20代の半ば頃まではポイントメークで十分なのですが、早くからフルメークの習慣がついてしまったために、20代の後半で肌のいたみが目立つという人には、つぎのようなやや厚めのメークが必要かもしれません。



このようなタイプの人たちの肌は、メークとクレンジングの害を受けて、多くの場合皮膚の末梢血管が萎縮し血行が悪くなっています。


血液の流れが悪化するということは、皮膚に必要な栄養を運んでもらえないということですから、肌の状態もかなり悪くなっているに違いありません。



1.やや脂性の強い下地クリームをすり込むように塗り、皮膚表面に浮かんだ余分なクリーム分を布で抑えこむようにして拭きとる。


2.純脂性のファンデーションクリームか、バニシングクリームタイプのファンデーションクリームを塗る。


3.パウダーファンデーションをその上に押し込むようにしてはたいた後、余分な粉を落としてベースをつくり、必要に応じてポイントメークをする。


4.帰宅したら、無水型コールドクリームでマッサージしながら脂汚れを溶かし、蒸しタオルを数回顔に当ててから拭きとり、石けんで洗い流す。(クリームの脂気は残ってもよい)



ポイントは、ここでも合成界面活性剤を乱用していない、脂性の強い下地クリームでしょう。


いくらつけ心地がよくても、合成ポリマーの水溶液でできたような粗悪なクリームは使わないでください。


肌の健康に役立ち、バリアを補強できるのは脂分であって、合成ポリマーではないのですから。



30代ともなると、ポリマー系の下地にシリコーン配合のファンデーションでメークをしてきた人は、シミの発生率がグンと高くなります。


特に、暑くて海に近い地域ほど紫外線を防ぎたい人が多く、これらの化粧品がよく売れることも問題だと思います。


濃いシミにはファンデーションを薄く伸ばして二重に塗れば隠せますが、皮膚の健康上は好ましくありません。


ですから、シミになる前に正しいメークと、正しいメークの落とし方を習慣化させることが大切でしょう。