先日東京へ遊びに行った時のこと。

その旅行の始まりは新幹線でのハプニングから始まりました。

乗り物に乗るとすぐ寝てしまう私はいつものごとくウトウトzzz

突然
「お医者さんいませんか!急病人です!」
と他の車両から助けを求める人が声を上げています。

半分寝ぼけていた私・・・医者じゃないし、行っても何もできない
からな~・・・と行くのを躊躇していました。

しかし、今度は車内放送で医師と看護師を呼びかけている…

「あれ?もしや誰もその場所に行っていない??」

と思い、慌ててその車両に向かいました。

その場所にたどり着くと一人の看護師さんが脈をとっている。
いびきをかいて寝ていた男性の反応がなくなってしまった様子。

意識は少し戻ってきたものの、ボーッしていてはっきりしない。
心臓カテーテル、糖尿病の既往あり。
一過性脳虚血発作? 血栓があってはかなりマズい(汗)
恰幅もいいので無呼吸症候群からの低酸素症状?
エコノミー症候群 的な???

・・・と色々頭で昔の知識を思い出しつつ、さて何をしようか考える。
そうこうしているうちに数人の助っ人。けっこういるのね、看護師さん。そして後からドクターも来た。
(早く来てよ!)とちょっと思いましたが(笑)

とりあえず、この座っている姿勢は良くないので、「寝かせたいんですけど」と車掌さんに伝えるものの、その時に限って満車の新幹線、急病人を寝かせたいのに、特別室も埋まっていている。
でも、この姿勢ではまた状態がおかしくなりかねないので、「どこか空けて下さい!」と言うと、ちょうど隣の三人掛けの席の方々が譲って下さった。

安楽の体勢をとり、エアー枕を貸して下さる方がいたり、ブランケットをもってきて下さったり、みんな親切です。

急病人の方の顔色もあまりよくないし、脈も弱いしかなりの不整脈(汗)
品川まで行く予定のところを車いす&ストレッチャーを用意して頂き、新横浜で降りてもらい、早く大きな病院で処置&検査して頂くことを選択。

その方を見送った後、その場のナースの方とは「おつかれさま~!」なんて爽やかな雰囲気になりお友達に!
そして奇遇なことにその中の一人は私が昔いた名古屋第一赤十字病院でお仕事をされているとのこと。そんなご縁で連絡先を交換し、今度一緒にお食事会の予定です!
ご縁はどこから始まるかわかりませんね。

病院においてあるような医療器具や点滴、薬品がないと、その方のデータや状況を把握することがなかなか難しい、非力だな~と感じてしまいます。

それでも、昔はオペ室や外科、救命救急センターにいたので、記憶の片隅を掘り起こしてのお手伝い。

お役に立てるかどうかは分からないけれど、急病人がいるとしっているのに、見知らぬふりをして何もしないのは、きっとそのずるさに後悔してしまう。きっとその時に集ったナースの皆さんは同じことを思ったのだろうな~。

やっぱり、看護師魂!
急病人は見捨てられません☆
貴重な体験をさせて頂いた休日の始まり。
その後は思いっきり休日を楽しみました!