昨年11月に、私にしては大きなサイズの絵を描き上げてしまったら、絵を描きたいという欲がストンと落ちてしまいました。そんなわけで今年は文章ばかり書いていたのですが、先月、11ヶ月ぶりくらいにRe-Born Artを描きました。
日本からのご注文で、クライアントさんからのリクエストが入った時は、遠方だし、直接対面ご希望だし、これは少し先になるかなと思っていました。ところがその直後に降ってわいたように私の日本行きが決まり、対面のミーティングができるチャンスや作画のための時間が取れるように奇跡のようなウソのような偶然が重なって、目の前でパチパチとパズルのピースがはまっていく音が聞こえるような不思議な流れが起こりました。描かないという選択はないなと、特にスピリチュアルな能力がなくてもわかるほどの明らかなサインが続いたおかげで、私は再びRe-Born Artのペンを握ることになりました。まさに、使命のご指名を受けた感じです。
制作前インタビューではとても良い時間が流れて、お話を聞いている間からイメージとメッセージがはっきりした形で伝わってきました。早く描きたい、紙の上に落とし込みたい、そんな気持ちでその夜遅く一人になるとすぐにペンを取りました。
最初は2つのハートがつながる場面が降りてきて、下書きまで描いたところで何か絶対的な違和感が手を止めます。
もうすでに真夜中だということも忘れて、しばらく鉛筆を片手に画を見つめると、イメージのようなメッセージが降りてきました。
「ハートはひとつ」
私がメッセージやイメージと表現しているのは、特に言葉が聞こえたり、映像が見えているわけではなく、脳みそというか、制作に関わるどこかの部分に直接「情報」のように入ってくる内容です。その情報内容を日本語で表そうとすると、やはりイメージ(画像)やメッセージ(言葉)のような書き方しかできないのですが。
言われた通りに新しい紙を取り出してハートをひとつにして制作を始めると、自動書記のようにスルスルとペンが進みます。今回の制作で特徴的だったのは、描いている途中ずっと、ひとつの絶対的なイメージが降りてきていたことと、その一方で、1つのハートの中にいろいろなものが含まれていて、「私一人では見えていない面も多いな」という感覚がずっとそこにあった点です。
なにしろ宇宙や遺伝子といった壮大な情報量を含んだエネルギーのうち、私に見えている(届いている)部分はミクロンとかそういう単位でも表せないほどの小さな範囲です。今までも全部が見えるなどと思ったことはないし、今回は日本滞在中にお届けするという時間的制限もこの絵の作風のひとつと思っていたので、そのまま一部しか見えない世界観を描きあげて完成としましたが、どこかで「あと1つ、何かある」という感覚が強く残っていました。
絵が完成し、額装も思った通りに出来上がり、アメリカに帰る前日に無事郵送することができました。翌日お手元に届いたクライアントさんがとても喜んでメッセージを送ってきてくれました。そのメッセージの中に、絵の入った箱を開封した時の、クライアントさんのパートナーさまがポロッと言った一言が書いてありました。
その言葉を見た瞬間、ようやく光のようなはっきりとしたイメージが入ってきて、この作品が本当の意味で完成しました。私が抱いていた「見えていない部分」を、クライアントさんの事を世界で一番大切に思っていらっしゃる方の言葉が紐解いてくれて、なぜ私がこの絵をこんなに急に、かなり無理な日程にもかかわらず描くことになったのかが全て繋がって、完璧な作品に仕上がりました。まさに愛の奇跡!
こういう鳥肌の立つような経験がしばしば起こるのが、Re-Born Artを大好きな理由のひとつです。そして私は、大切なメッセージをクライアントさんに伝えるという今世での大切なミッションのひとつを今回も見逃すことなくコンプリートすることができました。