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世田谷区にできる和カフェが今回のプロジェクトです。大きなテーマは、大正や昭和といった懐かしい古きよきお店を作ります。今、現在の日本は便利になり、お店もどんどん親切にオシャレになっています。その代わりに失われたものも大きいと思っています。
オーナー様は、まだお若い方です。しかし、そういった事にも敏感で細やかな気配りを持つ方です。私もその熱意に惹かれ是非お手伝いさせていただきたく思いました。
では、何が失われたか?
人のふれあい
職人などの手が加わった物
伝統・歴史
自然
などなど
今回のインテリアには、その中でも手の加わった物、自然をテーマに考えました。良いインテリア素材を使うというよりは、職人さんの力で普通の素材の力を最大限に引き出す!という考え方です。
又、通路に丸太を輪切りに切った物を埋め込んだデザインをしています。それは、昔から今にかけて失われた木々を表現しています。一見ネガティブな印象を与えるかもしれませんが、木々を伐採することで、生活が豊かになった。それだけでは無いにしても、日本の生活に木は重要な位置づけであることは言うまでもありません。そんな私の勝手な思いも含まれてます。
一方、ビジネス視点にも立たなくてはなりません。商売あってのお店ですので、そこは外せません!今の街並みにいきなり古めかしいインテリアは合うかといえば絶対合わないと思います。かと言って、街並みに合わせると、モダンな空間になりかねません。そこで、2つの空間構成で提案しました。
昔の空間と今の空間の2段構成です。
大開口のあるファサードであったため、インテリアに庭を作り、テラスをつくろう!そうすることで、外の通りとインテリアが一体化し、入りやすい空間となるはず!そして奥に真逆な室内をつくり、「なんだろう?」「行ってみたい!」という心理を通る人々に与えることで、集客をはかろうと事です。
もちろん、オーナー様の協力も必要です。テラスゾーンに優先的にお客様を座らせ、賑わいを持たし、広告として使うインテリアに仕立て上げなくてはなりませんので、、、
以上が、今回のプロジェクトの大枠のデザインコンセプトです。店名は「珈琲家あのころ」完成した際には、是非皆様のお越しをお待ちしております。
ハーミットクラブ一級建築士事務所 一級建築士 斎藤 俊一