物心着いた頃から服が好きで、自分が着るものは全部自分が決めたものしか着なかった。
小学校高学年の頃には、服と関わりのある仕事がしたいから服飾の専門学校に進みたいと思うようになった。
でも金銭的な理由からそれは実現されなかった。
現在私は服屋の販売員をしている。幼い頃に想像していたものとは少し違うけれど、服に関わる仕事が出来ているので夢が叶ったと言えば叶ったことになる。
最近自分の持っている服の数が多すぎることにうんざりした。
本来人が持っていい服の数を超えてしまっているような気がする。勿論、明確に定められたそんな数は存在しないから、感覚的にそのような気がするというだけなのだけれど。
ハンガーラックに掛けられた服が迫ってくるような感じが急にして気持ち悪くもなった。だから幾らかは処分し、また余分な服を買ってしまわないように今持っている服の写真を撮ってすぐに今自分がどんな服を持っているのかを確認できるようにした。そうすることによって服を買おうか悩んで時にその衝動を抑えられるからだ。
そこまでしてまた服を増やすまいと努力する一方でどこかで今持っているものよりも良いものは無いか?と探し続けてしまっている。
今よりももっと良い状態にしたいという、言い換えれば向上心がずっとある。だから今の状態に完全に満足はしていないことになる。自分の中で矛盾した気持ちを抱えながら過ごしている訳なので当然気持ちよくない。