幸せのカテゴリー

大好きで大嫌いな曲。
生きてきて一番愛した人に裏切られたとき聞いた曲。
その人が別れ際に
「最後にもう一度　ご飯を作ってあげたかった」
と言ったことを思い出す曲。
以来、分かれた日が来ると、その日は何も食べないようにしてる。
そんな過去を思い出させる
大嫌いで　大好きな曲。



本当の自分なんて

どこにもいない気がしている

だからこそ　僕らは

その身代わりを探すんだね？

恋の旅路は　続くんだね？



「哀しい日もあるけれど　ずっと独りで生きていく」



そう決めてから８年が過ぎて
今じゃ　気ままな　独身貴族
金にも困んないし　漫画も描けるし
縛りのない環境で生きているけれど

やっぱり　どこか　ぽっかりと穴をあけて
生きてきてんだな。。。

ってことを　思い出させる曲。




ねぇ

もう何も　望みはしないけど

幸せって　本当に

脆く　儚いものだったね




さようなら

幸せのカテゴリー

蘇生

ずっと貧乏続きでやめていた

５００円玉貯金を再開しようかな

そんな思いつきでいい



ずっと気になっていたけれど

忙しさに押されて行けなかったあの店に

今なら　ふと　飛び込んでみよう

そんな瞬間があったりする



よく分からないし

自分は霊感なんてない

でも　今日はなんだか分かってしまったんだ

「　うまくいく　」

こんなタイミング　ずっと続けばいいのに
























サラリーマンスーツの群れにまじって

横断歩道で　見上げたら　虹

心のイメージの中で　虹に手をかざしたら

横断歩道が青になって　現実社会の流れに背中を押されて

虹は　消えた




会社の帰りに　スーパーのレジに並んでいたら

ふと　昔の彼女のことを思い出した

頭の中に　ふたりで寄り添って聞いた曲が流れた

でも　「　おまたせしました　どうぞ　」　って店員の声で

彼女の姿は消えて　代わりにアクセクと財布をまさぐる

自分の疲れた指先が見えた
























叶いもしない　ことばかり

目覚めの悪い　朝ばっかり

割り切り　うさばらし　そんなんばかり



ねぇ

胸をつく　あの思いは

どのあたりに　しまっておいたのかな



ねぇ

毎日が重なると　喜怒哀楽も　食べ飽きたスナックみたいだよ



君は誰だ？

そして　僕はどこに置いてきたの？

そう　我に返ってみると　バスタブの中だ

どうすればいい？

どうしようかな？

どうなっちゃうのかな？

どれが　いいんだろうな？



もわもわ　ざわざわ

感情は泡ぶくのように波だって

そうして　消えていく
























でも

それでも

何度でも

僕は　やり直していく

明日を　明後日を

次の月を　毎年を　そして死の手前まで

ずっと　やり直していく



（　叶いもしない

　　夢をみるのはもう

　　やめにすることにしたんだから　）



そう　囁いている


（　今度は

　　この冴えない現実を

　　夢みたいに　塗り替えればいいさ　）


その言葉で　目覚める











そうだ

何度でも

何度でも　僕は　やり直す

心に響く　唄があるんだ

きっと　できるんだ

やり直せるんだ

そう念じながら　横断歩道の虹に手を伸ばす




何度でも

何度でも

まだ　やれるんだ



５００円玉貯金でもいい

あのお店に飛び込んだっていいさ

たとえ勘違いだって　かまうもんか

「　うまくいく　」

そう心で呟いて

虹

胸に描いていくんだ

何度でも

ねぇ　何度でもね





まだ　僕に　君に



やりかけの　未来　がある