大臣家へ送り込むという策士に豹変。ただし、左大臣家へ上がれとまひろに伝える為時のそぶりは、どこか不慣れ。落ち着かない。挙動不審、、、

為時の融通の利かなさ、世渡り下手という評は、「紫式部日記」中に、式部が道長から責めらたエピソードとして、現代の私たちも知ることができる、、本編へ、、

 

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〜光の君へ 第2回「めぐりあい」〜

冒頭は女性の成人を祝う「裳着の儀」。佐々木蔵之介・藤原宣孝が、男性でいえば烏帽子親にあたる「腰結」の典礼をつとめる。
テロップに永観二年984とながされると、「まひろが母をなくしてから六年の歳月が流れた。そしてこの夜、成人の儀式がおこなわれたのである」と、伊東敏恵アナのナレーション
蔵之介・宣孝とまひろ、曽祖父・歌人兼輔、代書屋・夕顔の歌、高御座で女を抱く花山天皇

まひろの年齢を8歳に設定された母ちやは刺殺事件から6年。紫式部の生年は、天禄元年970年、天延元年973、天元元年978など諸説あるが、「光の君へ」主人公まひろ式部は天禄元年970年説をとるらしい。

『紫式部日記』寛文七年の消息文に、今以上に老いぼれて、それにまた「めつらにそ」視力が落ちて経典も読まなくなるとある。この愚痴がこぼされた時期を、老眼が進む40歳前後と仮定した上で、藤原実資の日記『小右記』にあるその後の式部の記録などから、比定された各説。いずれも信用はできない、、本編へ、、

 

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