漢方医学　気血水の理論について　「血」編

漢方医学の気血水理論では、「気」「血」「水」という目に見えないものをとらえて診断し、治療を行います。

「気」の異常に関しましては前編にてご説明をいたしました↓

気・血・水の気について

「気」とは、「元気」「気分」「気が滅入る」などの言葉をイメージすると理解しやすいかと思われます。

中編では「血」のついてお話をします。

「血」とは、血液全般のことを指すと思いきや、決してそうではないということです❗

ここが「血」の重要なところであり、漢方医学の真骨頂、一番得意とするところでもあります

特に女性には男性にはない女性ホルモンによる肉体的な、そして精神的な変化が起こります。

いわゆる、生理の問題です。

これは男性諸君には少し分かりづらいものかと思われますが…

初潮から閉経までの間、２週間単位で変わる女性ホルモンの上下によって引き起こされる肉体的な、もしくは精神的な変化のことです。

この女性ホルモンの変化による病態のことを総称して漢方医学では「血の道症」と呼ばれています。

この「血の道症」には月経によるトラブル、妊娠、出産によるトラブル、あと、更年期障害などがあります。

これら女性ホルモンを含めて、血液の流れ全般を「血」と言います。

また、打撲や捻挫などの外傷による内出血も血液の流れの滞りであるため「血」の異常となります。

漢方医学の「血」の異常は大きく広範囲にとらえられています

漢方妻です。

鉄欠乏性貧血と診断されてから1年が経ちます。貧血に伴った色々な症状が出て漢方薬の助けを借りました。

貧血を甘く見て放置しておくと、大変な目に合います。

たかが貧血されど貧血です

私は、貧血を改善するために当帰芍薬散を飲んでいます。

当帰芍薬散は血行をよくし、体をあたため、貧血を改善し、生理痛や肩こりなどの痛みをやわらげてくれる作用があります