出前館 Uber フードデリバリー業界 差配の実態 法人の闇
~これが法人の正体だ~

※以下の記事は、自由に転載、リンクして頂いて結構です。宜しくお願い致します。


フードデリバリーは幾つかあるが、法人による差配が顕著である。
自ら抱える法人委託配達員を優遇し、個人委託配達員を冷遇している。
その結果、お客様にも損害を与えている。
それは法人に留まらず、出前館やUberにも100%過失がある。



1.出前館の場合

<単価下げ>
2023年8月以降、出前館の配達員への報酬単価が下がることになった。
これまでは単価が高かったから、ショートをたくさんこなせば、大きな稼ぎになった。
それが8月以降、平たく言えば、
ロングになるほど報酬は高くなり、ショートはより安くなるルールとなった。
出前館の事前通知によれば、一律に報酬が下がることはない、とのことだった。

結果、何が起こったか?
8月以前のオファーはロング※が10%前後あったのに、
8月以降減り続け、今では半減以下となった。ほぼ無いに等しい。
※ここでは3km以上のものとした。

これはおかしい。
8月以前と以降で、ロングのお客様が減った、などとは到底考えられない。
ロングのオファーを別に流しているとしか考えられない。


<品質評価>
2023年9月11日より、品質評価が表示されることになった。
6月下旬の出前館の事前通知によれば、
クレーム、遅配、レヴュー等の評価によってオファー数が増減する、とのことだった。

結果、何が起こったか?
クレーム無し、遅配ほぼ無しであったにも関わらず、レヴューが平均値以下だった。
9月11日以降、オファーが激減した。周りでも、そういう声が多い。

店やお客様から多少気に入られないことがあったとしても、
クレーム無しでレビューが平均値以下というのは到底考えられない。
意図的に下げられたとしか考えられない。

また、現在位置からかなり遠い店のオファーが来ることもある。
5km先、なんてこともあった。
店からお客様の距離ではない。現在位置から店の距離が、である。
こんなことは、AIによる自動配車では絶対考えられない。
遅配したらオファーを減らす事前通知が来るや否や、この手のオファーが急に増えた。
遅配カウントを増やす意図でやっているとしか考えられない。
2023年10月4日以降、このようなオファーをキャンセルできるようになった。
だが困ったことに、そのオファーを取らなかったら、今度はオファー自体がとんと来なくなる。


<代引き上限金額>
2023年5月30日、お客様から回収した代引きの上限金額が設定されるようになった。

結果、何が起こったか?
当初は計2万前後の金額で収まっていたが、しばらくしてから元に戻り、
日に3万前後回収させられることも結構ある。

本来代引きとは、事前決済プラスαのオファーをもらうために、やっているのだ。
決して、代引き係を引き受けるために、代引きをやっているのではない。
手間暇のかかる代引きを押しつけている、としか考えられない。


<配車システム>
以下の経験を「集中的に」したことはないだろうか。
*ロング(ショート)ばかりだ
*行きにくいところばかりだ
*ピンズレ、住所不備のところばかりだ
*大型モールばかりだ
*無茶な時間設定ばかりだ
*遠い場所のオファーばかりだ
*代引きばかりだ

AIによる自動配車なら、「ばかりだ」などということはあり得ない。
表向きは自動配車システムが稼働していることになっているが、
手動システムもしくは、配達員毎に設定されたプロファイルを読み込む疑似自動、
これらが存在するとすれば、合点がいく。

配達員プロファイルというのは、割り振る条件を配達員毎に定めたものである。
例えば、配達員Aには、
 ショート、ピンズレ、行きにくい、代引き
という(ANDとORで設定された)条件がヒットしたもののみオファーを出す、
という疑似自動の仕組み。
これなら簡単な設定で、多くの配達員を「疑似自動」配車できる。
エリア、店・客の到着時刻も自由に設定できる。

もちろん、注文毎にやる手動配車も未だ健在。


<配送コントロール>
少なくない拠点で法人が配送コントロールもしているのは、周知の事実である。
日によって配車の仕方が違うのは、配達員をやっていればすぐにわかる。
配車担当が交代交代でやっているのだろうが、
自動配車に任せている時と、手動又は疑似自動でやっている時。
前者は出前館の正社員がやっているのだろう。
後者は先述の「ばかりだ」に代表されるように、悪意が透けて見える。
法人が配車しているのだ。
日交代ではなく全日、法人が配送コントロールしている地域もあるだろう。

つまり、法人が意のままに配送をコントロールできる立場にあるのだ。

これまで、法人委託の配達員には数多くのショートをオファーできた。
一方、個人委託の配達員にはロングと代引きを押し付けてきた。

また一昔前、地域指定のブースト制度があった時、
個人委託はブースト地域からできるだけ遠くによく飛ばされたものだ。
当然、ブースト地域は法人委託のもの。
キャンペーンも同様、個人委託は何の恩恵も受けることはない。


<法人の対応>
ところが2023年8月以降、単価が下がったことで、法人は窮地に立たされた。
これまでは単価が高かったから、ショートをたくさんこなせば、大きな稼ぎになった。
ところが8月以降、同じやり方だと稼ぎが大幅に減るのだ。

本来、単価下げの影響はインボイス制度による消費税分だけに留まるはずである。
ところが法人は、稼ぎを減らさないために配車のやり方を変えることを考える。
報酬改定を逆手に取って、
*ロングを法人委託に回す、但し数は知れているので、ショートもそれなりに回す
*数少なくなったショートを個人委託に分配する

品質評価(レビュー)も逆手に取って、
*法人委託が客になりすまし、個人委託をレビューで貶める。
 法人が手動配車し、手下の法人委託を使えば、難なくできてしまう。
 客アカウントなど一人で幾らでも作れるから、幾らでも貶めレビューできる。
 クレーム処理だと、配達員とのやり取りも必要となるが、
 ただのレビューだと配達員に気付かれずに貶めることが可能である。
*これを、事前通知が流れた6月下旬からやってきたと思われる。
*逆に、法人委託に対しては、よいしょレヴューで評価を上げさせたのだろう。
*なりすましは客だけとは限らない。
 店員になりすます場合もあるし、店員とグルになっている場合もある。
*そもそもレヴューの評価方法自体がブラックボックスで、
 法人が拠点面して評価していたなら、いかようにでも操作可能である。

品質評価(遅配)も逆手に取って、
*わざと遠方のエリアを指定、間に合わない店・客の到着時刻を設定し、
 個人委託にオファーを出す。
*正式ルール上は、時間を担保できないオファーは遅配カウントされない、とある。
 しかし、本当にそうなのかを確認する術は、残念ながら無い。
*こんなオファーは拒否すればよいが、誤って取ってしまうと大怪我する。
(2023年10月4日以降、このようなオファーをキャンセルできるようになった)
 また、拒否したらしたで、
 そのオファーは近場の法人委託に回るし、拒否した個人委託にはオファー自体が止まる。

評価を下げられた個人委託はオファーを減らされ、法人委託にオファーが回るのだ。


このように、法人が仕組んだことであると考えれば、全てが説明できる。

差配システムとは、差別配車システム
うまく言い当てている。



2.Uber Eatsの場合

配車担当が交代交代でやっているのは、実はUberも同じである。
配達員をやっていれば、出前館同様すぐわかる。
出前館と同じ地域では当然同じ法人がいるから、同じ差配をやる。
しかも、片方だけではない。同じ日に、出前館とUber同時に差配をする。

<住所改竄>
お客様の住所をわざと改竄して、遅配誤配させる。
又は、手下の法人委託を客になりすませて住所不備で注文させる。
それも、1日のオファーの大半が、である。

存在しない住所なら、まだ問合せができる。
ぶっちゃけ、Uberは報酬ニアリーイコール拘束時間であるから、
時間をかけて全然構わないのだが、
それでもあまりに遅いと今後のオファーに影響が出る。
それが、数多くやられているのであるから、たまったものではない。

更に、関係のない実在する別の住所に改竄され、それが置き配だと、
歯止めが利かないため誤配となり、一巻の終わりである。

サポートにきつめのチャットをしようものなら、法人はオファーを止めてしまう。
ちなみにチャットに女性の名前が出てくるが、そんなものに騙されてはいけない。
詐欺師が典型的に使う手である。

実際に行われていることである。
立派な犯罪と思うが、皆さんいかがでしょうか。


<金額調整>
出前館もUberも同じ法人が配車しているのであるから、
どの個人委託が双方でどれだけ稼いでいるのかも当然把握できる。
一日の稼働時間で報酬額を決めてオファーを出すことも可能。
もちろん、法人委託に多く配車するためである。


<横流し>
Dで始まる確認番号のオファーが、たまに来る。それも暇な時に。
これって、配車する法人が高い出前館から安いUberに横流しし、
その差額をピンハネしているのではないのか?


<熟成案件>
同じく暇な時で、単価の高い熟成案件のオファーがたまに来る。
しかもチェーン店で、お客様からもっと近くに店があるはずなのに、
わざわざ遠方の店から運ばせているのである。
しかも、もっと早く商品もドライバーも用意できるはずなのに、
わざわざ遅く且つ遠方のドライバーに運ばせているのである。
これって、わざと法人が熟成案件を作っているのではないのか?
そして、報酬をつり上げているのではないのか?



3.お客様にも損害を与えている

このような法人の差配は、当然お客様にも損害を与えている。


わざと遠方の配達員にオファーを出せば、当然お客様への到着が遅れる。

評価操作をすれば、粗悪な配達がまかり通りお客様への損害となる。

配達員はレジを担いで走っているわけではないので、
数多くの代引きを押しつけられ、万札による支払いばかりの場合、
釣り銭がなくなり都度コンビニで万札を崩す買い物をする羽目になる。
2件取りの最中に1件目で釣り銭の限界が来たら、
コンビニに寄ることになり、結果的にお客様に迷惑をかけることになる。
悪いのは万札を出したお客様や配達員ではなく、数多くの代引きを
押しつけた法人である。

住所改竄などもっての他で、遅配誤配となりお客様に多大な迷惑をかける。

更にピンハネ、熟成案件など、立派な横領罪である。


これらだけを見ても、法人が如何にお客様に損害を与えているかがわかるだろう。



4.法人のこれらの手法には、実は前科がある

ピックゴーをご存じの方は多いと思う。

軽貨物相手の荷主-客の間を受け持つプラットフォーム。
軽貨物の仕事を仲介するが、出前館やUberの案件もある。
ピックゴーの主力案件は出前館であり、懇ろの関係にある。

ピックゴーで売れ残った案件が、個人委託に流れている。
つまり、優先順位は以下のようになっている。
 直バイト※>法人委託>ピックゴー>個人委託
※事実上存在するかは疑問。

出前館案件には単発のものもあるが、基本は時間拘束のチャーター。
その内容ときたら、
 代引きばかり、行きにくい駅前ばかり、遅延しそうなところばかり
(しかも、遅れそうになったら拠点に連絡。追跡機能がないのだろう)

ピックゴーの出前館案件の荷主は、言わずもがなの法人である。
客は勿論だが、荷主もドライバーを評価する立場にある。
しかも、ドライバーを選ぶ権利も荷主にある。
つまり、法人はドライバーも選びつつ、そのドライバーを評価すらできる。
ドライバー同士でつるんで、他のドライバーを貶めている、という声もよく聞く。


…これって、今の個人委託と全く同じではないか!
…これって、今の出前館の品質評価そのままではないか!
つまり、
ピックゴーでやりたい放題やってきたことを、出前館でも同じルールを設けたわけだ。


単価下げの結果、出前館で何が起こったかは容易に想像できる。
直バイトはほぼ存在しないと思われるので…
1.まずは法人が手下の法人委託鬼畜ドライバーにロング取り&ショート件数確保。
2.次がピックゴー、この時点で既にロングはない。
  単価が下がり、ガソリン代も高騰したまま、しかも手数料18%だから、
  これまで流していた無理な案件でも数多く取りに行く。
  荷主たる法人は評価制度で、自らの息のかかった人畜ドライバーだけを選別採用。
  不要になったピックゴーおじさんは永遠不採用。
3.最後に個人委託。残りカスすら残らない。ショート数発で一日が終わる。
Uberでも同じことが起きていることも、容易に想像できる。



5.最後に

法人がやったことだとわかっても、解せないことがある。

配車システムが本当に自動の一気通貫であれば、
やれ手動だの、やれ疑似自動だの、というものが介在できるはずがない。

更にピックゴーとの「前科」を見れば、出前館やUberは法人を使って、
差配を仕組んでいることはもはや明白である。
差配をした挙句、最後は個人委託を用済みとばかりに捨てていく。
利益を上げられさえすれば、何しても構わないと考えているのである。
フードデリバリーはオワコンに突き進んでいく。


そもそも、出前館もUberも大した利益を上げていない。
今後の景気次第では、自然淘汰、日本撤退も十分あり得るだろう。