がん性疼痛の緩和にフェントステープとロキソニンを使い、レスキューにオキノームを使っているが、オキノームはもっぱら倦怠感の緩和に使うようになってきた。

オキノームはケシから採取されるアルカロイドで合成されたオピオイド系の鎮痛剤であるが、その機序には不明なところも多く、鎮痛以外に陶酔の作用もあると言われている。
妻には、オキノームによる陶酔の作用が強くて、倦怠感が和らげらているのだと考えられる。
5mgの服用で、だいたい4時間ぐらいは効果があるようだ。 
2.5mgで試してみたら、効果の時間は半減した。 
オキノームの1日の用量は10~80mg(4回分割経口)となっているので、起きている時間に4回服用すれば途切れないようになるのだが、薬を服用すること自体、リスクが大きくなるので、今は午後に1回の服用にしている。 
朝調子が良ければ、午後に服用すると、だいたい1日がそれほど苦痛なく過ごすことができる。 

倦怠感の緩和に朝服用しているステロイドのブレドニゾロンは、5mgと少量ではあるが、長期服用すると、重篤な副作用が出るリスクが高くなる。 
そのため可能なら処方された1カ月分で中止したいと思っている。 
プロシュアなどで炎症が収まってくれば、倦怠感も減ってくるだろうし、そうならなければオキノームに頼ったほうがいいだろう。

どんなクスリも副作用があるので、今の状態に最適な用量を取ることが大事なことだと思う。 
前回の退院時の処方された心療内科のクスリをあのまま服用し続けていたら、ひどいことになっていただろう。
健康な状態で普通の風邪なら風邪薬を2倍服用したところで、大したことはないが、体のいろいろなところが良好でない状態で、きついクスリを服用するのは、リスクが大きいので、いい加減をコントロールしないといけない。
抗がん剤はその最たるものであるが。