第1巻『始まりの仮面ライダーセイバー』
第2巻『洋佑界からの使者』
第3巻『奇跡の岸洋佑』
第4巻『アニメの闇』
第5巻『ときめきとサッカー部』
最終巻『政治家だけは大丈夫』

第1巻『始まりの仮面ライダーセイバー』

その朝。

仮面ライダーセイバーを見始めたわたしは
思い出した。

銀河鉄道の夜。

わたしが初めて出た舞台は、
「銀河鉄道の夜」がモチーフだった。

そう。
1997年、あの頃、死者の物語を
わたしは演じていた。

「大切なものは目に見えないんだよ」

仮面ライダーセイバーから
わたしの物語は始まる。


第2巻『洋佑界からの使者』

「岸洋佑」?

いつものラーメン屋。
子供の頃から通う、知っているラーメン屋に
知った名前。

えーあの人、岸洋佑って
スティンガー?!

なるほど、茨城に来てくれるのは
いい人だ。

結局、そのポスターが提示していた
イベントには、祖母の死から立ち直れなかった
わたしは行けなかった。

それから1年後。

洋佑さん、とツイッターやラジオのメールで
呼びかけることになるとは。

人生とは、わからないものだ。

第3巻『奇跡の岸洋佑』

岸洋佑。

袖振り合うも多生の縁というが
まさか芸能界に知り合いは
いないだろうな。

劇団EXILEと水戸芸術館の接点って何。

そもそもわたしと岸洋佑の
接点。

あれ。

。。。岸洋佑さんが
「おかあさんといっしょ」に出たの
3歳の時。

1996年7月から1997年7月までの
あいだか。

わたしの初舞台
1997年8月だ。

ゾッとした。

ヒヤリとした。

あり得ない。

時期によっては。

芸能界では「同期」。

わたしは1997年5月から8月まで
ワークショップに通っていた。

そう、この舞台、初舞台で
一緒だったのは石崎ひゅーいさん。

そして。
同時期に
茨城県出身で一足先に
東京デビューを果たした
天才子役こそ。

三浦春馬くんだった。

奇跡の世代。

まさしく奇跡。

こんな偶然があってたまるか。

わたししか知らないだろうな。

無名なわたしを抜きにすれば。

岸洋佑
石崎ひゅーい

そして
三浦春馬

この3人が同期なんだって
わからないだろうな。

奇跡的にそろった3人。

どおりで顔の大きさ、気にするわけだ。

リメイク版、茶髪のアラレちゃん、
アニメ版主題歌は
「顔デカイ」。

あの頃は、顔が大きければ
テレビに出られない
小顔こそ正義の時代だった。

顔の大きさこそ正義だった。

君はかわいそうだ。

会ったことも。
いやすれ違ったことはある。
ラジオの公開生放送に参加したことは
ある。

直接ライブに行ったことはないけど。

君は気の毒だ。

1997年ごろの芸能界、
子役業界は地獄でね。

君が出た「おかあさんといっしょ」、
蓋をあけたら子役ばかり、
という地獄の時代が続いていたんだよ。

つまり、君は引き抜きにあっても
おかしくなかった。

ご両親に感謝だ。

あの時代の子役業界は地獄で、
聞いた話によると
お風呂に入るシーンで、
そして、犠牲になる子供たちが
山ほどいた、と。

そしてわたしは
バイセクシャルの可能性がある、
と。

絶対に話すな。
信頼できる人にだけ話せ。

それをカミングアウトするまで
それから20年かかった。

第4巻『アニメの闇』

わたしは精神的に落ち込むと、
アニメが嫌いになる。

思い出すからだ。

子役だったことを打ち明けた
その時。

アニメに出たことがあるという
その人から
「どこの事務所?
 子役ってことはどの番組に
 出ていたの?
 テレビにでも出ていたの?」

わたしも悪いのだ。

性格が悪く、誰かに勝とうと
負けまいとしていた。

だから仕方ない。

青二プロダクション
福山潤の後輩

無名なわたしとは大違い

段違い

仕方ない。

アニメの裏側
闇を感じた。

ほかにも。

こえ部にいたわたしは
ある話を聞いた。

「あの子、ある大きなアニメに出るのが
 決まっていたんだけど
 解禁前に守秘義務を守らなかったから
 ダメになったんだって」

それ以来その子の名前をアニメで
聞いたことはない。

こえ部のオフ会で
声優志望の子には何人も会ったけど
結局ものにならなかったみたいで。

アニメを見るたびにこえ部で聞いた
声を探すけど
誰も聞いたことはない。

果たしてわたしがお題職人だった
あの頃に投稿してくれたみんな。

どうしているかな。

生きているかな。

まだ元気にしているかな。

亡くなった子もいる。
アニメを見るたびに闇を思い出す。


第5巻『ときめきとサッカー部』

ときめいたのは、サッカー部の男の子
だった。

古坂くん(仮名)が好き。

誰にも言わないでね。

友達に伝えたら、翌日
「なーんで南部ちゃーん
 古坂くんに告白しないのー」

ガキかテメェら。

1986年生まれ、2002年水戸一高に
入学したら、
中学時代よりもひどいイジメが
待っていた。

当時の愛読書は、漫画の「ライフ」。

これに比べれば。

佐古くんみたいな変態だから、
わたしは、耐えるしかないよ。

仕方ない。

クズだから、酷いこと

台本を提出したら役名だけ
使われる。

新聞記事を入稿したら
なかったことにする。

「あとのまつり」、ただのスタッフ
なのに引き継ぎを頼まれ、
翌年きた、同い年の後輩からは
勝手にリーダーシップ
仕切るので出る幕がない。

放送委員会に入れば
脚本ボツになったのに
ワンシーン。
それも入りのシーンだ。

最初で最後のラジオドラマに
わたしの役名はなく

付き合ってもいない彼氏との噂を
大学に入って、同窓会でもずっとだ。

わたしが本当に好きだったのは、
生徒会の先輩。

女性だった。
一緒にいると胸が苦しくなる。
いつだって、いつだって、
わたしの心に火を灯すのは女性だった。

なんで私は、
同性のほうに心惹かれるのだろうか。

バイセクシャルなのか、それとも。
いや、異性愛者だろうか。

そもそも、日本人の半分は
バイセクシャル。

実は、結婚する人の8割以上は
バイセクシャルだと聴いた。

どこ情報だ。それ。

いくら未婚者が増えたと言え、
フランスに比べれば多いんじゃない?

たぶん。

最終巻『政治家だけは大丈夫』

政治家になろうか、迷っている。

わたしが人間のクズだからだ。

政治家にはろくでなしが多い。
しかし、政治家だけは信用できる。

大丈夫。

なぜならあの人たちは
慣れている。

誹謗中傷バッシング、
ありとあらゆるすべてに。

でも、なるとしたらなぁ。

「恋と国会」の地下アイドル。。。


チェキも撮影も経験ないけど

チケットうりさばいたな、
親友に一枚押し付けた。

あの時は申し訳ない。

顔のいい親友エックスへ。

マジあいつ顔いいんだよな、
芸能界からっきし興味なくて、
だから芸能人であるわたしと
対等に

つうかあいつと話すとついつい
忘れるけど
わたしアイドルだったんだなぁ。

リアルフェイクってドラマあんじゃん?

あのイベント。

横浜にダイヤモンドプリンス号
泊まっている頃だから
決死の覚悟でいどんだら。

まぁ、得るものはあった。

やっぱなー、ジェンダーレス、
時代が早すぎたな、わたし。

性別超えること目指してた。

仮面ライダーゼロワンの、
亡に近いっすよ、
昔の自分。

今じゃ普通のおばさんだけどな(苦笑)

東映マジぐっじょぶ。

マジあれだよあれ、あれが


いや、蒼井翔太とは性別違うけど。
結局、声低くならなかったな。

この動画で「女性が東映に入るには」
質問しているの

自分である。