四半世紀前に私が使っていたカーボン矢を、数年前に新たにアーチェリー教室に参加したリーチが長い人用に提供したのですが、その人が自分用の矢を作られて、私の古い矢が二上射場に残されていました。それを高岡市アーチェリー協会のKさんがシャフトにある私のネームに気付いて長らく気にしておられて、練習用に使ったらどうかと昨年6月頃に見せてくれました。一旦寄贈したつもりの矢でありシャフトの長さも私の現在の矢尺よりも長かったのですが、とりあえず使ってみることにしてシャフトをカットして脱落した羽根やノックを修理してみました。

古いカーボン製の矢を修理してみました。(M生のつぶやき) | 富山県障害者アーチェリー教室のブログ

 

 その後、自宅での近射練習に使っていましたがノックが継ぎ矢で割れて1日で5本の破損が発生してしまい、一挙に使える矢が減ってしまいました。最初は9本あった矢の内、使える矢は残り4本になりました。修理しようにも、このAVIA SPORT 100という矢のシャフト外径は現在流通している物に比べて細く、同じ形状の被せるノックや代わりに直ぐに使える物は少なくともシブヤアーチェリーオンライン等ネット上では販売していません。

*交換前の古いノック

*1日の練習で5本の継ぎ矢が発生しノックの脱落や破損が発生しました。

 

この使えるノックがないという問題を解決するために、インサートピンを入れてノックを差すことをことを試してみようと思いつきました。これはオールカーボンシャフトだからこそ出来ることです。ACEのようなアルミニウムカーボンシャフトだったら内側がアルミ製なので出来ません。あくまで練習用と割り切って、できるだけ低コストで実現することを方針としました。シャフトの内径を計ってみると3mm程度でしたので、Amazonでこの内径に合いそうなSHARROWのインサートピン30個パックと「よく一緒に購入されている商品」に上がってきた同じくSHARROWのノック50個パックを購入しました。

 
 
 
 

 

 

 インサートピンとノックが到着してシャフトに装着しようとしましたが、シャフト内径はインサートピンの外径3.2mmよりも少し小さかったので電動リューターでシャフトの内側を削って加工・調整しました。GSIクレオスのリューターに付属しているビットが内径3.2mmを整えるのにちょうどいい感じでしたが、すぐにビットが外れてしまうので、パワフルな中華製のリューターで粗削りしてからGSIクレオスの物で整えることにしました。削りすぎたとしてもホットメルト等を塗ることで調整できるだろうと考えていたので遠慮なく削りました。下の画像のとおりカーボンの粉末が随分出ました。ざっくりとした目分量での削り方なので真円にはならず凸凹だとは思いますがとりあえずインサートピンが入るように削ることが出来ました。

 

 

 

 

 

*リューターでカーボンシャフトの内側を削った際に出たカーボンの粉

*シャフトの内径を拡大して中華製のインサートピンを差し込んだ状態

 

 インサートピンは、これらの作業によってシャフトに取り付けることが出来ました。少し削りすぎてインサートピンが緩くなったシャフトについては、瞬間接着剤を挿入部分に塗って殆ど乾いた状態になってからシャフトに挿入することで抜けなくすることが出来ました。ホットメルトを塗ることも考えたのですが数が少ないのに準備に手間がかかるので楽な方を選んでみました(次の動画の2分30秒辺りからを参考にしました。ノックをつける時の小技!!【ハスコ・アーチェリー部】)。

 

 ただ、問題はノックのインサートピンへの取付けでした。同じメーカーの製品で、よく一緒に購入されている商品ということで何の心配もしていなかったのですが案に相違してインサートピンにはまりません。ノックの材質も通常の樹脂製ではなくゴム系のようでリューターで削って内径を広げようとしても上手く削れてくれません。「なんてこったい」と嘆きながら板を机の上において、イカをノックに当てて、プーラーでしっかりとシャフトを握ってガツンガツンと力を入れて何回も板にぶつけることでようやくノックをはめることが出来ました。今回の教訓としては、中華製はやはり製品の精度に問題があるようなので購入時は要注意ということでした。

*インサートピンを挿入しノックを装着した矢

 

 とりあえず初期の目標どおり古いカーボン矢を近射練習用に再生することが出来たので満足です。継ぎ矢でノックが壊れても予備のノックはたっぷりとあるので何とか使い続けることが出来そうです。しかし、ノックをはめるのに苦労しそうです。

 

 ちなみに矢尺は今までのノックの時よりも8mm長くなりました。これはクリッカーの調整でなんとか対応できました。ノックを交換した矢を早速射ってみましたが、またもや継ぎ矢でノックだけでなくインサートピンまでも削れてしまいました。シャフトにも亀裂が入ったようです。予備のインサートピンとノックは十分あるのですが交換が手間ですし、インサートピンの材質が柔らかいせいかシャフトを保護してくれないのは困りものですね。ただ、一度は寄贈したつもりで手放した矢が何らかの御縁で手元に戻ってきたのですから、近射練習用の矢として使えるだけ使い倒してみることにしようと思います。

*継ぎ矢でノックの一部が削れてインサートピンが見えている。

*ノックが削れて周辺部が盛り上がった。

*ノックを切り取ってインサートピンの削られた状態を見えるようにした。