今日は、2週間後の経過診察だった。 
前回処方されたロンサーフは体調がよくなかったため、結局服用しなかったので、血液検査はなかった。 

大腸がんを患っていることが判明したのは、ちょうど4年前の今日だ。 
便潜血検査で陽性になり、内視鏡検査を受けたところ、大きな腫瘍が見つかった。 
この時点ですでに腹膜播種が起きていたと考えられる。 
大腸がんの腹膜播種の場合、原発巣切除でのOSの中央値は15カ月であるから、がんばってこれていると思っている。 

転移が判明した1年半後のPETでは、腹膜と卵巣に集積が認められた。 
今思えば、この時点でさらに検査を行って、切除手術を受けるという選択肢はあっただろう。 
そうはいっても、今の自分の知識を持っていても、決断していなかったように思う。 
検査で確認できる腫瘍の数よりも、目に見えない腫瘍のほうが圧倒的に多いのだ。 
もちろんオリゴメタスタシス(広範囲に転移する能力を獲得しておらず、少数個の転移のみ存在する状態)なら切除手術やRFA、放射線治療で局所的治療をすることもできただろう。 
ただ、腹膜播種の場合はなかなかそうもいかないのが現実である。 
セカンドピニオンに行った腹膜播種の切除手術の経験豊富な先生には最低3回は切除手術が必要で、それを行ってもうまくいくのはわずかだと言われた。(転移の箇所による) 
HIPECは、さらにギャンブルだと思う。 


経過診察では、薬を増やすだけの話にしかならない。 
あと、下肢のむくみの有無を必ず、確認される・・・・ 

フェントステープの増量と吐き気止めを処方された。 
吐き気止めは治験のころ、ノバミンやドンペリドンであまり効かなかったが、オキノームを増やしてひどくなったので処方してもらった。 

疼痛 : フェントステープ 6mg→8mg、ロキソニン(+レバミピド)、オキノーム(レスキュー) 
吐き気止め : ナウゼリン(ドンペリドン) 
倦怠感 : プレドニゾロン(ステロイド) 
睡眠導入 : フルニトラゼパム 
胃薬 : ランソプラゾール、ラックビー 
漢方 : 十全大補湯、半夏瀉心湯 

1日、ほとんど横になっている状態で、治療もなにもないのだ。 
がんと共生することを目指してきたが、今は体調がよくなることだけが願いだ。 
少しでもいいから外出したり、おいしく食事をとれたり、友達とお茶をしたり、できるようになったら、と思う。 
まず食事がとれるようなることからだが。