報恩謝徳

インドと中国の間に挟まれた小さな国ブータン 王国をご存知ですか？

ブータン王国の国民の約97%が国勢調査で私は幸福ですと答えています。

この国では、金銭的、物質的な豊かさを追い求めるのでは無く精神的、心理的幸福を国民の指示を得て政策を取っています。

人々の習慣や生活に仏教がかなり根付いている 仏教国であり《怒り》《不満》《嫉妬》これら のマイナスの心から《寛容》《満足》《慈愛》 これらのプラスの心に変換できるよう目指しているそうです。

日本はどうでしょうか。

経済成長率が高く、所得が多く、物量潤沢なことが本当に幸せなのでしょうか。

医療や生活環境の高度な先進国で、人生に悩む人が多いのはなぜでしょう…

人との絆は薄く、家族愛が感じられず、孤立化から孤独死、自死へと追い込まれていく現在の社会構造。

ブータン王国とは逆さまで精神的、心理的な幸福より金銭的、物質的な豊かさを追い求めてきたことが原因なのではないでしょうか。

報恩謝徳と言う言葉があります。

恩に報い徳に謝す。

受けた恩徳に対して如何しがたい感謝の気持ちが芽生えどうしても報いたくなることを示します。


自分の周囲を見渡して、住んでる家も働いている建物も使っている道路も着ている服も食べてる食物も、すべて他人が提供してくれたものであることを認識しなくてはなりません。

自分の周囲のあって当たり前と思っていたものはすべて当たり前ではないのです。

見知らぬ人々の親切があって成り立っているのです。


「このような時代に生きる現在の人々の不安と混迷は【おかげさまです】と生かされる道、【ありがとう】と生きぬく道であります。」と 唱えられた阿弥陀如来、親鸞聖人、御先祖様の教え『報恩謝徳』を要として日々精進して行きましょう。