またコイルスプリングだけでリフトアップした64が入ってきました。

オーナーさんは、強烈乗り心地が悪い、これは駄目だということで、後にしっかりとしたサスキットに交換すると言っておられます。

ネタに使わせていただいてすいません。ありがとうございます。

 

最近こんなんばっかりや。

ジムニー専門誌の表紙をめくったらすぐに出てくるような有名なジムニーパーツメーカーが、1インチアップぐらいならコイルスプリングの交換だけでOK、ショックアブソーバーや他のパーツの交換は不要。とか訳のわからん事を堂々と書いとるからユーザーさんが信じてしまうんや。

他にもいろいろ良いこと書いてたりする。

そんなわけないやろ。

信じて買ったユーザーさんがかわいそうやな。

腰痛くなるし、気分悪なってゲー出るわ。

値段もめちゃ安いし。どんな材質で作っとんねん?大丈夫か?

 

 

ということで、コイルスプリングだけを変えたリフトアップはどのような状態かやってみました。

下の写真を見てください。

1Gというのは地面に着地させた状態。

伸びきりというのは、車体を持ち上げてサスが伸びきった状態。

乗り心地を大きく左右するリアで計測しました。

image

これがコイルスプリングのみの交換で、ショックアブソーバーは純正品

ショックアブソーバーが短いので、1Gから11ミリしか伸びません。

伸びストローク11ミリなんてありえません。無いに等しい。

乗った感想としては、小さな段差でも高いところから落ちたような感覚でドーンってきます。

腰が痛い。胃下垂になりそう。

フロントも跳ねます。接地感が薄い。跳ねて着地した瞬間に滑って突っ込みそうでこわい。

腹いっぱいメシ食うた後に乗ったらゲー出るな、これは。

 

 

一方、

ハイブリッジファーストの1インチアップサスキットは、車高とコイルスプリングに合う長さのショックアブソーバーをセットした状態、

1Gから伸びきりまで46mm伸びます。

伸び量がしっかりあると、衝撃を吸収しながら縮んでいってくれるので、縮んでからの跳ね返しなども小さくなり、おさまりもよく乗り心地はよくなります。

接地感もしっかりあるので、雨や雪などの滑りやすい路面でも安心です。

 

ハイブリッジファーストのサスキットはどれも、車高に合わせ有効ストロークを考えたコイルスプリングのレートや長さ設定、コイルスプリングに合う長さのショックアブソーバーをセットした状態です。

 

ジムニーの1インチアップぐらいでは、本来これがストローク量としては普通です。
あとはコイルスプリングやショックアブソーバーの味付けが各メーカーさんによって違うので、性能差が生まれてくるところではありますが、
1インチアップぐらいならショックアブソーバーは純正でOKですよー。なんて売り方をするメーカーというのは、性能うんぬんかんぬんと言う前の問題、性能を考えるまでのレベルにすら達していない状態です。

 

 

サスについて語りだしたら止まらない状態になってしまうので控えますが、同じ1インチアップでも、もっと伸びストロークを増やす事は簡単にできます。できますが、やりすぎるとフワフワした乗り味になったり、ロールが大きくなったりするので、サスペンションというのは、車高とストローク量などいろんなことを考えて絶妙なバランスで設定する必要があります。

 

 

ちなみに、こんな感じで測定しました。

左右フレームに角パイプを橋渡しし中央をジャッキで持ち上げて伸びきり状態を作ります。

 

計測はフェンダーの中央で。

 

 

新型ジムニーが大流行してから、ほんまこんなんばっかり。

新型ジムニーが流行する前からこんな事はけっこうあったけど、さらに増えたわ。

こういうメーカーは、だいたいは他のパーツもめちゃ安いし、それが商売のやり方なんやろうし、とめることはでケへんし、とめる権利もない。

あとはユーザーさんに本物を見極める目と考えを持ってもうしかない。

他とかけ離れたような値段、やり方。こんなんでいいの?なんかおかしくない?これ大丈夫?と思ってほしい。

いろんなところのパーツや構成などを見て、ちゃんとしたパーツとやり方を見つけてほしい。

そう願う大嶋でした。チャンチャン。

 

なんか最後へんな終わりかなになったけど。

ほんまそーやで。

そういう商売は止められへんのやから、ユーザーさんに見る目を持ってもらうしかないんや。

 

 

では、