2023年9月19日。火曜日。

  人生で初めて、武道館で行われたとあるミュージシャンのライブに参戦した。


  普段は関西に住んでおり、基本的に遠征するのはアニメやゲームのイベントが東京のみで行われ、かつチケットが取れ、姉という同行者がいる時のみ。どんなに好きなミュージシャンでも、関西で行われるライブならまだしも、わざわざ東京へ遠征してまで見に行くものでは無いと、自らずっと避けてきた。それが今回初めて、ライブの為に遠征することを選んだ。



  私はまだ、このミュージシャンについてはファン歴が3年程度である。10年ほど前は今以上に人気があったらしいが、人伝に知った私はまだまだファンと名乗るにも、まだ卵から孵ったヒナのようなレベルに過ぎない。



  私がこのアーティストと出会ったのは、今の恋人と交際が始まってから。恋人に勧められ、初めて聞いたアルバムは「Dawning」というアルバムだった。



  後から調べて知ったが、2013年に発売された5枚目のアルバムで、私が初めて聞いたのが2020年だから、少なくとも7年は経過していたことになる。


  このアルバムを初めて聞いた時、この中に収録されていた、とある1曲が耳に残った。恋人にこの曲が好きだったと感想を伝えたところ、お前は絶対このミュージシャンを好きになる、それは私が保証する。だからもっと他の曲を聞いて欲しい、そして一緒にライブに行こう。と強く言われ、あれやこれやとCDを勧められた。

  その自信はどこから…と半信半疑ながらもCDを聞き、彼の目論見通り(?)、私はこのミュージシャンにどハマりするようになった。



  初めてこのミュージシャンのライブに行ったのが2021年の7月。その後、2022年の9月に参戦し、今回が3回目にして人生初の武道館参戦…ということになる。恋人がチケットをとってくれたと聞いた時は、遠征してまで…?という気持ち半分と、武道館でならきっとなにか凄いことをやってくれそう!という期待半分だった。前日までに、これまであまり聞いてこなかった曲を何度も聞き、恋人と一緒にライブDVDを何度も見直し、何の曲をやってくれるかな、あの曲は聞けるかな、楽しみだなと思いながら会場へ向かった。




  ライブ自体の感想を述べると、「圧巻だった」の一言に尽きる。古参も新参も、性別も年齢も関係なく、あの会場にいる人全員が一体となって、アーティストを待っていたのがよく分かった。楽しみ方に正解なんてなくて、その場で自分が楽しむことが正解なんだと、なんとなく、改めて思い知った気がする。


  今回は恋人と、恋人のお友達を含めた3人で遠征し、お友達は3階席から、私達は1階席のどセンターから、それぞれライブを楽しんだ。ちなみに古参の恋人は、隣で何度も涙を拭っていた。あとから聞いたが、お友達も感無量だったようで、コロナの影響で少し離れていたけれど、やっぱり格好いい、またライブに参戦したいと言っていた。


  私も仕事の関係上、遠征は難しいけれど、出来る限り参戦したいなと改めて思った。Dawningの思い入れのある、あの1曲を聞くまでは必ず。

  ※恋人からは、あの曲はアルバム曲だから滅多にライブではやっていない、きっと聞けないから諦めろとずっと言われているが、私はまだ諦めていない。(笑)  なお、私がこのアーティストにハマると断言したのは、アルバム曲を好きと言ったから、らしい。その後好きになる曲が大方アルバム曲かB面の曲ばかり…。



  最後に、Twitterで見つけたのでセトリを記録しておく。

  ありがとう、9mm Parabellum Bullet。


  また、いつか、必ず。