タイヤとホイールのオフセットの関係で、ハンドルを切った際にタイヤとフェンダーの後ろの部分(ドアに近い部分)の干渉を避けるために、全長調整式リーディングアームに変更しました。
ジムニーは構造上、サスペンションで車高を上げれば上げるほどホイールベースが短くなります。
大きなタイヤを履いてタイヤを外に出すと、ハンドルを切った際にタイヤとフェンダーの後ろの部分(ドアに近い部分)が干渉しやすくなります。
特にシエラはスクラブ半径(文字じゃ説明が難しいので省略)が大きいので、軽のJB64よりも当たりやすくなります。
軽のJB64でもオーバーフェンダーをつけてタイヤを外に出すと、スクラブ半径は大きくなるので当たりやすくなります。
ホイールベースが短くなるということは、ホーシングが後ろに移動する、コイルスプリングの受け皿も後ろに移動する。
という事は、フレーム側のコイルスプリングの受け皿と、ホーシング側のコイルスプリングの受け皿がずれてしまって、コイルスプリングの上としたの位置関係がおかしくなります。
そうなるとコイルスプリングが素直に縮まない、吸収が悪い、乗り心地悪い、変形してしまう。など悪い事しかないです。
なので、当社のリーディングアームは、車高のアップ量に合わせてホイールベースを適正の位置にするように長さを調整しています。
1インチ用、2インチ用、3インチ用、4インチ用、すべて長さは違います。
純正アームにキャスター補正のブッシュを入れただけとか、長さが純正アームと同じアームとかは、本来のサスペンションの性能をしっかり発揮させる事はできません。
今回KZMさんのJB74は、ホイールのオフセットがマイナスでだいぶ外に出ていたため、当社の3インチ用のアームでも、ハンドルを切ったときにタイヤがフェンダー後部に当たりそうだったので、全長調整式リーディングアームに変更しました。
ジムニーのサスペンションの構造上、ホイールベースが短くなるのはダメですが、少しだけ長くなる分には何も問題はありません。
長くしすぎは良くありませんが。
タイヤ外径が730mmより大きなタイヤを履くなら、バンパーはショートタイプに替えましょう。
では、