水萌みずちゃんはソロアイドル、ユニット「ソロツモ」のメンバー、イベントのトークMC、そして最近は「ミズダム」という独自の世界観で作り上げるガンプラがバズっているガンプラビルダーなど、マルチに活躍しています。
そのみずちゃんの活動の柱の1つである“役者”として出演したのが、舞台『THE GURDIAN』です。
■購入したブロマイドより
このお芝居の大きな特徴が出演者がステージ上で縦横無尽に繰り広げる殺陣のお芝居。
みずちゃんが数年前から役者としての幅を広げたいと個人的に稽古に通って磨いていた殺陣を初めて魅せる時が来たのは2020年2月公演の舞台『百花繚乱』で、そこでみずちゃんは新選組最強隊士の斎藤一を演じました。
ずっと頑張っていた殺陣をお芝居で観られるとチケットも買って楽しみにしていましたが、2020年2月はコロナ大流行が始まった時期で、家族もいる僕としては家に持ち帰る可能性もあったため泣く泣く断念。
9年推して来たみずちゃんについて唯一僕が取りこぼしたもの、それが“殺陣をする水萌みず”だったのです。
そしてそれから4年以上経った2024年7月20日(土)、すみだパークシアター倉で公演された『THE GURDIAN』 のソワレで初体験。
まさに待ちに待ったその瞬間でした。
物語の内容は、長らく戦乱が続く架空の国アストを舞台に死んだ人間を守護霊として召喚することのできる戦士たちが、ある者は戦乱の世を終わらせるため、ある者は大切な人を殺した者に復讐するため、ある者は大切な人を守るため、それぞれの思惑が交差する中で自身の剣技や守護霊を召喚した戦いが繰り広げられます。
ただし重要ポイントは、守護霊を召喚すると自らの寿命など大切なものが犠牲になってしまうことです。
この物語は、それぞれの大義のために命を削って戦う姿が見せ場になっています。
その中でみずちゃんが演じるのは、かわいい妹のソフィ(青海まほさん演)を守るために戦うスゴ腕の剣士 シュリ・ユキナ。
■みずちゃんのXのポストより
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240723/21/he-yaheiya/7b/db/p/o0580108015466605550.png?caw=800)
スゴ腕の剣士と言われるシュリですが、実は守るべき妹ソフィの方が更なる実力者で、シュリを守るために守護霊“第六天魔王 ノブナガ”を召喚して戦ったことで寿命を削った妹ソフィの寿命を元に戻すためだけにその能力を使います。
そして物語が進む中、いよいよその瞬間が訪れます。
舞台の両端に大きな階段が設置されていて、向かって左の一番上から和風チックな衣装で長剣を腰にさして凛々しい姿のシュリこと水萌みずが登場。
そして襲い来る敵を階段の上でバッタバッタと斬り倒し、そして床に降りると、剣だけでなく体技も駆使して縦横無尽に駆け回ります。
正直、このシーンだけで僕の目的は達成しました。
『百花繚乱』で斎藤一の居合斬りを観られなくてずっと心の傷だったこの4年。
でもシュリの鋭い剣技が、そのモヤモヤを吹き飛ばしてくれたのでした。
残念ながら、本当はスゴ腕剣士の実力を持ちながら妹の命を救うためだけにその力を使うと決めていて、その後の物語の展開的に殺陣のシーンがあまりありませんでした。
それでも親からもその実力を認めてもらえない妹の日陰のような存在であることや、そのことで妹を不幸にしてしまう悲しみなど、表情や心の演技を堪能出来ました。
クライマックスシーンでは、ラスボスのコヨミ(吉田美紀さん演)に妹を助けると騙されて刺されてしまい、出演者が総出で派手な剣技を見せる中、ずっと床に横たわる演技を見せるみずちゃん。
殺陣が魅力のお芝居だけに残念ではありますが、逆にその長時間、ジッと横たわるシーンを観て2019年に観たみずちゃん出演の舞台『マリア』を思い出しました。
あの時も荒廃した未来のシェルターに住む子ども達を育てる子育てアンドロイド「マリア」を演じていたのですが、ついに来るべき時が来て役割を終えたマリアは、子どもたちが自分たちの存在の影に人の業(ごう)があることを知り苦悩と成長を遂げるというクライマックスシーンで、機能停止して動かなくなった姿を長時間演じ続けました。
■過去記事
今回またしても同じ展開でしたが、今度は命が燃え尽きていく演技に“視線”や“動き”など、どのように演じるのか注意深く見守りました。
後日配信で本人が語ったところによると、強い剣士であるシュリがただ死ぬのを待つだけでいいのかと考えて千秋楽に近づくに連れて演技プランを変えたとのこと。
さすがは、アイドルだけでなく役者としても経験豊富な水萌みずだなぁと嬉しく思いました。
お芝居パートのあとは、アイドルや歌い手として活躍している出演者のみなさんによるライブパート。
ここでは主宰で脚本・演出・出演、東出有希さんのオリジナル曲、また有名なJ-POPのカバー曲などを出演者のみなさんが歌います。
客席はペンライトを振って、お芝居とは打って変わってコールや声援を送る賑やかな雰囲気に。
みずちゃんは、5人フォーメーションでアイドルっぽい曲(オリジナル曲なので詳細は不明)で、結構いい歌割りやポジションをもらえていて、凛々しく時に苦悩に歪むシュリとは別人の“アイドル水萌みず”としてかわいい笑顔と歌声、そしてダンスを観ることが出来ました。
お芝居とライブでの表情があまりにもギャップがあったので、初見さんは同一人物とわかるだろうかと心配する(大袈裟w)ほどでした。
最初は周りに合わせて、推しカラーの白ペンライトを静かに振っていましたが、やはりドルヲタの自分としてはコールするでしょ!とばかりに、「おーれーの、みずちゃ~ん」を叫びました。
またみずちゃんと剣士ティエンを演じた中山さつきさんがかわいさMAXで歌った広末涼子さんの「MajiでKoiする5秒前」を歌い終えて袖にハケる時には、みずちゃんのライブでは恒例の「みずちゃ~ん、マジ大天使~!」も叫んだので満足です。
本当はMIX(タイガーファイヤー的な)も入れようと思えば行けましたが、観客にドルヲタ比率は少ないと思われ、悪目立ちして雰囲気を壊しては申し訳ないと我慢しましたw
とにかくみずちゃんの魅力を堪能仕切った『THE GURDIAN』でした。
またいつかみずちゃんの殺陣を活かしたお芝居に出会えることを楽しみにしています。
余談①
これまでも隔離された宇宙船でカースト上位のイヤな性格の女子の孤独や表と裏がある一見傲慢に見えるアイドルの隠された苦悩など、見た目はクセがあるけど実は葛藤を抱える役は得意なみずちゃん。
ソフィとの関係に悩むシュリは適任だったと思いますが、殺陣シーンが多く芝居時間の尺の問題、また主役のハジルとダインも姉妹の複雑な感情が主題だったこともあり、そこが深く掘り下げられなかったのは残念でした。
そこで宝塚歌劇団の『ベルサイユのばら』も主役に焦点を当てた「オスカルとアンドレ編」とは別に、本来は脇役である2人に焦点を当てた「フェルゼンとマリーアントワネット編」があるみたいに、ぜひ『THE GURDIAN』で「シュリとソフィ編」をお願いしたいです😊
■過去記事
余談②
この4月からみずちゃんは、幼少からのバレエや長年のアイドル活動の激しいダンスで痛めた腰の療養のため3ヶ月弱の活動休止していて、6月末に期間が明けたばかりでした。
本人も不安があったでしょうし、なおかつ殺陣という激しい動き、しかも周りはその経験が豊富なステキな役者さんばかり。
さぞプレッシャーもあったことかと。
でもみずちゃんの殺陣は、美しく凛々しかったです。
もっともっと経験してバンバン殺陣のシーンがあるお芝居に出演できることを祈ってます。
それまではライブて、僕がイエッタイガーファイボワイパー!で応援するからね✌️🤣
■当日のチェキ
ライブパートの最後、出演者全員で歌って踊ったのが「ダイナミック琉球」
本来は沖縄の民謡的なものらしいのですが、ドルヲタの僕としては沖縄のアイドルグループ「チューニングキャンディ」がカバーしたこの動画の大ファンだったので「い~や~さ~さ~♪」を叫びました😊
■YouTubeより
https://youtu.be/gfajDylQ4TY?si=J2fMUil_WqsgeTHS