レポするのが、また疲れてきましたww

とりあえず桂さんは、投げ出したくないなぁ 苦笑

桂さん第五話です

ネタばれ満載につき嫌な方はUターンを!





あれから、桂さん、高杉さんと稽古するために庭へ向かった

頑張ろうと思っていたら

「おお!気合いが入っているな」

と高杉さんが登場した

「稽古が楽しみか?」

(はい、晋作さんと一緒なら、なんでも楽しいです!w)

久しぶりに竹刀が振れるとわくわくすると伝える

「じゃあ、今度は奇兵隊の訓練にでも参加するか?」

奇兵隊とは、侍などの身分に関係なく、国のために戦いたい奴を集めた俺様の軍隊だ

と高杉さんが説明する

「でも、軍隊の訓練に参加するなんてお邪魔になるんじゃ・・・」

「俺の女を邪魔にする奴がいるもんか!」

(普通に考えても嬉しい言葉だなw)

その言葉に言い返そうとする主人公に、高杉さんが制するような仕草をした

「何か聞こえないか?」


にゃーにゃーにゃー


猫の鳴き声がした


「仔猫ですかね?」

「だな・・・」

「庭からだ!」

そう言うと高杉さんは、庭の方へ走りだした

主人公も後に続いた


泣き声を辿り庭に向かうと、木の下に桂さんが立っていた


「なんだ、小五郎、猫の鳴き真似なんかしやがって!」

主人公が、そんなわけないと突っ込むと

「当たり前だろ。冗談だ!」

高杉さんの場合冗談なのか、そうじゃないのかわからない

(それも分かってあげてこそ、晋作さんの女ですw)


にゃーにゃーにゃー


木の下に来ると、一匹の仔猫が降りられないのか、

木の上で小さく丸くなって鳴いていた


「なんだ、こいつ。降りられないのか」

「どうしましょう?」

「うん、私もどうしたものかを考えたいたところなんだよ」

「どうするもこうするも、助けるしかないだろ!」

梯子を・・・と言う主人公に

「そんなもの必要ない!」

そう言って高杉さんは突然木に登り始めた

「ちょっと待て、晋作!私が考えてるって言ったのは、そういうことじゃないんだよ」

危ないですという主人公に

ガキの頃から木登りには慣れているという高杉さん

上手に木登りを始めた

「なんだか、お猿さんみたい・・・」

(・・・お猿さんみたいってw 微妙な心境になったよww)

「くく・・・確かに」

桂さんにも聞こえたようで笑われた

「ああ!今なんか言ったか?」

慌てて否定してみたが、高杉さんには関心が無いようで

そのままあっという間に仔猫のそばまで登ってしまった

「よし!今助けてやるぞ・・・」

「さあ、こっちに来い!」

大声で手を伸ばす


にゃー!!


驚いて仔猫は細い枝のほうに逃げ出した


「ちっ!臆病な奴め」

「臆病だから、木から降りられなくなったんでしょ!」

「なるほど、さすが・・・俺の・・・」

女じゃありませんよ!とすぐさま切り返す主人公

「くっ、くくくく・・・・。二人はだんだん、息が合ってきたね・・・」

(桂さん、これ、桂さん√なんですよww何、のんびり構えてるんですかww)

「お似合いだろ?」

「お似合い・・・かもな」

「ふん、ひねくれものが!」

桂さんまでおかしなことを言わないでと主人公

「ごめん、ごめん。」

でもすぐに猫を木から降ろすことはできそうだねと桂さん

「すまないが、主人公さん」

そう言って、桂さんは肩に手をかけてきた

(さりげなく、肩に手をかけてきたよww桂さんがww)

「こら!小五郎!それは俺のもんだぞ!勝手に触るな!」

(俺のもん だって(〃∇〃))

桂さんは高杉さんを無視して、主人公を移動させた

ここらあたりに立ってもらえるかな?と言って桂さんは主人公の両手をとり

体の正面で掌を上にして構えさせる


にゃーにゃーにゃー 


主人公の真上あたりで仔猫が鳴いていた


「いいかい。動かないで」

目の前に立っていた桂さんの体が一瞬沈み込んだと思った瞬間

桂さんが飛び上がる


キィーン


飛び上がった桂さんの手元から光が弧を描き、金属音が響いた


ストッ


自分の手の中に何かが落ち、驚いて落としそうになる

それは、仔猫だった

桂さんを見ると、ゆっくり刀を鞘に収めていた

桂さんは、仔猫のいた枝を仔猫が気づかないほどの早業で切り落としたようだ

猫のように敏感な動物に気付かれず行った抜刀

達人クラスの腕前なんだと思った

「すごい・・・」

「ほう、それが分かるってことは、主人公も伊達に剣が好きと言ってたわけじゃないな」

「いやいや、お粗末でした。それより仔猫に怪我はないかい?」

猫は返事をするように鳴いた

「うん、大丈夫そうだね」

桂さんは笑顔になった

高杉さんも笑顔でこちらにやってくる

「よし!でかした小五郎!作戦通りだな!」

作戦?・・・って、いつの間に?wwww

「な、なんだよ!」

と言いながら高杉さんは照れていたww

何でもないと言う主人公

「じゃあ、早速名前を決めるか!」

ここで飼うんですか?と尋ねると、もちろん!と高杉さん

「無理だよ」

「さっき、私がどうするかを考えているって言っただろ」

桂さんは、助ける方法より助けた後のことを考えていたらしい

「私も、晋作も今は一か所にとどまれるような時期じゃないだろ」

藩邸には誰かがいるから大丈夫じゃないか?という主人公に

誰かはいるが、飼う意識を持っている訳じゃないと桂さん

「でもご飯くらいあげてくれるんじゃ?可愛いんだし」

「可愛いから側に置き、その代償として最低限食事は与える。それは本当に

飼っているっていえるのかい?」

うーん、そんなに難しく考えなきゃいけないことなのかな・・・

(もうさー、桂さんには、桂塾でも開いてもらおうか?w

毎回、桂さんの講義ばかり聞かされてる気がするんだけどww)

「私達じゃ、この子にしてやれることは限られてる。だから飼わないんじゃなくて飼えないんだよ」

桂さんは、仔猫をつまみあげる

「あ」

「おい、小五郎、そいつをどうするつもりだ!」

「無責任に関心を寄せるだけなら、いっそ関わらないほうがいい」

桂さんは歩き出しながら、用事ができたので、今日の稽古には付き合えそうにないと言った


にゃー


寂しそうに仔猫が鳴いた


「おい!待てよ!小五郎!」

高杉さんの呼びとめも無視w

桂さんは行ってしまった


「桂さん、あの子を捨てちゃうんでしょうか?」

(ちょっとww 桂さんに対してどれだけ悪印象を持ってるんだいwww)

「・・・よし!今日の稽古は中止だ!」

楽しみにしていたのに、悪いなという高杉さんに、理由が気になるという主人公

「小五郎の後をつける」

「あいつが猫を捨てたら拾う」

ここでは飼えないのに、どうして?と主人公

飼えるかどうか試してないのに、分かるか!小五郎が思いこんでいるだけだと高杉さん

「それに、拾っちまえば、あれは俺のもんだ。どうしようが俺の勝手だ!」

(あの・・・www私も拾ってもらっていいですか?ww)

主人公が反論しようとしても、うるさい!と一喝される

「私も一緒に行くんですか?」

当たり前だろ!夫婦はいつも一緒だ!

主人公は、反抗するのをあきらめてついていくことにしたw

「そうか、ようやく俺の嫁になる決心がついたか!」

主人公は仔猫が心配だからついていくんだと否定した

なんだ、まぎらわしい・・・

まぎらわしくしているのは高杉さんだと切り返したwww

そして、二人で桂さんの後をつけることにした


高杉さんと桂さんのあとをこっそりついていくと見たことのある場所を通りかかった

そこは、昨日この橋のたもとで泣いた男の子がいて、色々とあったやりとりのある場所

だったことを高杉さんに説明した


「なるほどな、そういうことか」

「ひねくれ者が・・・相変わらず、融通のきかない奴だ」

「興ざめだ。帰る!」

「あいつの考えが分かった!」

「ついて行っても、どうせ猫は拾えない。だから帰る!」

「桂さん、猫をどうにかしちゃうんですか?そんな人じゃないと思うんだけど・・・」

(どうにかって、私は、主人公の想像の方が気になるよwww)

「主人公は、小五郎を冷たい奴だと思うか?」

「その時、ガキが泣いてるのに、何もしようとしない小五郎を冷たいと思ったか?」

「少しだけ・・・」 ← 選択

「そ、それは・・・思いました」

「でも、桂さんって、時々少しだけ表情が違う時がある気がするんです」

そんな時は、無理したり、何か他に考えがあるのかなと感じると言った

「なんで、そう思うんだ?」

「意地悪言ったり、本心をあまり見せてくれないけど・・・

桂さんの心の真ん中はあったかい気がするんです

高杉さんが、褒めてくれたww

そして、高杉さんに、引き続き桂さんを尾行せよ!と命を出された

「お前にはもう少し、あいつのことを知って欲しいんだ」

あいつの為にも、お前の為ににも、そして、おそらく俺の為にもな・・・

高杉さんは頭を下げ、顔を上げると、今までにない位真剣な表情をしていた

だから、承諾する・・・と、またいつもの常套句を言われたww

訳が分からなかったが、桂さんの後を追うことにした


気がつくと日が傾いていた

なんとか桂さんに追いつく

長屋のあたりまで追いかけてきて、桂さんの様子を伺う

とある家の前で立っている桂さん

桂さんが戸を叩くと、家の中から女の人が出てきた

若くは無いけど、素朴な美人という感じで、親しげに桂さんと話し始める

桂さんは笑顔で話している


なんだか、胸がもやもやした

その光景を見ていのが段々辛くなる


駄目だ!これ以上は見てられない!とその場を去ろうとすると

家の中から見覚えのある男の子が出てきた


「あ、あの子は!」


再び様子を伺うことにする

桂さんは、抱いていた子猫を撫でていた

とても優しい手つきで撫でる桂さんの笑顔は、今まででずっと優しく温かだった

桂さんは男の子に子猫をそっと渡した

男の子は嬉しそうに子猫を受け取る


「主人公さん」

突然名を呼ばれ、思わず返事をする主人公

「猫にお別れを言わなくていいのかい?そんなところに隠れてないで出てきたらどうかな?」

仕方なく、角から姿を現した

「あ!昨日のお姉ちゃんだ!」

ぎこちなく手を上げ頭を下げた

「みて、お姉ちゃん。桂さまがこの子を連れてきてくれたんだ!」

「名前は前の子とおんなじにしようと思うんだ」

「タマだね」 ← 選択

「お墓ちゃんと作ってあげた?」

「うん!風車も回ってるよ」

(や、ここはwww 桂さん√なんだから、以蔵を立てなくてもいいからwww 少年w)

男の子の笑顔に救われた気持ちになる

「タマ君も笑ってるから、きっと嬉しいと思うよ」

「そうかな・・・」

男の子の頭に『ポンッ』 ← 桂さんの得意技奪うんですか?ww

と手を置く

男の子は、桂さんと主人公に礼を言うと、タマと遊びに行ってしまった


いつから気づいていたのかと桂さんに聞いた

晋作はまだしも

主人公さんのは尾行というにはあまりにもお粗末だったからね」

はじめから分かっていたそうだwww

ニコリと笑われたwww

男の子のお母さんが改めてお礼を言ってきた

「こんなに早く新しい猫を見つけていただけるとは・・・」

「え?じゃあ、桂さんは、猫を見つけてあげる約束をしてたんですか?」

男の子のお母さんは、夕方に桂さんが来て、

猫の墓に手を合わせてくれた上、約束をしてくれたと言った


主人公の話を聞いて、高杉さんは桂さんの行動を予測したことに気付いた

だから、私に桂さんをつけろって言ったんだ


「でも、桂さん、あの時の悲しみは自分で乗り越えるしかないって」

「乗り越えるのは自分自身だけど、手助けをしないとは言ってないよ」

「でも・・・出来ることは無いって・・・」

「あの時点では、すぐに出来ることは無いと思ったんだよ。

でも、岡田君の行動は正しかったと思う」

どこかで分かっていたものの、桂さんを誤解していたと気づく

「ごめんなさい!そんな事知らなくて、冷たい人だとか言っちゃって・・・」

「謝ることは無いよ。実際、私は冷たい人間だと思うしね」

「そんなことありません!」

男の子のお母さんもフォローする

猫をなでていた時は優しそうな表情だったと、主人公と同じことを思ったらしい

「そ、そんなことは・・・」

桂さんは照れているようだった

「あの子が失った大切なものを埋めるために必要だったのは、誰かの言葉じゃない」

「そして、あの仔猫に必要なのは、興味本位の関心じゃなく、心から大切にしてくれる誰かだった」

私はそれに従ったと桂さんは言った


「それより主人公さん、これで安心しただろう?」

「え?私は最初から疑って無いですよ、美人だけど、歳が離れてると思ったし」

(疑ってたじゃないかwww)

「は?何の事を言ってるんだい?」

男の子のお母さんまで驚いているwww

「!!ま、まさか・・・。私が聞いたのは猫のことだよ」

桂さんは照れながら困ったような顔をwww

勘違いしてる自分に恥ずかしくなる主人公

「大丈夫ですよ!お嬢さんが出ていらっしゃった時の桂さまのまなざしは、

仔猫をとりだされた時と同じでしたから」

「な、何を言われるんです!そ、それは誤解です。私と主人公さんは

そう言ったものではありません」

桂さんは照れながら必死に弁解するwww

あら?せっかくお似合いなのに・・・と男の子のお母さんは言った

失礼しますと桂さんは会話を途中で切り上げ、お辞儀をすると

さっさと行ってしまったので、主人公も追いかけた

「頑張ってくださいね」

と男の子のお母さんが言った

(私も、桂さん√だし、応援しとくかw)


ようやく桂さんに追いつくが、恥ずかしくて顔を上げられなくて、少し後ろを歩く

変な勘違いをしたことを謝るが、桂さんは無言だった・・・

怒らせた?と思っていると


ポンッ


振り返った桂さんが、主人公の頭の上に手を載せた

いつもと違って、ずっと載せられたままだ

すると、おもむろに髪をわしづかみにして、クシャクシャと乱し始めた

突然のことに驚いて、立ちすくんでいたら、桂さんは、また歩き出した

「今日は、このぐらいにしといてあげましょう・・・」

振りかえらない桂さんの表情は分からなかった

桂さんの後ろを呆然としながら見て

乱された髪に手を当てる


変な事言ったから意地悪されたのかな?


でも不思議と、桂さんが今までより身近に感じられた






ようやく、桂さんにもスポットが浴びてきたって感じでしょうか?w

それも、晋作さんのおかげだと思うんだけどwww

晋作さん√では、すごく大人だと思っていた桂さんでしたが

桂さん√では、融通のきかない人で、ちょっと説教じみてる印象が強いですね

あと、余計な事を言わないから、すごく誤解されてるんですよね・・・

晋作さんが、後をつけろって言わなかったら、桂さんの株は上がらずじまい

でした 苦笑

晋作さんが、桂さんの良き理解者というコメを頂いたのですが

私も、この話を見てそう思いました

桂さん、わたしもあの男の子のお母さんと同じく応援してるよ!

頑張ってwww