☆本日のポイント
  唯一、中和剤が存在するDOAC

成分名はタビガトラン。

血液を固める因子であるトロンビン。

消化管出血や手術の時に、血を止めたい!と散布する薬にもなっているトロンビン。

とにかく、トロンビンが刺激すれば、血液が固まります。

このトロンビンの作用を直接的に機能しなくする、阻害するのが、このプラザキサです。

腎機能が低下している場合や、相互作用のある医薬品を内服している場合には減量の必要があります。

また、1日2回内服する必要があったり、吸湿性が高くシートから取り出せないため一包化できないのも、服薬コンプライアンスの低下の原因になります。脱カプセルしての内服も吸収率↑のため禁止です。


よい点としては、この薬には中和剤のプリズバインドがあり、緊急手術時など薬の効果を消すことができます。ただし、薬価が203626円と非常に効果で、冷蔵庫で保管する必要もあり、中小の病院では在庫として置いておくのは現実的には難しいですね。

予定手術などの場合は、24~48時間前に中止します。

心房細動に内服できるDOAC第一号として、脚光を浴びた薬ではありますが、腎機能が悪くなる可能性の高い糖尿病を持つ人には、容易にはおすすめしにくい薬ではあります。

参考までに用法用量は
1日2回 1回150mg(75mgを2カプセル)
減量する場合は1回110mg(110mgを1カプセル)

 


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