では!本日からは、ネタばれ満載ですが、桂さんに行きたいと思います(`・ω・´)ゞ


ネタばれ嫌な方はUターンお願いします!









一体自分はどうすればいいのかと思案に暮れる主人公


龍馬さんたちは、とってもいい人だった


でも、高杉さんが言っていたことがほんとに起きてるとしたら?


タイムスリップ・・・まさか・・・ね


「決まったッスか?姉さん」


「ご、ごめん。まだ決められなくって・・・」


「大丈夫ッスよ。どっちを選んでも。きっと姉さんの力にはなれると思うから」


「おれ達は、この国を変えたいと思ってる。だから、姉さん一人助けるくらい


わけないッス」


この国を救う?


「あ、別にわざと大げさなことを言ってるわけじゃないッスよ」


「龍馬さんにしろ、高杉さんにしろ、姉さん一人に頼られたってびくともしない


人達ッス」


「あ、お礼とか気にしないで下さい。おれ達は見返りを求めて、


人助けなんかしないッスよ」 


さっきから、慎ちゃんが自分の考えていることに返事してる気がすると


主人公は思った


「はは、しょうがないッス。姉さんは考えてることが全部顔に出てるから」


「はは、姉さんは本当に素直っすね。格好は珍妙だけど・・・」


からかわないでよ!と言い返す主人公に、慎ちゃんは笑うばかり


そんな慎ちゃんの笑顔を見ていたら、いつの間にか自分も笑い出していた


「どうッスか?笑ったら落ちつけたでしょ?」


「いろいろ、不安だったり心配なこともあるかもしれないけど、


笑えるうちは大丈夫ッスよ」


慎ちゃんは、主人公を元気づけようとしてくれたようだった


一見子供っぽく見えるけど、慎ちゃんって優しくて頼りがいがるのかも


(確かに登場してきた人物の中で、唯一『男の子』って言われてたよねw)


慎ちゃんや、龍馬さんがいるんなら、私・・・


「決めた!私・・・」


ガタッ!


「お前はここに残れ!」


突然障子を開けて高杉さんが現れたかと思うと、大きな声でそう叫んだ


主人公は驚いた


「中岡!」


慎ちゃんの名前を呼びながら入ってきた、高杉さんは、心なしか足を引きずっている


ようだった


さっき、ぶつけた小指がまだ痛いのかな?


「は、はい?!」


「ずるいぞ!」 ← あーここでもこのセリフ出るんだ(〃∇〃)


「抜け駆けとは、どういう了見だ!」


「抜け駆け?おれが何の抜け駆けをしたっていうんッスか?」


「俺は部屋を用意して、こいつにゆっくり考える時間を与えたんだ!」


「そして、残ると言いに来るのを今か今かと待っていたのに・・・」


(晋作さん!!!待っててくれたんだ?しかも、言い方が可愛いよー(〃∇〃))


「こいつが結論を出すまで、ここには来るまいと、必死で耐えていたんだぞ!」


「えぇっ?!高杉さんが、我慢ッスか?」 ← 同じこと思ったw


「い、いや何でもないッス・・・」


「その上、待ち切れなくて、部屋をぐるぐる回っていたら・・・」


「あの・・・そういえば小指は大丈夫ですか?」


高杉さんの足下を指さしながら聞いた


「小指?何のことッスか?」


「な、お前!未来から来た上に、千里眼の力まで持っているのか!」


「え?千里眼?」


その場に居合わせなくても、遠くの出来事を見通せる力のことだと説明する慎ちゃん


主人公は、慌てて否定し、あれだけ大きな声で叫んでいたら、誰だって気付くと


主張する


「!!」


高杉さんの顔が、心なしか赤くなった気がした ← 晋作さん、可愛いw


「とにかく!そういうわけでこいつはここに残る!」


「そ、そういう訳って、一体どういう訳ッスか?」


「うるさい!とにかくこいつは、ここに残るんだ!」 ← 晋作さんらしいw




【桂さんの視点】



「やれやれ、晋作には困ったもんだ・・・。あんな素姓の知れない娘さんを


気に入ってしまうなんて」


(すみません、うちの晋作さんが、いつもご迷惑をおかけしましてw)


「とりあえず、中岡君が間者を送り込んで来るとは考えにくい。


あるとすれば薩摩だが・・・」


「さっきの大久保さんの反応を見ると、それもないようだ。だとすると・・・」


あの子の服装から考えて、一番可能性が高いのは、イギリスだろうか・・・。


「でも参ったな。まさか晋作があそこまで気に入ってしまうとは・・・」


ああなった晋作には、何を言っても無駄だからな・・・。


(え?w桂さんでも手に負えないんですか?!!www)


しょうがない、晋作を大人しくするためにも、あの娘さんには、


残ってもらうとしよう


まあ、万が一獅子身中の虫だったとしても・・・逆に飼い慣らしてしまえば


いいだけのこと


(飼い慣らすってwww 桂さん、すごいことを考えてるんですねww)



【主人公の視点】



「残れ!そして、俺の女になれ!」


主人公は驚いている 



さっきから「残れ」の一点張りだった、高杉さんの発言が突拍子もない


方向転換をした


お、女になれって、一体どうしてそうなるの・・・? ← 運命ってことでw


慎ちゃんも、あまりのことに言葉をなくしている


すると・・・


スッ


「晋作、そんなに大声を出して。どうしたんだい?」


高杉さんとは対照的に、静かに障子を開け、桂さんが入ってきた


「小五郎。こいつ、寺田屋へ行くと言いだした!」


「え?私、まだ、そんなこと言ってません」


「ほら!みろ!まだってことは、今から言うつもりってことだろが!」


「彼女が考えた上で出した結論なら、仕方ないじゃないか」


「そんなもの知るか!こいつはここにいるべきだ!」 


「ええっと・・・。ああ、うっかりしていた。まだ名前を聞いてなかったね」


「え?ああ、はい。私、主人公と言います」


「主人公か・・・。いい名前だ!よし、やっぱり俺の女になれ!」


ええ!名前で判断しちゃうの? ← いや、ぶっちゃけ『理由なんてない!』だからw


「もう!さっきから冗談はやめてください!」


「誰が冗談を言ってる!」


高杉さんは、真っ直ぐに私を見つめている・・・


え・・・もしかして、本当とか? 


「ん?どうした?顔が赤いぞ、風邪か?」


(キャー(/ω\)晋作さんが心配してくれたww)


「風邪なら寝なくちゃな。よし!布団を敷いてやろう!」


「え?ああ、違います、違います。私なら大丈夫です!」


「なんだ、遠慮するな!ゆっくり寝ていけ!」


「ふう・・・わかったよ晋作。わかったから少し、私に話をさせてもらえないかな?」


(すみませんww うちの晋作さん、桂さん√なのに、出番多くてww)


「主人公さん・・・寺田屋へ行くというのは、よく考えた上での結論なんだね」


「いえ、考えたんじゃなくて、感じたんです」 ← 選択です


「感じた?面白いな。一体何をどう感じたんだい?」


「龍馬さん達が、すごくいい人で・・・。ああ、この人達なら頼っても


いいんじゃないかって」


「そしたら、慎ちゃんも頼っていいって言ってくれたから・・・」


「確かに、彼らは頼りになる。だが、君は自分の置かれている状況が


まだ分かっていないんだろう」


「そんな君の状況に、突拍子もないとはいえ、仮説を立てたものが


ここにはいる」


「なに!突拍子もなくは、ないだろう!」


「わかった、わかった。で、まあ、それはそれとして・・・」 


「勝手にそれにするな!」


「とにかく、今の主人公さんの状況を解明する可能性は、


ここにいた方がいいんじゃないかな」


「そ、それは・・・」


「まあ、そうッスけど、姉さんは、うちのみんなに会ってるんで、気遣いが


いらないかなと・・・」


「そ、そうです。龍馬さんや、慎ちゃんには、もう迷惑かけちゃってるし、


これ以上他の人にまでは・・・」


ふむ、といった表情で、桂さんは慎ちゃんの方を見ている

慎ちゃんは、少し気まずそうに笑っている


慎ちゃん、ひょっとして桂さんのこと苦手なのかな?


「確かに、それは一理あるかもしれないね。だが、安全面を考えるとどうかな?」


(桂さん、また『確かに』で言いくるめようとしてるww)


「!!」 ← 慎ちゃんの反応です


「あそこでは、万が一の場合に主人公さんを危険に巻き込んでしまう


可能性があるのが、私は心配でね」


「なに。主人公さんに会うなと言ってる訳じゃない。ここを仮宿にしてはと


提案しているだけじゃないか」


「確かに。龍馬さんは少し残念がるかもしれないッスけど・・・」


すると、桂さんが私の方を向いて聞いてきた


「どうかな主人公さん。中岡君もここに残ったほうがいいと思っているようだけど・・・」


(というか、桂さんが丸めこんでそう言わせてますね?w)


返答に困っている私の目を、桂さんが真っ直ぐ見つめる


「何より、晋作も私も、君にここに残ってもらいたいんだ。お願いだ。


残ると言ってくれ」


そう言って、少し頭を下げつつ、視線を私から外さない桂さん


(まぁでも、この時点では、晋作さんが言い出したら聞かないからっていうのが


桂さんが引きとめてる理由なんでしょうねw)


なんだか、私も桂さんから目が離せない・・・ 


(もしや恋の予感?w)


「わ、分かりました・・・。私、こちらにお世話になります」


「!!」 ← 慎ちゃんの反応w


「そうか!主人公は、おれの女になりたいか!」


(晋作さんの、そういうこじつけ方ww大好きです(/ω\))


「は?いえいえ、そうじゃありません!」


「なんだ?ここに残るってことは、オレの女になるつもりなんだろ?」


「いえ、よく考えると、ここに残ったほうがいいような気がしてきたから・・・」


「だから、俺の女に・・・」


「晋作!とりあえず、いいじゃないか。主人公さんは残ると言ってくれているんだ」


「・・・うん!そうだな!まあよしとするか!」 ← 晋作さん、やっぱり単純www


「主人公さんが、残ると言ってくれて、私も嬉しいよ」


そう言うと桂さんは、ニコリと笑った


何故か一瞬、私はその笑顔が笑顔に感じられない気がした 


(うん、桂さん、目が笑ってなかったからねw)


「そうッスか・・・。姉さんが決めたのなら仕方ないですね」


私の中で、その違和感を考え続ける間もなく、慎ちゃんが話しかけてきた


「ごめんね・・・。慎ちゃん」


「なんっスか、姉さんが謝る必要なんか全然ないっすよ」


「ああ、そっか、そうだよね。この場合は、ありがとう!だね」


「色々お世話になってありがとう。おかげで、今日泊めてもらえる所ができたよ」


「龍馬さん達には、また改めて挨拶に行くから、よろしく伝えておいてくれるかな」


龍馬さん達と離れることには、少し後ろ髪を引かれる気がするけど


桂さんの言うとおりだと思ったから


「それは、私からもお願いするよ。くれぐれも坂本君によろしく伝えておいて


もらえるかい」


「分かりました!じゃあ、おれはこれで失礼するッス。姉さん、いつでも遊びに


来てくださいね」


そう言って、慎ちゃんはスタスタと部屋を出て行った


「よし!そうと決まれば、邸内を案内するぞ!来い!」 


(出たよ!出たよ!ww 晋作さんの 『来い!』が(/ω\))


言いながら、高杉さんは私の腕をつかんでグイッと引っ張った


不意に後ろに引っ張られる形になった私は、バランスを崩す


驚いた私は、奇妙な声を上げてしまう


ガシッ


そんな私を桂さんが支えてくれた ← 残念、晋作さんじゃないんだw


頼もしい腕が、私の背中と方に回されていて、桂さんの顔が私の顔の


すぐ近くにある


「大丈夫かい?」


小さく問いかけてくれた息が、私の睫毛にかかってなんだか、くすぐったい


「あ、は、はい、大丈夫れす・・・」


その距離とくすぐったさで緊張したのか、語尾がおかしくなってしまった


ふっ


すると、さらに吐息が睫毛を揺らす


「ふ、くくくっ・・・」


それは、桂さんが一生懸命笑いを堪えていたせいだった


「し、失敬・・・。今の主人公さんが、とてもこっけ・・・いや予想外


だったものでね・・・」


い、今滑稽って言いそうになってから、言い直したよね。絶対!


でも、今の桂さんの笑顔は、さっきと違って、とても優しい気がする


「大丈夫かい?」


「は、はい。ありがとうございます」


「おい!主人公!いい度胸だな!いきなり浮気か!


しかも、俺の目の前で堂々と!」


(もう、オレの女は決定だったんですねw いえ、本命は晋作さんですから大丈夫ですw)


「え!そんな違います!」 ← よし!主人公も否定したw


あわてて、私は桂さんから離れる


「へ、変な言いがかりはよせ!」 ← あれ?桂さん動揺してる?w


「お前が強引に腕を引いたから、主人公さんは回ってしまったんじゃないか。


独楽みたいに・・・」


「なに!俺のせいだって言うのか!」


「そうだよ、お前のせい以外の何ものでもない。危うく主人公さんは


怪我をするところだった」


2人はにらみ合ったまま動かない ← こういう展開は斬新だなw


ひょっとして、このままケンカが始まっちゃうのかな・・・


な、何とかしないと・・・


「あ、あの・・・」


「わかった!俺が悪かった!」 ← さすが、晋作さん、潔いい!


私の言葉を遮って、高杉さんが、そう叫んだ


「悪かったな、主人公。お前に早く藩邸を見せたかっただけなんだ。


すまん!」


そう言って、高杉さんは私に向かって頭を下げた ← おっと!これも斬新だなw


その謝罪が、あまりにも率直で、あまりにも真摯で、私は戸惑ってしまう


「そ、そんな・・・許すも何も、高杉さんは、何も悪いことをしてないじゃないですか」


「いや、俺は何事に対しても、すぐに決めて、即行動しなけりゃ


気がすまん性質でな・・・」


(晋作さん√の主人公も似たようなもんだから、気にしないでくださいw)


「そのせいで、主人公を危ない目にあわせていまったからな」


なんだか、すごいって思った ← 晋作さん√では、あまりそう思ってくれなかったねw


高杉さんが、せっかちで強引なのは、これまでのやり取りで、なんとなく


分かったけど・・・


高杉さんは、それを自覚してる。っていうより意識して、そう振舞ってるんだ


だから、それが引き起こすかもしれないトラブルには、いつも責任を取る


覚悟がある


その上、頭を下げて、きっちり謝るなんて・・・


私だったら、なんとなく言い訳して、誤魔化しそうな気がする


こうやって、思いをすぐに形にできるってすごいよ


だから、私もしっかり、考えを伝えなきゃ・・・


「分かりました。私は高杉さんを許します」 ← ん?その割に上から目線っぽいようなw


「そうか!」


高杉さんの表情が明るくなる


「はい。今度は私から改めてお願いします。私を案内してもらえますか?」


「よし!まかせておけ!」 


ふと、振り返ると桂さんが、片手を拝むように、顔の前に持ってきて


ぺこりと頭を下げた


その時の桂さんは、ニコリと笑っていた・・・。



【桂さん視点】



「不覚だったな。まさか、私があんなことで笑ってしまうなんて・・・」


しかし、あのころころと変わる表情と、ひょうきんな振る舞い


それに「大丈夫れす」なんて・・・


思わず、自然に笑いがこみ上げてしまった


「こんなことは、いつ以来だろう?」 


(晋作さんといたら、毎日だと思ったけど違うんですか?w)


もし、彼女が間者だとしたら、相当な手鎌ということになるな・・・


「まさかとは思うが。もうしばらく、様子をうかがわせてもらうとするか・・・」





晋作さんと桂さんの絡みが楽しめそうで、なんだかいい感じですww


晋作さん贔屓になってますが、ご了承ください 苦笑


プロローグも面白いんでアップできそうならしたいと思います