諸事情につき、最終幕 レポりますね 苦笑



ネタばれ満載につき、嫌な方はUターンをお願いします






「ほら、主人公。何をキョロキョロしているんだ?始めての場所でもあるまいに」


「だって、すごく久しぶりだから、嬉しくって」


あれから一年半・・・。


主人公たちは、また、京都の長州藩邸へと戻ってきた


「嬉しいか?」


「そりゃ嬉しいよ!晋作さんと初めて会ったのだって、ここなんだから!」


すると晋作さんは、後ろからぎゅっと抱きしめてきた


「どうしてお前は、そう可愛いことばかり言うんだ!」


(天然です(●´ω`●)ゞ)


「は、離してってば!」 ← 選択肢


「え、なんでだ!」


「えーと、こんな廊下だし、恥ずかしいし」


「廊下でなけりゃ、いいのか?」 


「え!そう言うワケじゃないけど!」


「ほーら、どこならいいんだ?言ってみろ」


あーもう!絶対わたし、遊ばれてるよ!


と、そこに・・・。


「おや・・・」


「あ!桂さん!これは!」


主人公は晋作さんの腕から逃れようと、じたばたしつつ言い訳した


「桂さん、これはただ、ふざけていただけでですね!ほら、晋作さん!


もう離してってば!」


「いーやーだー」 ← 晋作さん、可愛すぎるよ(/ω\) 


「し、晋作さんてば!」


すると、そのやり取りをじっと見ていた桂さんが、ニッコリと笑って言った


「仲が良いのは悪いことではないが、そう言うことは部屋でなさい」 ← 保護者の許可下りましたw


「荷解きも、まだなんだろう?じき日も暮れる。急いだ方がいいよ?晋作」


桂さんはそれだけ言うと、スタスタと主人公達の横を通り過ぎて行った


「あー仕様がないな」


晋作さんはぶつぶつ言いながら、主人公をそっと解放したらしい ← 解放ってなんか酷ww


「ね、取りあえず、桂さんの言う通り荷解きをしよ?」


「ま、仕方ない。そうするか」


荷物は大部屋に置いてあるので、主人公達は荷解きのため大部屋へ向かった





「おい、まだ終らないのか?」


早々に荷解きを終えた晋作さんが、横から茶々を入れた


「待ってよ!あと少しなんだから!」


するとその時、やや上方から声がかかった


「ふっ・・・相変わらずのどん臭さだな、小娘」 


「お久しぶりです。大久保さんも、相変わらず偉そうですね」


「ははは、何度言っても覚えない小娘だ。私は偉そうなのではなく、偉いのだ」


「はい、すみませんでした・・・」


く、悔しい・・・!どうしても大久保さんには、勝てない気がする!


(分かった、じゃあ今度、私が交替する!任せて!w)


「ふふっ、お前も私にまた会えて、嬉しかろう?」


「おい、正直に答えていいんだぞ」 


「高杉君、それはどう言う意味だね」


「言葉通りの意味ですよ、大久保さん」


(すごいよ!晋作さん、大久保さん相手に余裕かましてるよ!!ww)


「どうにも引っかかる言い方だが、見逃してやろう」


「で、小娘。返事は?」


「嬉しくないです」 ← 選択です 


主人公は冗談で、そう答えてみた


「なんだと?」


「あまり、嬉しくないです」 ← 主人公ありがとう!ww


「む・・・」


「いいぞ!もっと言ってやれ!」 ← 晋作さんに同じくw


しまった・・・これじゃ、晋作さんが調子に乗っちゃうだけだ!


(いいんだって、別に大久保さん√じゃないんだしw)


「あ、えーと、大久保さん・・・今のは単なる冗談・・・」


主人公が言うよりも少し早く、大久保さんの口が開いた


「全く・・・進歩のない小娘だ」


「え?」


「高杉君の手前とは言え、相変わらず素直になれないようだな」


「私に会えて、嬉しいならそう言えばいいのだ」


(すみません、大久保さん、


私は晋作さんに会えるのが素直に嬉しいんです


忘れていました。それが、大久保さんだったんだ・・・。


(うん、今に始まったことじゃないからね、いくらでも暴言吐いて問題な(ry )


ふと振り向くと、全く動じない大久保さんの態度に


晋作さんは、むくれているようだった


(大久保さん!!頼むから、晋作さん√で邪魔しないでw)


・・・どうしよう。


「はい、相変わらずなのは全員と言うことで、そろそろ会合の時間だよ?」


ニコニコと、桂さんが割って入る


これも久しぶりの展開だなと思う主人公


「まぁ、どちらにしても・・・」


大久保さんが主人公の方を向いた


「お前が相変わらずで、安心した」


「え?」 ← 同じくw


「小娘、お前がそうでないと、こちらも調子が狂うからな。


よく帰ってきた」


そうか・・・これは大久保さんなりに、再会を喜んでくれているんだ 


「はい!ありがとうございます!」


「それにしても、随分と着物も、着こなせるようになったようだな」


「はい、お陰さまで」


「だが、もう少し、しとやかな物は、着ないのかね」


しとやか・・・。


「いいだろう!それは、オレの見立てだ!」


「なるほど、そう言うことか。では、小娘」


「次の機会には、私が着物を選んでやろう。可憐かつ、しとやかな物を、な」


(いいえ、私は晋作さんにしか選んで欲しくないから結構ですw)


「さて・・・と、そろそろ始めるか」


「そうですね、いよいよ明日ですから」


「晋作さん・・・明日、また何かあるの?」


小声で晋作さんに聞く


「歴史が動く、大きな戦いが始まる。我々の手によってな」


晋作さんより先に答えたのは大久保さんだった


そうなの?と、横の晋作さんを見上げて見る


「ああそうだ。今までオレ達がやってきた多くの出来事が、全てここに繋がる」


その言葉には、真っ直ぐに一本通った何かがあった


「というわけで、またこれから会合だ。大人しく待ってるんだぞ?」


主人公はその言葉にうなづき、奥の部屋に入る皆を見送った


ふと、横にあった庭を見る


懐かしいなぁ・・・。


初めて来た日、晋作さんに井戸の使い方を教えてもらったことを思い出す


あれから、一年半


井戸での水汲みも当たり前にできるようになった


着物も、以前よりずっと上手く着られるようになった


元の世界から持ってきた物は、もう持ち出すこともない


夕暮れ時の空を、ふと見上げて見る


わたしはこれからも、晋作さんとこの世界で生きよう・・・。


懐かしいこの場所で、改めてそんなことを考えていた。


と、そんな主人公のしみじみとした気分をぶち壊すかのように、


すごい足音と――。


「晋作っ!どれだけ大事な日か、わかっているだろう!」


珍しく、桂さんの怒鳴り声が聞こえてきた 


「すぐ戻るっ!すぐだっ!」


突然、庭に晋作さんが降りてきた


「ほーら、逃げるぞっ!!」 ← この言い方好きです(/ω\)


晋作さんはそう言うと、主人公の手を引っ張って、藩邸の外へと走り出した


後ろの方で、桂さんの声が聞こえる


いつかも、こんなことがあったな 



そうして


晋作さんに連れて行かれ辿りついたのは・・・。







あの・・・神社だった。


「晋作さん・・・ここ・・・」


「ケホッ・・・京に戻ったら・・・ここに来ようと思ってた」


軽く咳き込みながら言う晋作さん


最近、晋作さんの咳は以前よりもずっと、続くようになってしまっていた


咳き込むその背をさすりながら、話しかける


「あんなに走るからだよ・・・薬飲んで・・・」


主人公が懐から薬を取り出そうとした、その時――。


グイと晋作さんが、私を引き寄せ抱き締めた。


「晋作さん、薬飲まなくちゃ」


腕の中からそう訴えたが、それは晋作さんに制された


「いいから・・・ちょっとこのまま抱き締めさせていろ」


もう・・・こうなっちゃうと、言うことを聞かないんだから。


そう思いつつも、そのぬくもりに身体を預けて目を閉じる


あったかいな・・・。


「なぁ、主人公」


「お前と出会えてよかった」


「どうしたの?急に」


「いや、急に言いたくなった」


「ふふっ、変なの」


「変なのは、いつもの事・・・なんだろ?」


「あはは、そうだね」


「お前は、お前が一体、どれだけオレを支えていたか、わかってるのか?」


「オレは、お前がずっと傍にいてくれたからこそ、今日をも迎えることができた」


「お前といる毎日は、本当に日々が充実していた。


それこそ毎日が、新しい何かの発見ばかりだったしな」


「それは、わたしも同じだよ」


「毎日が新しい発見だったのも、充実していたのも、全部同じ。


それは、晋作さんが傍にいてくれたからだよ」


私の答えに、晋作さんが目を細めて微笑む


「なぁ、主人公・・・お前から見て、オレは強い男だったか?」


思いがけない問いに、目をぱちくりとさせる


「あはは、当たり前だよ」


笑って答えた私に、今度は晋作さんが目をぱちくりとさせる


「当たり前・・・そうなのか?」


「うん」


「なら・・・良かった・・・」


「よく晋作さんは、私に可愛い可愛いって言ってくれるよね」


「でも、私には、自分のどこが可愛いのか、わからないの」


「強いて言えば、全部だ!」


「あのね、きっとそれと同じ。私から見ると、晋作さんはすごく格好いいの」


なんだろう、今日は素直に気持が言えちゃうな・・・。


「晋作さんはいつだって強くて、男らしくて、格好よくて・・・その・・・


私だけの、ヒーローみたい


「ひぃろぉ?」


「あのね、ヒーローって言うのは、男の主人公のこと。確か、英雄って意味もあるの」


今までの色んな場面が、思い出された。


「晋作さんはね、いつだって私のヒーローだったよ」


「私に危険が迫ると、どこからともなく現れて助けてくれるの」


月明かりを背に、名乗りをあげる晋作さんが、頭に浮かんだ


「晋作さんはね、きっと私の人生の主人公なんだ」


「なんだそれ!」


「お前の人生の主人公は、葉月、お前自身だろうに」


「ううん」


「確かにそれはそうかもしれないけど、だとしたら私の人生の主人公は


2人いるんだよ」


「葉月・・・」


「晋作さんと私。2人がいて、初めて物語は成り立つの」


「比翼の鳥・・・か・・・」


「長恨歌は白居易の名詩だな」


「え?何?」


私の問いに答えることなく、晋作さんは、その手をすっと放した


「葉月に、渡したい物がある。ちょっと後ろを向け」


「え?あ・・・うん」


言われるがままに、背を向ける



次の瞬間


後方で何かをひきちぎるような音がした


「晋作さん!?」


驚いて振り返ると、そこには無理やり止め紐から引きちぎった注連縄を


投げ捨てる晋作さんの姿があった


「きゃっ!!」


地面がぐらぐらと、揺れ出した


私がこの世界に来てしまった、あの時と同じように。


ぐらりと揺れる地面の向こうで、こちらを真っ直ぐに見る晋作さんがいた


立っていられないくらいの揺れなのに、なぜか揺れているのは


私のいるところだけで・・・。


晋作さんはそこに、ただ静かにたたずんでいた


葉月、お前はオレの人生で、唯一の女だ!未来永劫、



お前だけを想い続けよう!


「・・・だから、お前は幸せに生きろ!」


「やだ!!いやだよ!!晋作さんっ!!」


「葉月、お前ほど強くて、いい女はいないぞ!」


「お前にはこれからが・・・未来がある!いいか?幸せになれ!!」


私はノドが張り裂けんばかりに、叫んだ


「やだよ!!私、晋作さんと生きるんだから!!」


「駄目だっ!!」


厳しく鋭い声に、絶句する


「これからの戦いは、今までにない激しいものになる」


「オレは・・・オレの体は・・・」


そこまで言って、晋作さんは急に優しく微笑んだ


安心しろ・・・オレは永遠にお前と共にいる


「帰りたくない!!お願い!!晋作さんっ!!」


「この体が朽ち、この血が残らず散ろうとも――」


オレの志は、想いは、世の中とともに、お前に残す!


私は、精一杯晋作さんに向かって、手を伸ばした


だけど――。


「葉月・・・愛している」


「晋作さんっ!!」


未来で――見届けろ。高杉晋作の生き様を





・・・・・・。


・・・・・・・・。


・・・・・・・・・。


晋作・・・さん。


・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・。


「晋作さん・・・」


静かに目を開く。


目の前には、古ぼけた神社があった


そう、さっきまであった神社より、ずっと年期を感じさせる神社が。


長い・・・長い夢を見ていたんだろうか・・・。


私はただ、暑さかなにかで倒れただけで。


あの日々は、夢だったんだろうか。


コトリ


手元に落ちたのは


色鮮やかなかんざし


「晋作さん・・・あなたはやっぱり・・・」


夢じゃなかった。


かんざしを胸に抱き、空を仰ぐ


ただただ、熱いものが込み上げてきて


ぐっとその熱いものに、喉が、胸が、潰されそうになる。


頬の上を、熱のある涙が流れ落ちる。


「私も、貴方を愛してる・・・」


「一生・・・貴方だけを・・・」


あの時見た空はきっと・・・。


そう


きっと


この空に繋がっているに、違いない・・・。


晋作さんと見た・・・あの空は・・・。


晋作さん――。


















風終幕を見て晋作さんに、ますます惚れてしまいました


単純に考えると普通にハッピーエンドが一番だと思いますが


高杉晋作のキャラを考えると、もう素晴らしいなという言葉しか出ないくらい


高杉晋作らしい終幕だと思いました


レアアイテムなしで、GREE で獲れる終幕ですので、おススメいたします







※途中で、どうしても名前を入れざるを得なくなり


すみませんでした