今回はちょっと、いつもと違うテーマです。
みなさん、クローン病って知っていますか?
たぶん、聞いたことない人がほとんどではないでしょうか?
名前が、クローンなので、誤解を招きやすいですが、
これは、この病気を発見した先生の名前です。
なぜ、この病気を題材にしたのかというと、
世の中の一般の人に、この病気がどういう病気かを知ってもらうことは
クローン病患者、炎症性腸疾患の患者にとって住み易い社会を作る
第一歩になると思ったからです。
この病気、見た目には分からないんです。そして、クローン病の人たちは、
そのことを人にあまり話しません。
なぜなら、食事制限があり、食べて比較的よいのものと、
絶対に食べてはいけないものがあるため、
相手に気を使わせてしまうので、わざわざ言わないんです。
また、話すと長くなるため話しません。名前の由来から言わなければ
ならず、1人だけならいいですが、職場や友達など多数になってくると、
1人1人話していたら、きりがありません。誰も、そんな病気があるなんて、
知らないわけですから。
また、外では、笑っていたりしますが、家に帰ってくると、
疲れがどっと出て、吐き気をもようし、一睡もできずにいることもあります。
腹痛でです。
この病気を例えるなら、おなかの中に鬼がいて、両手にフォークを持ち、
きまぐれに、なんどもあちらこちらを突き刺すといった感じです。
常人には、耐えられないのではないでしょうか。
今回ちょっと、あまりにも具体的な話の内容なのですが、
あえて、そういう病気もあるんだと認知をしていただければと思い、
書かせていただきます。
僕自身は色弱(判別ができない色もあったりする)なのですが、
これも、一見、人からは分からないため、説明するのが大変です。
昔、絵の授業のときに、僕は花の絵を描き絵の具でぬっていました。
その時に、先生からふざけた絵を描くんじゃありませんと、
叱られたことがあります。僕は、真面目に描いているのにです。
子供のころは、自分が色弱だということを知識としてしりません。
当たり前ですよね。自分が基本なわけで、人はどうように物をみているのか
なんて知らないわけですから。
人に君はおかしいよと言われて、はじめて、知るんです。
この色弱でさえ、一々言うのが面倒ですから、そういう場面に来たときにだけ、
僕は言うようにしています。
僕の場合は、遺伝なので、生まれつきですから、全然気にはなりませんが、
クローン病の場合は、後天的なため、今までとは違う生き方をせねばならなく
なり、より大変なのではないかと思っています。
とくに、クローン病に発症する割合が高い16,17歳の食べ盛りのときに、
お肉、海鮮物、消化の悪い野菜、
あぶら物は取ってはいけないというクローン病は、
それを理解するだけで、ぐっときたりします。それがずっとなのですから。
それでは具体的に、どんな病気なのでしょうか?
それは、
大腸及び小腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍をひきおこす
原因不明の疾患。
クローン病は主として若年者にみられ、口腔にはじまり肛門に
いたるまでの消化管のどの部位にも炎症や潰瘍(粘膜が欠損すること)が
起こりえますが、小腸の末端部が好発部位で、
非連続性の病変(病変と病変の間に正常部分が存在すること)が特徴です。
それらの病変により腹痛や下痢、血便、体重減少などが生じる病気です。
なぜ、そんな病気になるんでしょうか?
今の医学では、はっきりした詳しいことは証明されていません。
どのくらいの人がクローン病なのでしょうか?
人口10万人あたり約18.3人のクローン病患者さんがいることになります。
<b>この病気はどのような人に多いのですか?</b>
10歳代~20歳代の若年者に好発します。
発症年齢は男性で20~24歳、女性で15~19歳が最も多くみられます。
男性と女性の比は、約2:1と男性に多くみられます。
この病気にはどのような治療法がありますか
クローン病の治療は、いまだ原因が不明であるために
根本的な治療法がないのが現状です。
しかし、患者さん自身がクローン病を正しく理解し、
治療を受ければ多くの場合は「緩解」状態になり、
それを維持することが可能です。
その基本はあくまでも腸管に生じた炎症を抑えて症状を和らげ、
かつ栄養状態を改善するために、
急性期や増悪期には栄養療法と薬物療法を組み合わせた
内科的治療が主体となります。内科的には治療できない腸閉塞、
穿孔、大量出血などが生じた場合は手術が行われます。
この病気はどういう経過をたどるのですか?
再燃・再発を繰り返し慢性の経過をとります。
完全な治癒は困難であり、症状が安定している時期(緩解)を
いかに長く維持するかが重要となります。
長い経過の間で手術をしなければならない場合も多く、
手術率は発症後5年で33.3%、10年で70.8%と報告されています。
また、定期的に検査を受けることも必要となります。
クローン病だけではなく、いろんな病気が世の中にはあります。
しかし、そんな病気があることを誰も教えてくれません。
僕なんかの場合は、地下鉄のマップの色分けやJRの色分けの路線図
なんかされても、どの色がどの路線なのか、さっぱり分かりません。
まだまだ、いろんなところで、バリアフリーではないんです。
そして、今、自分が不幸にあると思う人は、
もしかしたら、自由に物を食べられ、歩けて、話せ、見ることができ、
色を判別でき、聞こえて、物をつかめるなら、
あなたには、どうにでもできる自由があるんです。
自分の意思で。
自分の意思では、どうにもならない人は、世の中にたくさんいます。
ひょっとすると、日本に生まれ、食事にも困らず、戦争もない
この国に生まれただけで・・・・・
そんな風に思うんです。
文句を言うのは、簡単です。しかし、あなたに自由があるなら、
それは、あなた自身がつくった現実かもしれません。
そう思うんです。
クローン病になった人たちの
逞しく生きる姿がわかるサイトを紹介致します。
この機会に是非、見ていただければ幸いです。
http://crohn.seesaa.net/
クローン病が40歳を過ぎてから発病したサラリーマンの日々を綴ります。
http://kajichan.seesaa.net/
旦那様はクローン病
http://blog.livedoor.jp/clownhope/
スーさん VS クローン病
http://oyukkie.blog33.fc2.com/
あした天気になあーれー
http://blog.livedoor.jp/reo_vo_ov/
難病でもいいじゃな~い
などなど、まだまだありますが、全部紹介出来ません。
ちょっと、見てみてください。
今回、このようにクローン病について書いたのは、うちの家族にも
クローン病をもったものがいるためです。