ジョギングしながら自然、街散策

ジョギングしながら自然、街散策

四季折々の首都圏のちょっとした自然散策、街散策スポットをめぐりながらゆっくり、のんびりジョギングを楽しんでいます。

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ウメの花の基本的な概要をまとめました。

●植物学的分類
・バラ科サクラ属のスモモ亜族
・アンズやニホンスモモと、植物学的にきわめて近縁。

●ウメの魅力
・古い歴史のロマンを感じさせる。
・寒さに耐え百花にさきがけて咲き、日本人の精神文化に深く関わっている。
・身近な樹木で、花も実も楽しめる。

●果樹園芸としてのウメの特徴

・果実は加工用のみで、多くは未熟果のうちに収穫する。
・致命的な病害虫は無く、育てやすいため、花の観賞も兼ねて庭木として多く栽培されている。
・全国的に広く栽培できるが、地方品種がたくさんある。

●開花のしくみ

・夏に分化した花芽は、9月ころもっとも深く眠っており、低温(6~7℃がもっとも有効で、これより上がっても下がっても有効度合いは低下)に一定期間遭遇すると覚醒する。
・休眠覚醒に必要な積算時間は、品種により異なるが、普通のウメで900~1300時間ぐらい。
・覚醒後は、気温が高く推移するほど、開花はすすむ。
・ウメは各地で品種が異なるので、サクラのソメイヨシノのようにサクラ前線で開花時期がそろわない。
・上記で述べた休眠は、体内生理に基づいて眠っているので、自発休眠といい、この休眠は覚醒したのに、気温が低いため咲かない場合を他発睡眠という。
・北国や高山の春が賑やかなのは、個々の植物間には、自発休眠の長さの違いはあるが、冬が長いので、どの植物も自発休眠は覚醒している。ところがまわりの気温が低いために、他発睡眠の状態にあり、暖かくなるといっせいに咲く。

●花の特徴

・実ウメの花の多くは白だが、紅からピンクの品種もある。花ウメのように紅の濃い品種はない。
・花弁は、単弁の品種は5枚だが、ときに6~7枚くらいの花が混ざることがある。
・重弁の品種は、5の8倍にあたる40枚で、八重と呼ばれるものの多くは、3倍にあたる15枚で、中には20枚や25枚の品種もある。

●花弁の形状
・丸弁。もっとも普通。花弁の付け根が丸い。
・丸弁だが、弁の付け根が細くなり、隣の弁と離れている。
・花弁の先がとがっていて、キキョウの花弁のようになっている。
・花弁が離れ、しわのある状態になっている。
・花弁中央部がスプーン状にへこむ。(抱え咲き)
・花弁の先が外側に反り返っている。
・花弁が平たい状態。

●花弁の模様

○絞り
・半染め、吹きかけ、吹きかけしぼり

○底紅
・花弁のまわりが淡色、もしくは白色で、花芯部に紅色がさしたもの。
・この反対を口紅という。

○覆輪
・花弁の縁が白色で、内側に紅色がかかったもの。

●実ウメの品種の例

○白加賀
・白色の大輪。一重。
・2月下旬から開花。
・江戸時代からつくられてきた古い品種で、もっとも栽培の多い品種。
・関東地方中心。
・開花期は2月下旬から3月中旬と遅く、自家結実しない。
・果実は1果当たりの重さが25~30gで大きく、果肉は厚く、肉質は緻密。
・品質は優秀で、梅酒用、梅干用のどちらにも適している。

○豊後(ぶんご)
・淡紅色の一重(八重もある)、大輪で果実も大。
・アンズに似た美しい花。
・ウメとアンズの雑種で、アンズに近い品種。

●花ウメの品種の例

○月影(つきかげ)青軸性一重
・青白色の中輪。
・清白色の中輪花が1月中旬から2月下旬に咲く。
・枝もがくも緑色で美しい。
・2月中旬から開花。
・清楚で美しい。

○初雁(はつかり)野梅性一重
・12月中旬から2月中旬に極小輪の花が咲く。
・初めての雁が飛来すること咲くのでこの名がある。

○白加賀(しらかが)

○道知辺(みちしるべ)野梅性一重
・明るい紅の大輪。
・1月下旬から開花。
・初めは紅色でのち紫紅色に変わる。
・抱え咲きの端正な花形

○鹿児島紅(かごしまべに(こう))紅筆性八重
・濃紅色の八重、中輪。
・三重の中輪花が2月上旬から3月中旬に咲く。
・しべは赤色で正開。がくはこげで紅茶色。
・1月下旬から開花。
・花弁に波が無く平たく見える。

○見驚(けんきょう)野梅性八重
・淡紅色の八重で大きく派手な花。
・淡紅から移り白の派手な大輪花が2月上旬から3月中旬に咲く。
・2月下旬から開花。