人生とは

予想ハズレの連続だ

いつ誰と再会するかなんて

予測不能







「昔からの私を知ってるキミと

再会するなんて奇跡じゃない?」





十数年ぶりにキミと再会したことが

嬉しくて

裏返りそうな声を必死に抑えながら

キミに伝える




「奇跡じゃないよ」




今日のキミもやっぱり天邪鬼



「ふーん……」




十数年の歳月をかけて

再会したのに

ロマンチックの欠片もない





続けざまに

ちょっとムッとしながら



「他に何か言うことないの?」



キミに言葉を促す私




「奇跡じゃなくて運命だろ」





その言葉と同時に

いきなり私の視界を遮ったキミに

不意を突かれ焦る私




「ずっと隣にいてくれるだけでいいよ」




返事をする間もなく

キミに心と唇を奪われる



思考までも奪われて

何も言えなくなったのは

私の方








一生キミに付いて行くから

片時も離さずにいて