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身体調整専門気功師イトウのブログ

東京、長野等で活動中の気功師イトウのブログです。
気功師の観点から見た身体の使い方のコツなどを公開していきます。施術等の告知についてもこちらで行います。

厳しさと優しさなど、一見相反するものを兼ね備えることは、成長していく上で、また生きていく上でも不可欠だと思います。

主に僕と同世代の若い世代に、場合によってはもう少し上の世代の人達にも見られることですが、相手を貶めることで自分を良く見せようとする人達がいます。

惰性から自分は努力する気や成長する気が微塵もなく、それでも少しでも優越感を得ようとする結果として、周囲を悪意によって貶め、相対的に自分のことを少しでも良く見せようとする人達です。

対象が自分ではなく全くの他人でも、程度の低い悪口というのは聞いていて気分のいいものではありません。
学ぶ必要性自体が無く暇なのでしょうが、そんなことをする時間があったら少しは勉強すればいいのにといつも思います。


現在の社会の風潮として、基本的に出る杭は打たれます。それは同級生や同僚からかも知れませんし、場合によっては教師や上司など本来であれば後進を導く立場であるはずの人かも知れません。
上でも下でも同様ですが、絶対値が一定以上の大きさで離れていれば目立ちます。スポーツでも勉強でも、”普通”から離れれば離れるほど、人々の目につきやすくなり、悪意のある人達のターゲットにもなりやすくなります。

そういったある種の悪意にさらされた時に、それに潰されないだけのタフさを持っていないと悲惨なことになります。タフさとは何も反発することだけではなく、そもそも相手にしないこともタフさの一つです。というか一番は、基本的に相手にせず、度が過ぎていると思ったら叩き潰すことだと思います。わざわざ気分を害して、成長スピードを下げてあげる必要はありません。


ただし、必要なときにやり返す事に躊躇してはいけません。
優しさとは、誰も害さないことではありません。
あなたがただ痛みに耐えて溜め込んでいき、壊れてしまったとしたら、あなたのことを本当に大切に思っている人はどう思うでしょうか?

論理ではなく、力で対抗するべき時もあります。特に悪意に対してはそうです。
論理が通用するのは、ある程度のIQがある人のみです。

あなたは奴隷ではありません。機械でもありません。
心を持った一人の人間です。大した理由もなしに虐げられ続ける理由はありません。
声の大きさや雰囲気に惑わされて、悪いのは自分なのではないかと考えてはいけません。

人の痛みを知り、悪意には毅然とした態度で、やられたら、やり返すべきです。


痛みと同じく、ストレスにも有害で避けるべきものというイメージが有ります。
しかし、必ずしもそうではないのではないかという研究結果があります。

例えば、TEDのこのプレゼンテーションです。
ここで示されているのは、ストレスが死亡リスクを高めるのは、ストレスが体に悪いと信じているケースのみで、そう思っていない人達のケースでは、前年に大きなストレスを感じたと答えた人であっても死亡リスクは上がるどころか、ストレスを感じなかったと答えたグループと比べても最も低いものであったということでした。





ただ、そうは言っても日々のストレスはなかなかつらいものがあると思います。
そういう時こそ、ストレスにコントロールされるのではなく、ストレスをコントロールすることが重要です。よく見られる暴食や、大量の飲酒での発散は避けるべきです。特に飲酒は、IQを一定期間下げることになりますのでおすすめしません。

ストレスをコントロールする方法として、おすすめしたいのは呼吸です。
呼吸も普段あまり意識されることのないものの一つだと思いますが、運動などの解消法に負けず劣らず、呼吸自体も対ストレスには有効です。
方法としては、苫米地博士が様々な書籍で紹介されている逆腹式呼吸が最も良いと思います。息を吸う時にお腹をへこませ、吐くときに膨らませます。そしてこの吐く時に、頭のさきからつま先まで徐々に全身の力を抜いていきます。ポイントは、この”吐くときに身体を緩める”です。呼吸のスピードは、普段よりゆったりと深くすることを心がけてください。


ストレスも、ただ耐えるのではなくうまくコントロールできれば有効なツールになりえます。ストレスを感じているということは、何かしら現状に対して不満を持っていることの裏返しです。感情的になってIQを下げてしまい、解消に時間を浪費してしまうより、そのエネルギーを上手く使ってゴール達成への助力としてください。


気功の施術を受けると、好転反応と言われる反応が出ることがあります。
頭痛や吐き気などの体調不良が起きたり、怪我の痛みが増したりなど、治るどころか悪化したのではと思ってしまうような症状です。

私達はつい”痛み=悪”と考えてしまいますが、必ずしもそうではありません。麻酔を打って痛みがなくなれば、怪我が治ったと判断できるわけではないように、痛みの強さ=怪我の深刻さではありません。


気功によって痛みが増したり体調不良が起きる理由は、身体がゆるみ感覚が鋭くなるから、治癒反応が始まるからです。掃除をしようとしてホコリだらけの部屋の窓を全開にして換気をすれば、空気中にホコリが舞い上がるように、それまでマスキングされていた怪我や内臓の不調などが、身体が治癒反応を始めて表面化するために、このような症状が出ます。

マスキングされている怪我や内臓の不調などは極めて多いです。特に普段から筋肉を緊張させ身体をガチガチに固め、暴飲暴食などによって内蔵にも負荷をかけるような生活をしているなら当然です。

痛みや体調不良は治癒反応であるため、むしろ喜んだほうがいいです。もっとひどくなれと思うくらいの方がいいです。好転反応の場合、強ければ強いほど、治った後すこぶる調子が良くなります。大掃除のようなもので、掃除中は大変ですが終わってしまえば環境、状態はとても良くなっています。


好転反応が起来た際は冷静に”見て”ください。人事くらいの感じて見られればなお良いです。上記のからくりを知っていれば、”ああ、ただの治癒反応か”と落ち着いて対処できますし、どこに疲労が溜まっていたのかを知るいい機会にもなりますので、観察してみると面白いと思います。


(余談ですが痛み=悪ではないように、ストレス=悪でもありません。ストレスは病気のもとであり、少なければ少ないほど良いという”常識”に反する研究結果があります。これはまたブログで書きます。)
気功で起こる変化は劇的です。怪我がほんの数分で治ったり、到達まで何年もかかるはずの動きが一瞬で出来たりします。

しかし、その変化に本人が気づかないということがよく起こります

以前のブログでも触れましたが、人間は思った以上に物事を見ていません。スコトーマ、RASが働くため認識の枠から外れたものは意識に上がらないからです。どうしてもやりたかった動きができたり、どうしても治したかった怪我が治ったのであれば気づきますが、ただぼんやりと”身体が柔らかくなりたい”と思っていたり、”こんな感じの動きができるようになりたい”といったような目的意識だと、指摘されないと(場合によっては指摘されても)なかなか変化に気づきません。

”変わってるんだからすぐ気づくだろう”というのはちょっと無邪気な気がします。

これは治るのに時間がかかる場合も同様です。僕の施術例を話すと、あるテニスプレーヤーに腰痛の遠隔気功を依頼され施術を行ったところ、翌日の時点ではあまり効果が感じられなかったとのことでした。しかしその後1週間ほどして再び状態を聞いてみると、「あれ?そういえば痛くない」とそもそも腰痛があったことさえ忘れていたようでした。こういうケースもあるわけです。


僕は対面でも遠隔でも施術をするときは、施術前後で写真や動画を取る、怪我であれば可動域を明確にチェックしてもらうなど、フィードバックは厳密にとってもらいます。

それは上記のような、治っているのにそれに気づかないということを避けたいから、そして”なんとなくだけど効いた気がする”というあいまいな評価を避けるためです。

僕が気功で実現したいのは、120点のパフォーマンスが出来るようにすることではありません。120点のパフォーマンスを、”30点の当たり前にできるパフォーマンス”にすることです。”高度なことをしている”と思うと、余計な情報が発火してとっさの時に使えないので当然です。

体感にフォーカスすると、パフォーマンスとしては劇的に高度化しているのに「効果がわからない」「効いてない」ということになりかねません。それはお互いにとって好ましくない事態です。

フォーカスすべきは体感ではなく結果です。
ご質問を頂いたので、とりあえず5冊ほどブログでも紹介しておきたいと思います。
週に1冊からでもいいので、本を読む習慣は必ずつけてください。


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苫米地博士の本は、最低でも5冊は読んでおいてください。難解な事柄でも平易に説明されているので、読みやすいと思います。


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運動をされる方なら必読です。