☆本日のポイント
 足がつって痛い時に頓服で効果が期待できる漢方薬


糖尿病では「足がつる」と訴える人が多いです。
いわゆる、こむらがえりです。
特に夜中。気持ちよく寝ていたら、いたっと目が覚める。

まさに安眠妨害。

十分な睡眠が確保できないというのも、糖尿病に悪影響を与えます。血糖値が上昇しやすいです。


こむらがえり(限局性の有痛性筋痙攣:全身に起こるが特に下肢に多い)は、健常人でもまれに過激な運動時、発汗・下痢などの脱水時に起こります。これは急性の細胞外液低下状態から起こるとされています。

しかし、頻回に起こるようであれば糖尿病、尿毒症、循環障害、慢性肝炎(肝硬変)などの基礎疾患が疑われ、特に慢性肝炎ではその頻度が高いことが知られています。
また、透析後も6割以上にみられます。


糖尿病も血糖コントロールが悪い人ほど、こむらがえりが起こりやすいです。


特効薬というものがほぼない中、芍薬甘草湯は効果が期待できる薬です。


漢方薬は毎日のまないと効果がでない、という都市伝説か迷信かというほど、よく耳にしますが、芍薬甘草湯は頓服でも効果が得られるお薬です。


副作用として「低カリウム血症」「偽アルドステロン症」「ミオパシー」「うっ血性心不全、心室細動、心室頻拍(Torsades de Pointes)」などがみられることがあります。

特に高齢者には副作用発生のリスクが高いです。用法を頓服としたり、漫然と投与しないようにすることで、副作用リスクを軽減することができます。こむらがえりが心配な人は、夕食後や寝る前にだけ飲むという方法もあります。


こむらがえり(骨格筋)に限らず、胃痙攣など平滑筋にも効果が得られるという珍しい薬なんですよ。

甘草という生薬は、非常に多くに漢方薬に含まれている生薬です。重複して内服することで、副作用リスクが高まります。漢方薬を併用する場合には、特に注意してください。



参考文献
https://www.kotaro.co.jp/kampo/explain/syakuyakukanzo-exp/

 

 


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