「もう1度聞くよ? で、あんたは何がしたいの?質問代えよか?あんたはどうなりたいの?」
俺は半ベソを悟られないように一気にまくし立てた。
「僕はみんなの苦痛を取り除く職人のようなヘッドマイスターになりたいです。ゴッドハンドになりたいです。神ってるって言われたいです。」
メアリーが俺の目の中の奥の方の下垂体まで覗き込むような遠い目をしながら満足そうに深くうなずいた。
「それよ。やっと出た。あんた初めて自分の気持ちを表に出せたんじゃない??今まで全部他人目線の発言だったってこと気付いてた?」
「いえ。」
いつの間にか敬語になってた。最早俺の前にいるのは、食べることとゲームが大好きで、ナースステーションでDoctorの前でも下ネタを止めなかったあのメアリーではない。
神だ。俺の前に神が降臨された!