Hba1c9.5から始めた糖尿病治療記
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糖尿病を東洋医学的に解釈すると

糖尿病という病名は西洋医学の分類によるものです。
しかし、同じ人間の体に起きる症状である以上、東洋医学でも糖尿病というのは古くから認識されています。
東洋医学では糖尿病のことを「消渇」と書いて、「しょうかつ」と読みます。
糖尿病が進行すると口の中が渇きます。それを補うために水をどんどん飲みますが、それでも渇いてしまいます。飲んでも飲んでも水が渇いて消えてしまうということで、「消渇」と言うそうです。

それでは、消渇はなぜ起こるのか。
もちろん膵臓の疲弊によってインスリンが出にくくなる、また出ていても効きにくくなるというのはよく知られています。これは西洋医学による解釈です。
東洋医学では、消渇は「脾」と「腎」の弱りから起きるとされています。
「脾」というのは、いわゆる膵臓など消化器系の臓器を指しており、「腎」というのは言うまでもなく腎臓です。
西洋医学で解明している糖尿病のメカニズムと、ほぼ同じように原因を特定しています。
臓器など体の機能が弱っている状態のことを「虚」になると言います。
その部分に本来あるはずの力がなくなっているので、「虚」です。

つまり、糖尿病は「腎脾虚」です。
厳密には膵臓の病気ですが、それによって合併症などで腎臓にもダメージが出るので、東洋医学では腎臓の病気でもあるという解釈のようです。

では、どうやって治療するのか。

私が行っている鍼灸院の先生は、この腎脾虚を補うための鍼治療をしてくれています。
鍼治療の前には脈診、舌診をしますが、鍼を施術した後にもう一度診察をすると、このあたりの臓器の機能が元気になっているそうなので、これを繰り返しているとダメージを受けてしまったこれらの臓器が徐々に機能を回復していくのだそうです。

私の体にも、それは明らかに効果として表れています。
鍼灸の先生曰く、鍼の効果をさらに高めるには漢方を併用すると良いということだったので、紹介された漢方薬局に行き始めました。

そこで処方された漢方については、漢方のところでお話ししたいと思います。

糖尿病のような生活習慣病の治療には、むしろ東洋医学のほうが適しているというのが先生の意見です。
西洋医学は対症療法しかありませんが、東洋医学だと臓器の機能を回復させられるので根治が可能とのことです。
少なくとも、現在の経過を見るとその意見は正しいのではないかと思います。

鍼治療をすると全身がホカホカして、体中の血管がドクンドクンと脈打っているような気になります。
それは「気」「血」「水」という東洋医学が重視する三要素がしっかりと流れている証拠だそうで、何となく健康になっていっている自分を実感できます。

糖尿治療を進めたい方は、鍼を検討されてみてはいかがでしょうか。

アマリール

私が糖尿治療を始めるにあたって、処方されたのがアマリールとメルビンです。
ここではまず、アマリールの話をします。

アマリールというのはインスリンを出やすくする薬だそうです。
どういう理屈でそうなるのかは分かりませんが、朝食後にそれを1錠飲むことによって、その1日のインスリンを出やすくする環境を作るとか。
最初からメルビンと一緒に処方されたので、アマリールが効いたのかどうかは分かりませんが、血糖値は下がりました。

しかも、2ヶ月にしてHba1cが6%台まで下がったので、アマリールは中止となりました。
メルビンは回数を減らして続けることになりましたが、これも医者が「どっちでもいいが、不安に思うのであれば処方しますが?」という感じでした。
そう考えると、メルビンは補助的なものであって、アマリールが本丸の薬だったのかなと思います。

2ヶ月目に入った頃に低血糖と思われる症状が何度か出るようになりました。
それが起きるのは決まって午前11時台で、昼食直前でした。
これも、アマリールが効きすぎてるのでは、というのが医師の見解でした。

今では服用していませんが、アマリールは効くみたいです。

Hba1cが9.5!

Hba1c9.5から始めた糖尿病治療記平成23年2月某日、とあることから無料で健康診断を受けられるという話が舞い込んできました。せっかくなので受けてみようと思いました。
実は、それまでにも「もしかして糖尿病?」と思うことが何度かありました。

・やたらに喉が渇く
・一時期、原因不明の激ヤセがあった

これはどちらも糖尿病の典型的な症状であることは、ちょっと調べればすぐに分かりました。
こりゃあイカンということですぐに医者に行って…となりたいところですが、どうにも行くのが怖くて、そのままにしていました。
糖尿病予備軍なのかなと決めつけて、ジム通いをして運動だけはするようにしていました。

その運動が良かったのか、原因不明の激ヤセは解消し、元通りの体重に。
血糖値は正常になったのかなと思って、それから1年半。

喉の渇きもなくなってたので、安心してた頃にまたもや喉が渇くようになりました。

この少し前の時期から肩こりを改善するために鍼灸院に行くようになっていました。
その鍼灸院で、毎回診察の際に風邪とアレルギーを疑われることが続きました。

後で分かったことですが、どうやら東洋医学では風邪とアレルギーと糖尿病というのは非常に良く似た現象を見せるらしく、鍼の先生もそれを察知していたようです。
風邪を引いてるわけでもなく、これといったアレルギーもないのに何でこんな現象が?ということで、初めてその時にも「もしかして糖尿病では?」と言われたのでした。
今にして思えば、鍼の先生というのは凄いですね、脈と舌を診ただけでそんなことが分かるんですから。

そうして迎えた運命の結果発表。

結果は、血糖値が150を超えていて、Hba1cが9.5という衝撃的なものでした。
血糖値が120を超えていると危ないというのは聞いたことがありましたけど、Hba1cなんていう数値は初耳でした。そんな数値、前からあったっけ?
それが9.5というのは、かなりの重症です。
すでに合併症が出ているのではないかという疑いもあるので、何年前から自覚症状があるかという問診を受けるも、サラリーマンでもなく長年健康診断をしていないので、いつからそんな状態になってるのかもサッパリ分からず、少なくとも2~3年は高血糖の状態が続いていたのではないかという結論になりました。

特に、激ヤセの時期がかなりヤバいそう。
Hba1cが10を超えていた可能性大ということで、その頃に診断されていたら間違いなく即入院コースだったとか。恐ろしい~~

そんなわけで、私の糖尿病治療が始まったのでした。

「糖尿病は治らない」という常識をひっくり返して、この診断をした医者をビックリさせたかったので、治療を始める以上は本気モードです。

鍼の先生にも糖尿病になったことを伝え、その治療を始めてもらうように依頼しました。
鍼の効果を高めるには漢方が良いということで、漢方薬局にも行って漢方を始めました。

もちろん、医者から処方された薬も始めました。
ちなみに、薬はアマリールとメルビンです。アマリールは毎朝1回、メルビンは毎食後。
漢方は「六味丸」と「菊芋エキス」の2種類。
この漢方については、別の時に詳しく説明します。

食事については、ひとまず3度の食事以外は一切食べ物を口にしないことに。
午前様が多かった飲み歩きも、当面中止。

激ヤセの時に始めたジムは、そのまま継続。
ただし、筋トレ中心の内容から有酸素運動を中心にするようにシフトチェンジしました。

こうして、万全の態勢で治療を始めたのでした。

はじめまして

はじめまして。
管理人は、かなり重症の糖尿病患者を父親に持ち、糖尿DNAを絶対に持っていると言われながら大人になりました。
いつかはなるのかなと思いながらも、実際にはあまり現実感もなく、好きな時に好きなものを食べて、飲んできました。
運動?高校生の頃にちょっとやりましたが、その後はほとんど体を動かすこともなく、よろしくない生活習慣を過ごすこと、約20年。

40歳を手前にした頃…遂に、その時が来ました。

偶然話が舞い込んできた健康診断で採血をした結果、「血糖値が159」「Hba1cが9.5」という衝撃の結果に。他にも中性脂肪や肝臓、腎臓の数値も決して良くはなく、ボロボロの状態であることが発覚。
診断をした医師からは、「このままでは50歳になる前に失明する」「腎機能障害が出る」と言われ、強烈な現実を突きつけられました。

それから始まった本気の糖尿治療!
私なりに調べ、勉強をして、実践してきた結果、現在は急回復中です。

何をやって来たのか?
何が効いたのか?
誰に相談したのか?

そんなことを、実体験を踏まえつつ、詳細に紹介していきたいと思います。
糖尿病は一度なったら一生ものと言います。
しかし、しっかりとやることをやれば、薬やインスリン注射なしでも充分やっていけると確信しています。

糖尿病にお悩みの全ての方のために、私の情報をお役立ていただければと思います。

一緒に頑張りましょう!