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※加筆修正しました

28日は護摩祈願に行ってきました

読経もだいぶ進み、火が入った直後の様子

護摩壇の周りではNGですが、写真撮影OK

SNS等で宣伝してください、というスタンスね

車で20分ほどの新義真言宗大本山誕生院

鎌倉時代に荒廃していた高野山を復興したという覚鑁（かくばん）聖人の生誕地です

興教大師覚鑁聖人とは？--新義真言宗大本山誕生院誕生院は真言宗の中興の祖であり、新義真言宗の開祖である興教大師覚鑁聖人の誕生の地に建てられた寺院です。

www.tanjoin.net

不動明王がご本尊

お不動さまのご縁日の28日は、毎月、そえ護摩祈願が行われています

覚鑁聖人がピンチの時に、

身代わりに血を流された伝説のある霊験あらたかなお不動さま

高野山から根来寺を経て、佐賀県鹿島市においでになったそう

上の写真の炎の奥が覚鑁聖人、不動明王はさらにその奥におわします

どなたでも護摩壇のところまで進んでいって、

直接、添え護摩を炎の中に入れることができるんですよ

なかなかできない経験ですよね～どうぞお参りくださいませ

数珠くくり（輪になって座り、巨大な数珠を回しながら不動明王の真言を唱えます）もありますよ

終了後いただいた、「お接待」のお茶とお菓子です

昔、私が小さい頃に、

どういう行事かよくわからないのですが、

「お大師さん」好きの祖母（家は浄土真宗にもかかかわらず）が、

町内の真言宗のお寺さんの行事かで、

その地区のお宅を廻りお接待を受けてたようです。

ご詠歌を習っていたので、ご詠歌をあげたり、般若心経をあげたりしてたのかな？

そんなに贅沢に育っていませんから、

いただいたお菓子やらマッチやらを持って帰ってくるのが、とても楽しみでした

「お接待」と聞くと、とてもありがたく、嬉しい感じがします

今回は、お守りと散華（さんげ：花びらの形の紙）も

６月は弘法大師と覚鑁聖人のお誕生月でスペシャルでした

ありがとうございます

それにしても・・・

なんでこんなすごいお坊様が佐賀から出てるのかな～っと、

ずっと不思議だったのですよね～

その日、放送された

にっぽん百低山普賢岳・長崎

にっぽん百低山にっぽん百低山。それは低いながらも人々に愛され、物語を秘めた山。酒場詩人の吉田類さんが全国の低山を訪ね、その魅力を堪能します！

www.nhk.jp

※酒場詩人の吉田類さんが、それほど高くない山に登ります。下山後にその土地の酒と肴をいただくところまでがセットです。そこだけマネしたい（笑）

を見て、ちょっと謎が解けました

前回、長崎県島原市に出かけたことを記事にした時に、

『諫早神社と島原鉄道の旅☆黄色い車体はドクターイエローだけじゃありません( ´∀｀ )』ご訪問ありがとうございます癒しの空間　光へようこそスピリチュアルなセラピスト光奏音（ひかりかなで）です私自身を癒し、励ましてくれた様々な方法が今度は…

ameblo.jp

島原市ホームぺージのトップ画面に、

吉田類さんが雲仙普賢岳に登るという告知

へー　偶然だな、見てみようかな～、くらいの軽い気持ちでした

※「雲仙」は20あまりの山々の総称です

ところがどっこい

ガツンとやられました（笑）

番組によると、

雲仙は高野山、比叡山よりも100年も早く（！）開かれた霊場で、

1000あまり（100じゃないよ！）の僧房が建ち並ぶ聖地だったのだそうです

そうか～そんな場所が近く（50㎞くらい離れてますけどね）にあったんだ～

やはり、奈良時代、都から遣わされた（と伝わる）行基さまが関わってるのかな

※行基さまは聖武天皇の命により現：諫早神社、もと：四面宮（しめんぐう）という神仏習合の神社を創始されたそう。四面宮の総本社は番組冒頭で登場する温泉（うんぜん）神社です。（諫早神社ホームページより）

雲仙は諫早の南になりますが、

諫早の北、佐賀県側には多良岳山系が広がり、

そこは昔、女人禁制の霊場だったということは知っていました。

『岳の新太郎さん（たけのしんたろさん）』という民謡があり、小学生の時に音楽の時間か何かで勉強したことがあったのです。

うちにレコードがあり、父が時々かけていました

新太郎さんはお寺で雇われていたお侍さん

「いろしゃのすいしゃ」色者の粋者。色男の上に粋な感じのイケメンだったらしい

「新太郎さんが下りて来る道は、金の灯篭で明るくしましょう、（転んでけがをされたら大変ですもの、キャッ）」

って感じの民謡です。どれだけ人気者なんだ！今は、銅像が立ってます

この人がお寺の用事でたまに山から下りて来るのを心待ちにしてる娘さんたちの気持ちを歌った民謡なんだね

誕生院のある鹿島市は多良岳山系の北側のふもと

多良岳山系から南側に下るとすぐ諫早で、

雲仙とのつながりが、今感じるよりもっと強かったのかも

有明海沿いに街道も通ってて、盛んに往来があったでしょうしね

もう一つ、腑に落ちたことがあって

雲仙には雲仙地獄と呼ばれるボコボコ熱水が湧きだしている観光地があるのですが、

隠れキリシタンの取り締まりが厳しくなった時に、

捕まったキリシタンがここで拷問を受けたり処刑されたりしているのです

（カトリックの方たちによるミサが今も現地で行われています）

長崎市内からだとかなり遠い

見せしめということもあったでしょうが、

なんでわざわざここまで連れてきて・・・と疑問でした

番組によると、

実は島原のキリシタン大名の有馬のお殿様が、

高野山や比叡山とも並び称されていた雲仙の僧房をことごとく破壊したのだそうです

キリシタンへの仕返しか～

と思ってしまいました

禁教になり藩主が代わってますから、幕府への忠誠心なのかもしれないし、

島原はもう違いますよ、というアピールかもしれない

いずれにせよ、なんとなく背景が見えたような気がしました

誕生院にはマリア観音と伝わる観音様もお祀りされています

諸堂・諸仏--新義真言宗大本山誕生院誕生院は真言宗の中興の祖であり、新義真言宗の開祖である興教大師覚鑁聖人の誕生の地に建てられた寺院です。

www.tanjoin.net

いつもはほぼご本尊だけなのですが、

最近、隠れキリシタンというワードが来てましたから、

なんとなく今回は手を合わせていました

まさか、こんなにいろいろと思いを巡らすことになるなんて、

とても興味深い番組でした

これからも欠かさず手を合わせよう、と思った6月でした

護摩焚きに行って来ました☆彡鹿島市誕生院と『にっぽん百低山』がなんとなく結びついた話